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[ニュース]2016.12.20
4・22代々木 “最後の大物”大和哲也、止まった時計の針を動かすためにK-1に戻ってきた!「K-1には思い入れもあるし、後悔したくないと思って参戦を決めました」
    
 12月20日(火)東京・大久保のGSPメディアセンターにて、2017年4月22日(土)国立代々木競技場第二体育館大会で開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 〜第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント〜」の第一弾対戦カードが発表された。
 K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament王者で、国内外の数々のタイトルを獲得してきた大和哲也のK-1参戦が決定。今大会にスーパーファイトとして参戦することが決まった。

 会見では宮田充K-1プロデューサーが大和のK-1参戦の経緯について「先日、大和選手サイドよりK-1参戦の意思が届き、交渉させていただいた結果、契約するにいたりました。そして私がニュージャパンキックボクシング連盟の斎藤京二理事長に直接お目にかかり、了承をいただいての発表となりました」と説明した。

 続いて会見に出席した大和がK-1参戦が決まった心境を語った。

「僕は2010年にK-1MAXの-63kgで日本王者になったのですが、その後はK-1が活動休止になってしまい、K-1で活躍する機会がありませんでした。その後はヒジありルールに専念して戦ってきたのですが、僕の中ではあの時で時間が止まっています。その時間を動かしたいと思って、K-1参戦を決めました」

 質疑応答で大和は今年のKrush名古屋大会をきっかけにK-1参戦を決意したこと、戦う舞台としてK-1を選んだ理由を明かした。

「今までファンの方たちから会場で『いつK-1に出るんですか?』と言われることが多くて、僕自身、ヒジありルールで獲ったベルトを落として、次の目標を失っていました。

 そんな時、Krush名古屋大会を見て、自分はK-1で名前をあげた人間で、K-1があったから今の自分があると思いました。もしこのまま引退するまでにK-1に触れなかったら、絶対に後悔すると思い、K-1参戦を決めました。

(K-1への思い入れは?)やはり僕はK-1で名前をあげたからこそ今の自分があると思うし、K-1には思い入れがあります。(K-1MAX経験者の日菜太の新生K-1参戦について)日菜太選手がK-1に出るから僕も出ようと思っていたわけではなく、その前からK-1参戦は決めていました。

 ただ先に日菜太選手が参戦を発表してくれたことで、僕がK-1MAX最後の大物になったのでラッキーだったかなと思います(笑)。でもこれも必然かなと思っています」

 大和本人の言葉にもあるように、近年はヒジありルールを主戦場に戦い、K-1ルールでの試合は久々となる。大和は「今までやってきた試合とはルールの違いもあるので挑戦するつもり」としつつも「ルールに順応すれば問題ない」と自信をのぞかせた。

「新生K-1は今活躍している選手たちがいるからこそ盛り上がっていると思うし、僕は先陣を切って戦っている選手に敬意をはらって挑戦するつもりです。

(K-1ルールについて)僕はK-1に出ていた時、周りからすごいと思われる試合をしてきたのですが、最近ではそういう試合がないと言われることもあります。

 でもそれはルール上の問題で、このルールで戦うことになれば、打ち合う時は打ち合うし、ヒジがない分、自分の得意なパンチでも打ち合えると思っています。

 K-1ルールの試合からは離れていますが、一流のタイ人と戦ってきた自負もあるし、海外で戦ってきたので経験や実績もあります。ルールに順応すれば問題ないと思います。

 僕は今、29歳でこれから3〜4年が選手として脂が乗る時期なので、ここでK-1で勝負したい思いました。K-1に挑戦する気持ちでやりたいし、面白い試合になると思います」

 大和が戦う階級はゲーオ・ウィラサクレックが君臨し、新・人類最激戦区ともいわれるスーパー・ライト級だ。

 大和の対戦相手は年明け発表となる予定で、大和は打倒ゲーオの野望を口にしつつ、他の強豪選手たちとの対戦にも興味を示した。

「スーパー・ライト級は新生K-1の黄金の階級で、誰と戦っても強い相手と戦うことになると思います。またK-1ルールに挑戦するつもりなので、特に誰と戦いたいというこだわりはありません。今はK-1という舞台で戦いたいという気持ちが第一です。

(王者ゲーオについて)僕にはタイ人やってきた経験があるし、ゲーオを倒す選手=僕がいると思っています。同じ大会でゲーオ選手と山崎選手のタイトルマッチが決まりましたが、もしゲーオ戦が実現するなら早くやりたいです」

 会見の最後、新生K-1のファンに向けて「きっと僕のことを知らない方も多いと思うので、センセーショナルで今のK-1ファンのみなさんに覚えてもらえる試合、みなさんの印象に残る試合をしたいと思います」とメッセージを送った大和。最後の大物の参戦でK-1スーパー・ライト級がさらに熱くなる!
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