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[ニュース]2016.1.25
3・20「Krush.64」-55kg王者・堀尾竜司、プライドのぶつかり合いに打ち勝つ!挑戦者・寺戸伸近「このタイトルマッチには背水の陣で臨む」
    
 1月25日(月)東京・大久保にあるGENスポーツパレスにて記者会見が行われ、3月20日(日)東京・後楽園ホール「Krush.64」の[Krush -55kgタイトルマッチ]で対戦する王者・堀尾竜司と挑戦者・寺戸伸近が試合への意気込みを語った。
 今大会では第4代-55kg王者・堀尾が2度目の防衛戦で寺戸と激突。会見には堀尾と寺戸が揃って出席し、それぞれタイトルマッチへの意気込みを語った。

 昨年12月の初防衛戦ではハキム・ハメッシュを辛くも判定で退けて、-55kg王座のベルトを死守した堀尾。「前回の試合ではあれだけKOすると言っておきながら、判定でギリギリの勝ちになってしまいました。次の防衛戦は前回よりもチャンピオンらしい試合をするという意気込みがあったので、相手は誰でもよかったです。そこで挑戦者が寺戸選手に決まって、僕も寺戸選手も前に出て打ち合うタイプなので、打ち合うことを楽しみにしています」と激闘派・寺戸との防衛戦に燃えている。

 寺戸と言えば2012年にISAK世界バンタム級王座を獲得したアンディ・ハウソン戦など、劣勢から逆転する姿が印象的なファイターだ。「最初から逆転勝ちのイメージがある選手と試合をするのは初めてだし、自分も周りには逆転するイメージをもたれていると思う」と分析する堀尾は「だからこそプライドのぶつかり合いになると思う。そこで自分の逆転勝ちするイメージが取り払われないように、絶対に勝ちたいという気持ちです」と寺戸を正面突破するつもりだ。

 また「ベルトを持つ者として、自分が持っているベルトが一番価値があるものだと証明しなければならない」とKrush王者としてのプライドを語る堀尾は「僕ら世代のファイターからすれば寺戸選手はずっと目標にしていた選手です。でも同じレベルになったら超えないといけない壁だし、今回は僕がチャンピオンとしての防衛戦なので、若い世代がここまで来たということを寺戸選手に見せつけたいと思います」と世代交代を叫んだ。

 一方、2度目のKrush王座挑戦となる寺戸は「今回Krush-55kgのタイトルに挑戦させてもらうことが決まって、自分の中でやってやろうという気持ちです。年齢も年齢なんで今回のKrushのタイトルマッチ挑戦がラストチャンスかなという気持ちもあるので、このタイトルマッチに背水の陣で臨みます」と決意の挨拶。

 昨年4月のK-1 WORLD GP-55kg初代王座決定トーナメント以来、約11カ月ぶりに立つ寺戸だが「自分の年齢と蓄積したダメージを抜くために少し休ませてもらいました。今はスパーリングでもダメージを気にせずやれるし、調子自体はよくなっていると思います。期間を空けたことは自分の中で大したブランクという意識はないし、試合になったらやるだけです」と試合間隔を空けたことでコンディションは上向いている。

 王者・堀尾については「第4代王座決定トーナメントは強豪しか出ていなくて、そこを勝ち抜いてチャンピオンになった選手なので、強い選手というイメージはしっかり持っています」と語る寺戸。「運動量も多いし、ステップも軽い。攻撃も多彩だと思います」と堀尾の警戒すべき点を挙げると「そこで自分がどう戦うかは対策を練って挑む。色んな攻撃が来ても動じない自分を出したいと思います」。

 さらに「今回がラストチャンスのつもり」という言葉に触れ「自分はKrushが出来た時からずっとKrushで戦わせてもらって、何度かタイトルマッチのチャンスを掴んだけれど、ベルトを獲得することが出来なかった。その悔しい想いがすごくあります。いつも自分は崖っぷちのつもりで戦っているんで、今回も絶対に落とせない試合だと思って戦います」と47戦のキャリアを総動員させてベルトを獲りに行く構えだ。

 会見の最後、王者・堀尾が「Krushらしく打ち合って、勝ちにしがみつく試合になると思うので目を離さずに見ていてください」と勝利への執念を口にすれば、挑戦者・寺戸は「最近は10代・20代で世代交代を狙っている選手ばかりで、僕は30代のおっさんたちになると思うけど、しぶといおっさんがいてもいいかなと思います。若い世代にしっかりそれを見せ付けたい」と次世代に席を譲るつもりはさらさらない。堀尾が新世代の王として強さを見せるか? 寺戸がベテランの意地を見せるか?
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