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[ニュース]2017.1.2
「Krush.72」1.15(日)後楽園大会 挑戦者・廣野祐、‐70kg王者ピケオーを倒して世界への扉を開く!「自分のやってきたこと・自分の良さを最後まで信じ切ることがポイントだと思います」
    
1月15日(日)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.72」の[Krush-70kgタイトルマッチ]で王者ジョーダン・ピケオーと対戦する挑戦者・廣野祐のインタビューを公開!
――挑戦者決定戦となった松倉信太郎戦(9・30「Krush.69、判定勝ち)を終えて、どんなことを意識して練習を続けていたのですか?

「松倉戦はそんなに怪我もなかったので、なるべくスタミナを落とさないように、試合の3日後ぐらいから練習を始めました。なのでスタミナは落ちずに練習を続けられたと思います」

――前回の試合の練習を維持したままという感じなんですね。

「はい。さらに追い込むための準備を続けてきたという感じですね」

――今回の試合に向けてオランダのメジロジムで武者修行したとお聞きしました。

「日本でスパーリングパートナーを探すと『パワーはあるけどスピードは遅い』選手や『スピードは速いけどパワーはない』選手が多くて、パワーとスピードをどちらも兼ね備えている選手が少ないんですね。それで去年に続いてオランダのメジロジムに行かせてもらいました」

――オランダではどんな練習をやってきたのですか?

「メジロジムの練習は短期集中型でスパーリングの日、サンドバックでコンビネーションを覚える日…と、日によって練習メニューが違います。スパーリングの日は乱取り形式のような形でどんどん数を重ねます。オランダ式の練習方法になかなか慣れずにきつかったんですけど、いい練習ができました」

――メジロジムのアンドレ・マナート会長からアドバイスはありましたか?

「マナートからはピケオー対策というよりもメジロジムの基本=自分が攻撃したらその場にいないを徹底的に教え込まれました。あと現地ではヘビー級の選手とスパーリングをやっていて、自分より大きな相手とやってきたし、パワー慣れもしました。自分がこういう風にやった方がいいという課題も見つかって、ピケオーにも勝つためにはもちろん、自分が世界で勝っていくために必要なものも分かりました」

――改めて廣野選手は対戦相手のピケオー選手をどんなファイターだと分析していますか?

「アグッレシブで意外とクレバーですね。打ち分けが上手かったり、相手のディフェンスの位置を見て攻撃をしたり、おそらく相手はここが見えてないだろうなという死角から攻撃を出したりしていて、すごく考えているファイターだな、と。荒さの中に計算された上手さがあると思います」

――ピケオーのことはいつ頃から意識していましたか?

「同じ階級の強い外国人として意識はしていて、佐藤(嘉洋)さんがKOされたので『どんな感じの選手なんだろう?』と気になっていました。K-1のトーナメントに出た時から『同じ階級にこういう選手がいるんだ』という感じで見ていましたね。自分はオランダで戦っている試合もチェックしたんですけど、試合をするごとにハンドスピードが速くなっていますよね」

――廣野選手は外国人選手とも対戦経験が豊富ですが、廣野選手の中でVS外国人選手に対する戦い方・攻略法などはありますか?

「う〜ん…自分の場合は外国人選手に対して結果を出せていないので、そういう所も含めて、この試合をVS世界のスタートとして戦いたいという気持ちが強いですね」

――今、日本の‐70kgのトップ選手が軒並みピケオーに倒されている状況です。廣野選手は自分が日本の牙城を守りたいという気持ちはありますか?

「正直な話、ピケオーにはもっと世界的なビックネームとも戦ってもらいたいですね。そのくらい今のピケオーは強いですよ(苦笑)」

――廣野選手は自分の何を武器にピケオーを攻略しようと思っていますか?

「自分の良さを最後まで信じ切ることがポイントかなと思います。自分のやっていること・やってきたことを疑わず、信じ切ることが大事かなと。あとは相手の戦い方に合わせて戦うことですね。チャンスがあれば詰めていきますし、詰められなかったら詰められなかったなりに戦います」

――下馬評ではピケオー有利の一戦ですが、それについてはいかがですか?

「正直、自分が『どのくらい持つんだ?』や『どのくらい食い下がれるんだ?』という見方だと思うんですけど、それをちょっとひっくり返したいなと思っていますね。試合が終わったら、自分が勝っていて『ほら!見ろ!』って思わせたいです」

――廣野選手にとってはKrushで初のタイトルマッチですが、Krushのベルトに挑むことについてはどんな想いがありますか?

「今はあまりタイトルマッチのことは深く意識はしていないです。自分としてはVS世界のスタートラインを切るための戦いという意味合いが強いですね。しかも日本人選手を軒並み倒して評価が上がっているピケオーが相手なので、ピケオーに勝つことが自分の中では一番です」

――廣野選手のキャリアとしても、ここでピケオーに勝てるかどうかは重要なターニングポイントだと思います。

「自分は2015年に外国人選手に負けて悔しい思いをしているので、その悔しい想いから1年経って、自分がどうなったのか?の答えが出ると思います」

――また今回は女子のタイトルマッチにダブルメインイベントの第2試合を譲る形になりましたが、一ファイターとして悔しさは感じていますか?

「とりあえず今は試合内容で盛り上げたいと思っています。ピケオーも強い選手なので自然にそうなると思うのですが、この試合は別格だったと思われたり、他の試合とは一線違うレベルのところで戦いたいですね」

――それでは最後にタイトルマッチを楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをいただけますか?

「1月15日が終わった時、自分の腰にKrush-70kgのチャンピオンベルトが巻かれているので楽しみにしていてください」

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