ニュース
[ニュース]2016.1.18
3・20「Krush.64」第4代-63kg王座決定トーナメント準決勝は平本×泰斗・佐々木×南野!4選手が準決勝へ向けての意気込みを語る
    
 1月18日(月)東京・大久保にあるGENスポーツパレスにて記者会見が行われ、1月17日(日)東京・後楽園ホール「Krush.62」の[第4代Krush-63kg王座決定トーナメント1回戦]を勝利した4選手が準決勝への意気込みを語った。
 全3大会にまたがって行われる第4代-63kg王座決定トーナメントが昨日の「Krush.62」から開幕。1回戦4試合のうち3試合がKO決着というKrushらしい試合が続出し、南野卓幸、佐々木大蔵、泰斗、平本蓮が準決勝進出を決めた。

 第9試合で総合格闘家・原田ヨシキを左フックでKOし、K-1甲子園2014王者として強さを見せた平本。K-1では木村"フィリップ"ミノル、マサロ・グランダーというトップ選手に連敗を喫していたが、盤石のKO勝利で自信を取り戻すことが出来たという。

「昨日はああいう外せない試合を落とさずに、しっかり勝てたことにホッとしています。今回が初めての-63kgでパンチで打ち合った時に何発かパンチをもらったのですが、僕は-65kgでやってきて強い選手ともやってきたので、パンチが軽く感じました。それでどんどん前に行けて、久々に自信を取り戻すことが出来ました。

 今回は久々にアドレナリン全開で試合をして、いつもは解説席の声が聞こえるくらい落ち着いてるけど、今回はセコンドの声だけを聞くように集中していました。ダウンを取るまでは圧勝とは思っていなかったけど、周りからは『完璧な試合運びだ』と言ってもらえました」

 試合直後、平本は連敗脱出の喜びから涙を浮かべる場面も。その時の心境を「過去2試合は負けていて、その時にこのチャンスが巡ってきて、ここで落としたら普通の選手と変わらない。テレビやSNSでも期待してもらっていて、(梶原)龍児さんの想いや応援してくれる人と想いを考えたら重圧がすごくて…それで今回は自分のために戦うと思いました。試合後はクールでいようと思ったけど、溢れる想いが出来て感情的になりましたね」と振り返った。

 早坂太郎との"名古屋対決"をKOで突破した泰斗。1・2Rは早坂の左ミドルに動きを封じられるシーンもあり「1Rから倒しに行くつもりだったのに動きが固かったです。もっとパンチで来ると思っていたら、左ミドルをたくさん蹴ってきてやりづらかった」。

 3Rこそ「始まる前に会長に『倒してきます』と言って、結果的にKO出来てよかったかなと思います」と力で早坂をねじ伏せる結果となったが「3Rまでは全く駄目だったんで、僕も周りも反省点がある試合だと思いました」と勝って兜の緒を締めた。

 第7試合で東本央貴に判定勝利し、約3年ぶりにリベンジを果たした佐々木は「こうして一夜明け会見でマイクを持つことが出来て一安心していますが、課題の残る試合で判定勝ちという不甲斐ない試合だったと思います」と試合内容を反省しきり。

「誰が見ても面白くない試合で、守りに徹していた試合だったので、次ですね。次があるので、気を引き締めて。次は違う姿を見せられたと思います」と準決勝での爆発を誓った。

 1回戦・屈指の好カードとして注目されていた南野VS眞暢のパンチャー対決は期待に違わぬ激しい打ち合いの末、南野が逆転KO勝利を収めた。

 プロデビューして初ダウンを喫したという南野だが「周りも僕がダウンして焦ったと言っていたけど、そこから逆転勝ちできて、みんな試合が面白かったと言ってくれました。トーナメント1回戦の1発目で内容も問われる試合をKOで勝ててよかったです。また試合を見たいと言ってくれる人も多くて、次もみんなが楽しめる試合をしたいです」と更なる好勝負を約束した。

 1回戦の結果を受けて、3月20日(日)東京・後楽園ホール「Krush.64」での準決勝は平本×泰斗、佐々木×南野に決定。それぞれ準決勝に向けて意気込みを語った。

平本蓮
「泰斗選手は僕がK-1甲子園の決勝を戦った大会で-65kg初代王座決定トーナメントのリザーブファイトを戦ったり、Krushでも-65kgでタイトルマッチをやっていたり、キャリア的には上の選手です。しっかり龍児さんと作戦を練って対策を考えたいです。僕が見る限り、このトーナメントで一番強いと思っているので、死ぬ気で頑張ります。

 Krushの全階級のチャンピオンは試合が面白い人が多いので、僕はそこも取り入れつつ、面白さ+テクニカル・スピーディで激しい試合をしたいと思います。このトーナメントを優勝して、僕が持っている要素を全部使って-63kgを最高の階級にしたいです」

泰斗
「平本選手は言わずと知れた上手さも強さもある選手なんで、ここで僕が勝てば僕の見方も変わると思います。これからどう戦うか作戦を練って、あとは意地ですね。気持ちで負けたくないっていう意地で勝ちに行きます。

 昨日のタイトルマッチをちょろっと見ましたが、すごく盛り上がって熱いファイトだったと思います。渡部太基はチャンピオンに相応しい男だなと思ったし、僕も男らしいファイトをしてチャンピオンになりたいです。今年は必ず飛躍すると決めたんで、厳しい試合になると思うけど、決勝のつもりで全力で勝ちに行きます。今年こそは夢の扉を開きたいと思います」

佐々木大蔵
「南野選手とはK-1ジム総本部で顔も合わせて話もするけど、試合が決まったからには正々堂々、しっかり作戦を練って戦います。昨日は(佐野)天馬の試合だったり、他にもすごくいい試合を見て刺激になったんで、自分もああいう試合をしていかなければいけないと思いました。

 昨日の課題を克服しないと南野選手には勝てないと思うので、克服して3月に挑みます。僕は底辺からのスタートになったので、ここから格段に強くなった姿を見せます。このトーナメントで自分の進化を見せると言っているので、その通りステップアップして、チャンピオンになります」

南野卓幸
「あまり佐々木選手の試合を見てないので印象が分からないけど、これから研究していきたいと思います。昨日のタイトルマッチはすげえ熱くて会場も盛り上がっていたんで、自分もあのくらい盛り上がる試合をしたいと思いました。

 次の試合でも会場を盛り上げられる試合をしたいし、1回戦でKOといういいスタートが切れたので、準決勝・決勝とKOで勝って最高のチャンピオンになりたいです」

 1回戦以上にハイレベルで激しい試合が予想される準決勝。6月12日(日)後楽園大会での決勝戦に駒を進めるのは誰だ?
トップページへ戻る