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[ニュース]2017.1.1
「K-1 WORLD GP」2.25代々木 平本蓮、K-1甲子園王者が初代ライト級王者のベルトを狙う!「今回は周りのためではなく、自分のために戦って、自分のために勝ちたい」
    
 2017年2月25日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 〜初代ライト級王座決定トーナメント〜」。トーナメント出場選手インタビュー第1弾は一回戦でブリース・デルバールと対戦するK-1甲子園2014王者・平本蓮だ。
――今回は第4代Krush-63kg王座決定トーナメント決勝で敗れて以来、約半年ぶりの試合です。K-1参戦も約1年2カ月ぶりになりましたね。

「K-1に最後に出場したのが1年前のマサロ・グランダー戦(2015年11月21日、平本の判定負け)で、そこからはずっとKrushに出場していたので、記者会見やインタビューの感じが久々だなぁって思いました」

――2016年はKrush-63kgのベルトを目前で逃すなど、K-1甲子園を獲った2014〜2015年とは違った1年だったと思います。平本選手にとってはどんな1年でしたか?

「僕にとって今年は自分を乗り越える年だったのかなと思います。勝った試合からも学べることはあると思うんですけど、負けた試合から学べることも、僕の中にはいっぱいあって。試合の間隔もだいぶ空いて、考える時間もできました。その中で僕を応援してくれる方や僕を必要としてくれる色んな方が居て、そういう人たちと話をしていて、自分が目指すところは『これだ!』という決心が固まりました。

 今までは『お父さんお母さんのために』や『応援してくれる皆さんのために』というテーマを決めて戦っていたんですけど、今回の初代ライト級王座決定トーナメントは誰かのためではなく自分のために戦おう、と。僕を応援してくれている人は、僕が勝つことをみんな望んでいると思うし、僕が僕のために戦う姿を見て、何かを感じ取ってもらえれば、勇気をもらえる方も居ると思っています。だから今回の初代ライト級王座決定トーナメントは、全部自分のために頑張ろうと思っています」

――平本選手は新生K-1がスタートして、K-1甲子園を優勝してプロデビューするなど順調なキャリアを積んできたと思います。その分、周りから期待されることやプレッシャーを感じることもあったと思いますが、そういったことを気にせずに自分のやりたいようにやりたいという気持ちですか?

「正直、周りから期待される部分っていうのが大きくて、いつも『試合が決まりました』と言っても『大丈夫でしょ!?』みたいな声をかけられて、それはそれで嬉しいんですけど…その反面、僕も『KOで倒しますよ』と言ったりして、自分で自分を追い込んでいました。

 僕は格闘技をやっていて、子供の頃は格闘技が自分の中で大好きな遊びで、それがいずれか夢に変わって…そうやって今までやってきて。ただ人を殴りたいやKOをしたいという気持ちもなくて、格闘技を通して何かを一生懸命に頑張っていることを誰かに伝えられたらなと思っていました。でも今はそういうことも自分の中で決心が固まって、変に囚われずに自由に戦って、自分のために勝ちたいと思うようになった感じですね」

――今は練習していても楽しいのではないですか?

「そうですね。最近、小学生の頃に1回戻ってみようと思って、撮り溜めてきたK-1MAXの試合映像を見直したんですよ。そこには僕の中のヒーローたちがたくさん試合をしていて。僕は小学校の夏休みの時、朝9時ぐらいに起きて12時ぐらいまでK-1MAXの試合を見て、ファーストフードでご飯を食べて、昼の1時ぐらいにジムに行って、それからジムが終わるまでずっとK-1ファイターの真似をして練習していました。僕は友達が多い方ではなかったので、そういう遊びが大好きで、それが次第に格闘技が上手くなっていくポイントになったと思います。

 だから今はそれを振り返って、また色んな選手の試合を見てるんですけど、昔のK-1のトーナメントなど見ているとやっぱりカッコいいんですよね、僕はどのスポーツよりもK-1ファイターというアスリートが1番カッコいいと思うし、初代ライト級決定トーナメントでは、昔の僕みたいな子供がいたら、その子が1番カッコいいなって思えるような選手になりたいと思います」

――当初、トーナメント一回戦ではトーマス・アダマンドポウロスと対戦予定でしたが、フランスのブリース・デルバールに変更されました。デルバールにはどんな印象を持っていますか?

「そこまでトーマス選手にはこだわっていなかったし、対戦相手が変わっても、僕がやることは変わりません。デルバールの試合映像もチェックしたのですが、ムエタイスタイルで後ろ足重心。蹴りが中心ですが近い距離でも戦う選手だと思います。ただガードも空いているし、接近戦になれば僕のストレートも当たるんじゃないかな、と。僕の得意なタイプだと思うので、すごいKOをしたいと思います。一回戦をクリアすれば、準決勝では最強の相手(卜部功也×ゴンナパー・ウィラサクレックの勝者)が来ると思うので、そこで世界最強を乗り越えて、決勝では過去の自分を乗り越えたいなと思います」

――平本選手にとってはベストの組み合わせになったと思いますか?

「今回は最強のメンバーが集まったんで、あんまり期待されないだろうなと思っていたんですけど(苦笑)、対戦カード発表会見の後にツイッターなどに応援メッセージがたくさん来ていて、やっぱりこういう風に応援してくれる人たちがいるんだなと思いました。だからここでしっかり結果を残して、決勝で誰と戦っても勝てるように自分を作り上げていきたいですね」

――それでは最後にK-1チャンピオンになることに対する想いを聞かせてください。

「僕は小学校の頃からずっと卒業文集や作文にもベルトやグローブの絵を描いて、本当にK-1ファイターに憧れてました。それで『プロになったらこういうキックパンツを履きたいな』と絵に描いたり『こんなチャンピオンになりたい』と自分で想像して、将来の自分の予想図を作り上げてきました。まさか18歳という年齢でにこんなチャンスをもらえると思っていなかったし、ここからが勝負だと思うので、しっかり自分のやりべきことをやって頑張りたいと思います」

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