昨日の大会ではスーパー・ライト級（-65kg）からウェルター級（-67.5kg）に階級を上げて牧平圭太に勝利した久保優太。記者会見には左足にサンダル、右足に革靴という姿で現れることになったが、試合中に左足を痛めてしまい革靴を履くことが出来なくなったからだという。

「2Rに左ローが効いているのが分かって、夢中になって蹴っていたら、インターバル中に足が痛くなってきて、3Rは蹴れなくなってしまいました。もっと“冷静と情熱の間”みたいにに敵の弱点を攻めないといけない（苦笑）。むきになって蹴って、相手の膝を蹴っちゃったらダメですね。僕も20年格闘技をやっていますけど、昨日の試合で新たな発見があって格闘技は奥が深いですね。

　自分で蹴った足がこうなってしまうとトーナメントを勝ち上がるのは難しい。3月の−65kg（スーパー・ライト級）日本代表決定トーナメントも一回戦で怪我してしまったし、最近は試合中に怪我することが多いので、そこは冷静に分析しながら。トーナメントを見据えた戦い方を洗い直す必要があるかなと思います」

　幾つか反省点や課題が残ったものの「やっぱりウェルター級はスピード・スタミナなどベストな調整が出来る」とウェルター級で戦っていく手応えを感じたという久保。

　将来的に行われる初代王座決定トーナメントへ向けて「今、K-1で65kg（スーパー・ライト級）以上のいわゆる中量級は外国人選手がすごく強い状況です。でも僕はKrushで−67kgのチャンピオンなったし、中量級でチャンピオンになれるのは僕だけだと思います」と力強く宣言する。

　また久保は「昨日の武尊選手の2階級制覇を見て刺激になって、K-1を武尊選手一人に背負わせるわけにはいかない！………と関係者の方に発破をかけられました（笑）。でも僕も格闘技をやっている以上、K-1を引っ張っていくつもりだし、ウェルター級で世界一を獲ってK-1＝（武尊＋久保優太）÷2になれるよう頑張ります！」と笑いを交えつつ、武尊と並ぶK-1の2大エースを目指すと語った。