ニュース
[ニュース]2017.1.27
「K-1 WORLD GP」2.25(土)代々木 野杁正明が左利きに生まれ変わって二刀流ファイターへ変身!?「今回は圧倒的な差を見せて勝つ。今はゲーオを完全に攻略できる自信がある」
    
 1月27日(金)東京・恵比寿のK-1ジムEBISU小比類巻道場にて、2月25日(土)東京・2月25日(土)国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 〜初代ライト級王座決定トーナメント〜」のスーパーファイトでユネス・スマイリと対戦する野杁正明が公開練習を行った。
 昨年11月、野杁はフランスで行われている立ち技格闘技ビッグイベント「Nuit Des Champions」に参戦。現地で“ゴールデン・ボーイ”と呼ばれる30戦29勝1敗(当時)の強豪エディ・ネイト・スリマニをヒザ蹴りで3RKOし、同団体の世界-66kg王座を獲得した。
 
「今回は試合までの準備期間も長いし、追い込みもスタートして順調に来ています」と語った野杁は、公開練習として2分1Rのシャドーボクシングとミット打ちを披露。小比類巻貴之代表とのミット打ちではオーソドックス(右構え)・サウスポー(左構え)の両方を巧みに使いこなし、どちらの構えからもパンチ、ミドル、ヒザ蹴り、前蹴り、三日月蹴りと多彩な攻撃を繰り出していった。

 スリマニ戦前にも野杁は「今回はサウスポーで戦います」と話し、宣言通りにサウスポースタイルでスリマニを撃破。「日常生活からなんでも左手でやるようにした」という地道な努力を続け、現在では両利き状態になっているという。

「前回の試合前に『サウスポーで戦います』と予告して、あの時から何をやるにしても左手でやるようにしました。今では左手で食事もできるようになったし、字も左手で書けるようになって、左手で箸を持って小豆を掴めるまでになりました(笑)。

 右手が全く使えなくても左手で日常生活は過ごせるレベルです。もともと左の蹴りの方が強かったし、このままずっとサウスポーでもいいかなと思うんですけど、そこは試合展開に合わせてオーソドックスとサウスポーを臨機応変に使い分けていきます」

 昨年6月のK-1-65kg(スーパー・ライト級)世界最強決定トーナメント準決勝でゲーオ・ウィラサクレックに敗れている野杁だが、8月のKrush名古屋大会ではワン・ポンフェイを三日月蹴りで一撃KO。スリマニ戦と合わせて2連続KO勝利と波に乗っている。

「今まで通り自分で考えて会長と話しながら今の自分に足りないものを改善しています」と練習そのものは変わらないが「普段のスパーリングでも倒せるようになってきたし、パワーもついてきました。実際に試合でも2試合連続KOできているので自信になっています」とこの2試合で掴んだものは大きい。

 今回、対戦するスマイリはメルヴィン・マヌーフが推薦する18歳の新鋭。野杁は「若い選手特有のガツガツくるタイプで、イリアス・ブライドとも一緒に練習しているということで戦い方も似ている」と分析しつつ「ここでつまづくようではタイトル挑戦が遠のいてしまう。ただクリアするだけじゃなくて圧倒的な差を見せないといけない。僕の中では2RでKOすることを想定しています」とKO勝利を己に課す。

 2015年4月のK-1代々木大会、野杁は対戦予定だったゲーオの負傷欠場で代打出場となった当時無名のマサロ・グランダーにTKO負け。初来日の無名の外国人ファイター相手に苦い過去があるが「あの時も今回と同じように『ここでつまずいていられない』と言っていて、ああいう結果で負けてしまいました。

 今回も心配している人がいると思いますが、あの時とは実力は違います。安心して欲しい」と同じ轍を踏むつもりは一切なし。「油断はしていないし、挑戦者の気持ちを忘れずに、きっちり倒す」と気を引き締めている。
 野杁が目指すものは現在ゲーオが保持しているK-1スーパー・ライト級のベルトただ一つ。ゲーオへのリベンジに自信をのぞかつつも、あくまでK-1のベルトが欲しいという姿勢を明確にした。

「ゲーオ選手は強くて上手い選手ですけど、もう一回やったら負けないですね。絶対に勝てるし…というか勝つんで早くゲーオ戦を組んでほしい。前回、ゲーオ選手と戦った時は対策を練らずに『実際に向かい合わないと分からない』と思って戦いました。

 でも今は常にゲーオ選手のことを考えているし、会長とも対策を練っています。いつゲーオ戦が組まれても対応できるように準備していて、完璧に攻略できる自信があるんです。もし再戦が組まれたら絶対にゲーオ選手を倒しますよ。

(4月のK-1代々木大会でゲーオVS山崎秀晃のタイトルマッチもあるが?)僕はゲーオ選手が日本人無敗でK-1のベルトを持っているから戦いたいと思っています。もちろんリベンジしたい気持ちはありますが、僕にとってはあくまでベルトが一番です。なのでもし山崎選手がゲーオ選手に勝ってチャンピオンになったら山崎選手に挑戦したい。そこまでゲーオ選手にこだわっているわけではないです」

 また過去にムエタイルールで敗れている大和哲也のK-1参戦については「やっぱりリベンジしたい気持ちはあります。大和選手とは交流もあるのですが、試合が決まったらしっかりやります」としつつ「今、K-1ではスーパー・ライト級が全体的に盛り上がっていて、昔はK-1 MAX=70kgでしたが、これからはK-1=65kg(スーパー・ライト級)と言われるような盛り上がりを見せていきたい」とスーパー・ライト級をK-1の花形階級にしていくつもりだ。

 会見の最後に野杁は「2月はタイトルマッチやトーナメントもありあすが、野杁正明の試合が一番よかったと言われるように圧倒的で熱い試合をしたいです」とファンにメッセージ。海外遠征を経験し、進化を続ける怪物がK-1スーパー・ライト級のど真ん中に立つ!

トップページへ戻る