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[ニュース]2017.1.29
「K-1 WORLD GP」4.22(土)代々木 寺戸伸近の「俺が出て面白くする」発言に石田圭祐&久保賢司が噛みつく!ザ・ノンフィクションで話題の武居由樹「僕が主役になる時がきた」
    
 1月29日(日)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて記者会見が行われ、4月22日(土)国立代々木競技場第二体育館大会で開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 〜第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント〜」の対戦カードが発表された。
 階級変更で武尊が返上したK-1スーパー・バンタム級の第2代王者を決めるトーナメント。日本からはKrush-53kg王者・武居由樹、Krush-55kg王者・寺戸伸近、武尊と同門の石田圭祐の出場が決定。

 そして久保優太の実弟でプロボクサーとしても活躍した久保賢司(※キック時代のリングネームはKENJI)が電撃復帰を果たすことも発表された。

 さらに海外からは武尊とスーパー・バンタム級王座を争ったチャールズ・ボンジョバーニ、昨年11月に初代フェザー級王座決定トーナメントに出場したジェイミー・ウィーランらがエントリー。

 初参戦選手としてヨーロッパで数々のタイトルを獲得しているスペインのアントニオ・オルデン、そして成長目覚ましい中国からリャン・ボーユーの出場が決まった。

 トーナメントの組み合わせは以下となり、日本人4選手が会見で意気込みを語った。(外国人選手はコメントが読み上げられた)

[K-1 WORLD GP第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント]

▼一回戦
(1)石田圭祐VSチャールズ・ボンジョバーニ
(2)武居由樹VSアントニオ・オルデン
(3)寺戸伸近VSジェイミー・ウィーラン
(4)久保賢司VSリャン・ボーユー

▼準決勝
(1)の勝者VS(2)の勝者
(3)の勝者VS(4)の勝者

▼決勝

石田圭祐
「僕は5歳でK-1を見て、K-1に出たいと思いました。あれから16年、21歳でK-1のリングに立つことができて感慨深いです。試合に向けて着々と準備は進んでいます。

(前王者の)武尊さんは先輩だし、尊敬していますけど、武尊さんのことは意識していません。K-1のベルトは僕のベルトなんで、自分は自分でやるべきことをやります。

 ボンジョバーニ選手は日本でも馴染みがあってリーチがあるサウスポーの選手です。対策しないと一発をもらう可能性があるので、対策を練って集中して臨みたいです。(ボンジョバーニのコメントを受けて)一回戦をサクっと終わらせて勝ち進みます」

チャールズ・ボンジョバーニ
「トーナメントへの出場が決まって自分の中のアドレナリンが一気に上昇するのを感じた。石田はKO率が高い選手だが、自分も何度もKOで相手を倒してきた。一回戦を早めに終わらせて、準決勝はできるだけフレッシュな状態で戦うよ。

 このトーナメントは大混戦になると同時に観客が大興奮することになる。自分も観客を沸かせる試合をするつもりだ。4月22日は新しいチャールズ・ボンジョバーニに期待してくれ」

武居由樹
「足立区から来た武居由樹です。K-1という夢の舞台に立ち、そして僕が主役になる時が来ました。出場選手の中で僕が一番キャリアが浅いと思いますが、真っ向勝負で戦います。

 オルデン選手はローキックが得意らしいので、ローに気をつけて何ももらわずに倒しに行きます。Krushでは-53kgでやっていて、55kgでやっていた頃はいい成績を残せませんでした。でも-53kgで大事自信がついたんで、-55kgでもバシッとやります。

 先日フジテレビの『ザ・ノンフィクション』に取り上げていただき、街でも声をかけられるようになってうれしいです。試合ではそれとは関係なく思いっきり行きます」

アントニオ・オルデン
「K-1という世界でもトップのイベントからオファーを受けて感激している。これまで自分はスペインでキャリアを積んできたファイターで、日本のファンにはローキックを見てもらいたい。

 武居はとても賢くて好きなタイプのファイターだ。ただし自分が勝つことは間違いない。過去の戦績は関係ない。大事なことは今現在であり、そしてハートだ。自分は期待を裏切らない男なので、優勝予想をするならアントニオ・オルデンにしておいて間違いないだろう」

寺戸伸近
「自分は36歳、出場選手の中で最年長です。最初オファーをもらった時は出るつもりがなかったです。でもトーナメントのメンバーを見て、これじゃパッとしないんで俺が出て面白くします。

 ウィーランはアグレッシブで危険な選手だと思います。自分がやることは一緒ですが、上の階級から落としてくるので、それに対抗する力をつけて臨みたいと思います」

ジェイミー・ウィーラン
「減量に全く苦労しなかったから、スーパー・バンタム級で戦うことを決めた。階級を下げたことでスピードデーモンはさらに進化している。寺戸は経験豊富で強い選手だが、俺が徐々に痛めつけて最終ラウンドにとどめを刺してやるつもりだ。

 俺の夢はK-1のトーナメントで優勝し、K-1の歴史に名を刻むこと。そして東京のどこかに俺の名前が入った通り“ジェイミー・ウィーラン・ストリート”を作ることだ。日本のファンのみんなは世界でベストのファンだ。早くに日本のファンに会いに行きたい」

久保賢司
「新生K-1初参戦なので、はじめましての方も多いと思います。私は今、K-1ジム五反田の代表としてジム経営していますが、K-1ジム五反田チームキングスの総大将として現役復帰することにしました。

 対戦相手のリャン選手はムエタイという感じで、技術がある選手だと思います。僕は記念復帰にするつもりはないので、全身全霊でベルトを獲りに行きます。

 みなさんの期待を裏切らぬよう、それ以上のパフォーマンスを見せることをお約束します」

リャン・ボーユー
「K-1は世界レベルのパーフェクトなイベントで、今回のK-1参戦は自分にとって大きなチャレンジになる。私は中国で長年ムエタイを学んできた。

 久保選手はプロボクサーでもあるそうだが、私は蹴りで相手のパンチを封じることを得意にしているから、それを見てほしい。また寺戸選手は中国でも知られている存在なので、彼と戦うことも楽しみにしている。4月はムエタイとK-1の技術を融合させた戦い方でK-1のベルトを獲るつもりだ」

 質疑応答で最初に話題の中心になったのは、2015年8月にプロボクシングから引退し、このトーナメントで復帰を果たす久保だ。

 復帰を決意した理由を聞かれた久保は「ジムへの愛」と語り、現在の練習の状況について話した。

久保賢司
「僕はここ3〜4年、ボクシングをやっていたのですが、K-1に戻ってこようと思ったのは“ジムへの愛”です。それ以外にありません。

 僕が代表を務めるK-1ジム五反田がもっと大きく輝くためにはどうすればいいかを考えた時、僕がK-1のベルトを持って帰ることだと思って決めました。

 今は体力的な練習を徐々に始めていて、本格的な練習ができるようになりました。みなさんお楽しみに、という想いです」

 続いて寺戸の「トーナメントのメンバーを見て、これじゃパッとしないんで俺が出て面白くします」という発言について質問が挙がる。

 寺戸の挑発的な言葉に3選手がそれぞれの反応。武居こそ「僕はまだパッとしないので、これから輝きます」と謙虚に語ったものの、石田は「大きなお世話です。おっさん一人いてもパッとしないし、決勝まで来たらボコボコにするんで覚悟してください」と声を荒げる。

 さらに過去に寺戸に敗れている久保も「絶好の復讐のチャンスが来た。最初はおとなしくてしていようかなと思ったんですけど、選手の言葉を聞いていると血が騒いできました。誰が上がってくるかわからないけど全員ぶっ飛ばします」と不敵に語った。

 寺戸も寺戸で「武居選手は謙虚なんで何もないんですけど、他の選手は俺に対抗意識を燃やしているんだなと思いました」と上から目線で余裕の一言。早くも日本人同士が激しく火花を散らす展開となった。

 K-1スーパー・バンタム級は前王者・武尊の活躍により“軽量級でも倒せる”ことが証明された階級でもある。4選手とも武尊以上の試合をして、スーパー・バンタム級を輝かせるとファンに約束した。

石田圭祐
「武尊さんがバンバン盛り上げたから、この階級があると思っています。そして僕は一回戦からそれ以上の結果を残す責任があると思っています。一回戦から熱い試合をします」

武居由樹
「僕は日本代表、そして足立区代表として、前王者(武尊)が出来なかったトーナメント全試合KO優勝を目指して戦います」

寺戸伸近
「武尊選手の試合でK-1のスーパー・バンタム級は激しいKOが見られる階級だと思われています。ファンの裏切らないようにKOを見せます」

久保賢司
「僕自身、トーナメントに出る意味をしっかり理解しているつもりです。このトーナメントでどんなパフォーマンスするかを見つめ直して、当日は爆発しようと思います」

 4選手がそれぞれ対戦相手や他の出場選手に対抗意識を露わにした記者会見。第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメントに早くも激闘の予感が漂ってきた。

 また会見ではリザーブファイトとして伊澤波人VS鈴木優也の一戦も発表された。

 伊澤は空手仕込みのローキックを武器に、中国・英雄伝説の世界タイトルも保持している実力者。対する鈴木はスーパー・バンタム級随一のテクニシャンで、元Krush-55kg王者・堀尾竜司に勝利し、今回のチャンスを掴んだ。両選手のコメントは以下の通り。

伊澤波人
「K-1ファイターになりたいと思って20年。僕はずっとそのために格闘技をやってきました。夢の舞台に立てることになり、この20年の想いをぶつけようと思います。

 鈴木選手は何でもきれいにできて上手い、気持ちも強い印象です。でも僕には他のK-1ファイターにはない、僕にしか出来ない技術があるので、それをぶつけて勝ちます。

 僕は空手家なんで蹴り、そして気持ちは誰よりも強いです。空手家を代表するつもりでK-1に出ます。僕も本戦には出たかったですが、それまでの印象がなかったんだと思います。なのでリザーブファイトで勝って、誰かが怪我したら代わりに出て優勝します!」

鈴木優也
「K-1に呼んでいただけて光栄に思います。中学・高校時代からK-1に憧れていたのでうれしいです。今回はリザーブファイトですが1日3試合やってチャンピオンになるつもりです。

 伊澤選手は蹴りが多彩な印象です。僕は2度戦って勝っているのですが、2度あることは3度あるで僕が勝ちます。僕は30歳近くなって心も安定して、今めちゃくちゃ強いです。トーナメント本戦の選手よりも強いと思っています。

 僕のテクニックと蹴りは誰にも負けないと思うので、みなさんには僕の華麗さを見てほしいです。僕自身、堀尾選手にも勝ってなんで本戦じゃないの?と思いますが、それはインパクトが足りないからだと思います。それもすべて次の試合で爆発させます」
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