ダブルメインイベント第1試合は-70kg王者ジョーダン・ピケオーが2度目の防衛戦で挑戦者・廣野祐を迎え撃つ-70kgタイトルマッチ。両者は最初の計量でリミットをクリアし、調印書へのサインを終えて試合への意気込みを語った。

　今回が5度目の来日となるピケオーは「また日本に戻ってくることができてうれしく思う。計量も終えて仕上がりは最高だよ。いつも通りのパフォーマンスをして最高の試合を見せたいと思う」と余裕の笑み。

　廣野の印象を聞かれると「素晴らしい挑戦者だと思うよ。彼は相手を恐れをせずにどんどん前に出るからね」とした上で「そういう相手と戦えば必ずどちらかが倒れる試合になるから、楽しみにしていて欲しい」とKO決着を予告した。

　一方、自身初の王座挑戦となる廣野は「いつものことですが試合が決まってから、今日まであっという間でした。やるべきことをやってきたので、あとはそれをいかんなく発揮するだけです」。

　ピケオー戦に向けてオランダの名門メジロジムへの出稽古も行ったが「メジロジムの練習の成果が出るには出た方がいいけど、出なくても勝てる練習をしてきたので楽しみにしてください。今の自分は全体的にレベルアップしていて一番強いという確信があります」と話すほど仕上がりは万全だ。

　KrushオフィシャルHPのインタビューでのピケオーの「まだ一度もKO負けしたことがない廣野にKO負けを味あわせる」という発言について聞かれると「僕はKO負けしたくないんでKO負けしないようにします（苦笑）。逆にピケオーの心を折るような試合をしたいですね。僕に勝てないと思わせて、諦めさせたいです」とピケオーの心を折ると言い切った。

　通訳を通して一連の廣野の発言を聞いていたピケオーは「俺の心を折る？　ヒロノはクレイジーなやつだな。俺はいつもそうだけど相手をKOするために戦っている。ヒロノが前に出てくるなら必ず俺がKOで終わらす」と改めて廣野にKO予告をつきつけた。

　ピケオーの“反撃”を受けた廣野だったが、会見の最後には「僕が世界との差を超える瞬間を見に来てください」とファンにメッセージ。

　挑戦者・廣野はVS日本人無敗の王者ピケオー超えを果たすことができるか？　それとも王者ピケオーが“不倒王”廣野を粉砕するか？