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[ニュース]2016.1.18
第4代-67kg王者・渡部太基が牧平圭太との"男の勝負"を振り返る!「何をされても退かないつもりで戦った。いい殴り合いが出来たと思う」
    
 1月18日(月)東京・大久保にあるGENスポーツパレスにて記者会見が行われ、1月17日(日)東京・後楽園ホール「Krush.62」の[Krush -67kgタイトルマッチ]に勝利し、第4代王座に就いた渡部太基が試合を振り返ると共に、今後の目標を語った。
 昨夜のメインイベントで牧平圭太との決着戦を制し、第4代-67kg王座に就いた渡部。「昨日は応援ありがとうございました。正直まだチャンピオンになった実感は沸かないんですけど、朝起きて家にベルトがあってうれしい気持ちです」と王座戴冠の喜びを語り、試合を振り返った。

 前回の対戦同様に延長までもつれる接戦になったものの、最後は渡部が牧平を押し切って判定勝利。渡部はパンチだけでなく蹴りでも勝負したことが勝因だったと話し、「何をやられても退くつもりはなかった」と語る。

「前回の対戦や最近の試合はパンチばっかりだったんですけど、蹴れる自分を見せたかったし、今回は相手の土俵の蹴りでも勝負するというテーマを持っていました。いっぱい蹴って、最後はパンチで倒せたらいいなと思っていました。すごく疲れたけどやっていて楽しかったですね。(牧平のローやハイをもらっていたが?)絶対にベルトを獲ると決めていたので、何をされても退かないつもりで戦いました。

 本戦は動きが固くて思い通りに動けない部分もあって、3Rが終わった時に延長になると思いました。セコンドの山本真弘さんからも『最後の3分だ。延長でドローになった時の気持ちを思い出せ!』と言われて、それで熱い思いがこみ上げてきて必死に戦いました。(前日会見で話していた必殺技は?)顔面前蹴りです。ロー・ハイを散らして顔面前蹴りで倒す夢を見たんで、出したんですけど不発に終わりました(笑)」

 試合前から牧平に「男の勝負をしよう」と言い続けてきた渡部だが「やっぱりチャンピオンなんで気持ちも強いし、なんで倒れねえんだよ?と思いながら殴っていました」と戦いながら牧平の気迫を感じた。

「牧平選手は前回よりも前に前に打ちに来てくれたので、僕も面喰っていっぱい攻撃をもらいましたけど、いい殴り合いが出来たと思う」と満足気な表情を浮かべ「試合後、牧平選手とはお互いに『ありがとう』から始まり『またやるかもしれないけど仲良くしよう。酒でも飲もうよ』って話をしました。自分は運命を感じているので、いつかは(牧平と)3回目もあるんじゃないかなと思います」と牧平との3度目の対戦にも想いを馳せた。

 試合中は320名の応援団の大声援に後押しされ、試合後には両親や妻とリングで記念撮影に収まった渡部。「戦っていて辛い時に応援が力になったのでありがたかったです。なかなか親にお礼を言う場面もないし、照れくさい部分もあるけど、自分が輝いた時に親に感謝したいと思っていたので、それが叶えられてよかったです」と改めて周囲への感謝を言葉にした。

 Krush-67kgのベルトは渡部にとっても思い入れのあるベルトだ。悲願成就の想いと共にKrush王者としての目標を語った。

「Krushで-67kgが始まった時からKrushに出たくてアピールしていたけど、出られない時期もあって。やっとKrushに出られるようになって、このためだけにやってきたんで本当に幸せです。自分が目指すのは倒すチャンピオン。クラッシャーとして、KOするチャンピオンとしてやっていきたい」

 会見に同席した宮田充Krushプロデューサーは渡部の次戦について「チャンピオンになって一試合一試合が大事になる」とした上で、‐67kgの防衛戦だけでなく、K-1再出撃の可能性にも言及した。

「11月・1月と試合が近かったので、まずはしっかり休んでもらいたい。チャンピオンになって一試合一試合が大事になるし、次が防衛戦になるのか? それともK-1の-70kgにチャレンジするのか? こちらで考えていることもあるし、彼自身で考えていることもあると思うので、プロモーターとしてはそういう戦いも始まるのかなと思います。-67kgは海外にも強豪が多い階級ですし、渡部選手であれば誰と戦っても激しい試合になると思います」

 渡部自身「怪我もないんで試合はどんどんやりたい。K-1の-70kgにも挑戦してやり返したいし、防衛戦もやって最強のチャンピオンになりたい」とチャンピオンになっても攻める姿勢は変わらず。「Krushのチャンピオンに恥じない試合を続けて、チャンピオンの中でも一番面白いと言われるチャンピオンになります」と理想の王者像を語った。

 牧平との決着戦を制して-67kg王者として1年のスタートを切った渡部。2016年の活躍に期待だ!
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