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[ニュース]2017.1.2
「K-1 WORLD GP」2.25代々木 卜部功也、初代王者になってライト級を引っ張る!「日本人が敗退するくらい強い外国人が揃った。厳しい戦いになる覚悟はできています」
    
 2017年2月25日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 〜初代ライト級王座決定トーナメント〜」。トーナメント出場選手インタビュー第2弾は一回戦でゴンナパー・ウィラサクレックと対戦する初代K-1スーパー・フェザー級王者・卜部功也だ。
――スーパー・フェザー級世界最強トーナメントを制して、正式に階級転向そして初代ライト級王座決定トーナメントへの出場が決定しました。功也選手の中では初代ライト級王座決定トーナメントに出場することは考えていたことですか?

「そうですね。スーパー・フェザー級世界最強トーナメントが終わったら階級を上げようと思っていたので、トーナメントを優勝して階級を上げられてよかったと思います」

――トーナメント直後にも発言されていましたが、スーパー・フェザー級ではやることをやりきった気持ちはありますか?

「はい。やっぱり兄(引嵩)がいる階級ですし、僕自身も減量がキツくなってきたところもあって、これからも長く戦っていくことを考えたら、階級を上げるのは自然の流れかなと思っています」

――階級を上げての試合に向けて、どんな準備をしていますか?

「まずはしっかり身体作りをしようと思っています。ただライト級になるからと言って体重を増やすことは考えてないですね。前回のトーナメントは減量がキツすぎたので(苦笑)、階級を上げるから無理に体重を増やすというのではなく、ちょうどいい減量ができるように仕上げようかな、と。そうすれば自然な流れで爆発力や瞬発力を出せると思うし、その方がいい動きができると思います」

――階級を上げて初代フェザー級王座決定トーナメントに臨んだ武尊選手は、対戦相手の身体の頑丈さなど階級を上げて戦う難しさがあったと話していました。功也選手はそういった不安はないですか?

「僕は以前-63kgで戦っていたこともあるんですけど、あの時は、完全にヒットアンドアウェイのスタイルで、今よりもさらにディフェンシブな選手だったんですね。今は筋肉が付いて自然な流れで階級を上げてという感じなんですけど…そこがどうフィットするかなって感じの不安はありますね」

――では試合までにしっかりと自分の体をライト級にフィットさせる必要がありますね。

「はい。前回は食事の量を気にしながらトレーニングしなければいけなくて、トレーニングの質も落ちていたと思います。でも今は減量を気にせず食事をしながらトレーニングできるので、質の良いトレーニングを継続できています。だからライト級ではいい動きが見せられると思います」

――そして一回戦の対戦相手のムエタイの強豪ゴンナパー・ウィラサクレックに決まりました。一回戦の相手がゴンナパーと聞いた時、最初はどんな心境でしたか?

「凄く強い選手で、難しい相手だなと思いました」

――ゴンナパーはK-1初参戦直後からライト級で戦いたいとアピールしていました。例えば対戦が決まる前からゴンナパーと山崎秀晃選手の試合を見て、攻略のイメージなどは考えていましたか?

「スーパー・ライト級でゴンナパーと秀さんが戦った試合を見たんですけど、その時は『こうやって相手を型にはめればすぐに勝てる』と分かりました。ただライト級でやっている試合を見たら、全然スピードの速さが違ったんですよね。ライト級のゴンナパーはスピードと破壊力が上手く合わさって、ライト級ではさらに強いなと思いました」

――功也選手はその相手に対してどのように立ち向かっていきますか?

「ただそれでもなんとなく攻略のイメージは出来ています。ゴンナパーに勝つイメージは出来ているし、ゴンナパーに勝つプランも幾つか考えているので、そこに上手く相手を型にはめていきたいですね」

――他の外国人選手を見ても、かなり強敵が揃ったなと思いますか?

「はい。何をやっているから強いではなくて、K-1ルールで強い外国人がずらりと揃ったトーナメントだと思います。本当に一流の外国人選手が揃ったんじゃないんですかね。日本人が全員敗退するくらい強い選手が揃っているので、日本人が生き残れるかどうかの緊張感を見て欲しいです」

――現在、K-1ではスーパー・フェザー級までは日本人選手がベルトを巻いていますが、スーパー・ライト級より上の階級では外国人選手がベルトを巻いています。ライト級はちょうどその間の階級になりますが、自分がトーナメントを優勝して、初代王者としてライト級を引っ張っていくというテーマはありますか?

「もちろん本当に2階級制覇という夢を持って、このライト級のトーナメントにエントリーしたので、僕が引っ張っていきたいという気持ちもあります。ただ……間違いなく厳しい戦いになる覚悟はできています」

――例えば日本人の中で俺じゃなきゃライト級のベルトは獲れないだろうという気持ちもありますか?

「あまりそこまで考え込んではないですね。僕はチャンピオンになることよりも、強い人間に勝つことがテーマなので、それがずっと続いているって感じなんですよね。他の選手は『チャンピオンになりたい』や『トーナメントで優勝したい』というゴールがあると思うんですけど、僕にはそういうゴールがありません。きっと世界中にはまだどこにも出ていない強い選手もいると思うので、そういう選手を倒すことが目標です。だから僕の格闘技のキャリアにゴールはないです」

――それでは最後に功也選手の2階級制覇、そして新しい階級での戦いに楽しみしているファンの皆さんにメッセージをいただけますか?

「前回のスーパー・フェザー級世界最強トーナメントでは、3試合中2試合KOという良い勝ち方で優勝することが出来ました。今回の初代ライト級王座決定トーナメントでは、さらにインパクトのある勝ち方をして、初代ライト級王者になりたいと思っています」

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