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[ニュース]2017.1.30
「K-1 WORLD GP」2.25(土)代々木 谷山俊樹、ピンポン玉特訓でパンチは一発ももらわない!「生半可な気持ちでK-1に来たわけじゃない。僕の覚悟を見てもらいたい」
    
 1月30日(月)神奈川・伊勢原の谷山ジムにて、2月25日(土)東京・2月25日(土)国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 〜初代ライト級王座決定トーナメント〜」のトーナメント一回戦でクリスチャン・スぺトゥクと対戦する谷山俊樹が公開練習を行った。
 大会まで一カ月を切り「コンディションはばっちりです。でもここから4週間弱がここから本当の勝負で本番。体調管理をしっかりして、2月25日に最強になれるように調整していきます」と話した谷山。

 1日3試合のワンデートーナメントということで週2回のラントレ(走り込み)でスタミナを強化し、ヨガを学んでヨガ流の呼吸法も習得。「トーナメントの第4試合なので、試合と試合のインターバルも短い。そこで何をすればいいかも考えています」と準備を続けている。

 技術面でも「相手がオーソドックス(右構え)とサウスポー(左構え)どちらでもいいように準備しています。どちらとも戦えるようなテクニックを磨いています」という。

 そして公開練習ではシャドーボクシングとミット打ちを2分1Rずつ行った後、トレーナーに至近距離からピンポン玉を投げてもらい、それを避けるという練習方法も披露。

 これは谷山が3年ほど前からパンチのディフェンスを磨くために取り入れた練習で、この練習を始めてから一度もダウンを奪われていないことを明かす。

「僕は試合をする上でパンチを被弾することが一番いけないと思っていました。パンチを効かされて自分の動きができなくなってしまうことは本当に大きいです。

 その対策としてスパーリングを続けることもそうですが、“ピンポン玉避け”をやれば、反射神経や動体視力が鍛えられると思って、この練習を始めました。

 見てもらった通り、至近距離から思いっきり投げてもらうんで、始めた当初はピンポン玉をもらいまくっていたんですけど、今ではかなり見えるようになりました。

 この練習は3年ほど前からやっているのですが、それ以降、一度もダウンしていません。相手のパンチが見えるようになって被弾する回数が減ってきたので、効果を体感しています」
 トーナメント一回戦で谷山が対戦するのはルーマニアのクリスチャン・スぺトゥク。東欧のビッグイベント「SUPER KOMBAT」のタイトルを保持する強豪で、右ストレートを武器とするハードパンチャーだ。

 谷山は「スペトゥク選手は間違いなく世界レベルの強豪」としつつも「僕もホームリングのBigbangでスぺトゥク選手レベルの外国人と戦って勝ってきました。ちゃんと自分の力を出せば勝てる自信があるし、実際にそうだと思います。本物の世界レベルとやってきたことをK-1のリングで証明します」とスペトゥク攻略に自信を持っている。

 準決勝以降の勝ち上がりについて谷山は「理想を言えば日本人とやりたい」とする一方で「トレーナーのタイ人や僕が信頼する周りの人たちからは一回戦はすべて外国人が勝ち上がってくるんじゃないの?と言われています」。

 特にK-1初参戦で一階級上の山崎秀晃の足を破壊したゴンナパー・ウィラサクレック、中国最強の呼び声も高いウェイ・ルイを警戒している。

「理想を言えば日本人とやりたいですが、トレーナーのタイ人や僕が信頼する周りの人たちからは一回戦はすべて外国人が勝ち上がってくるんじゃないの?と言われています。

 今回のトーナメントはそのくらい世界の強豪が揃ったし、準決勝が僕以外はすべて外国人になる可能性もあると思っています。そうなると自ずとサウスポー対策をしっかりやらないといけない。

 ようするに(サウスポーの)ウェイ・ルイとゴンナパーですよね。ウェイ・ルイ選手は本当に強い選手に勝ってきているし、ゴンナパー選手も本当に強豪選手です。

 でもだからこそ僕は目の前の試合を一個ずつ勝つことに集中しています。今はスペトゥク選手のことだけを考えているくらいです。

 あのレベルの選手たちが集まれば、試合当日に“持っている”男が上がってくると思うし、準決勝以降のことも考えていますけど、そこをすごく意識しているわけではないです。まずはスペトゥク選手に勝つことが最大の課題です」

 また新生K-1初参戦となる谷山は改めてK-1で戦うことへの想い、そして覚悟を語った。

「僕はBigbangやそれ以外の団体で試合をやってきて、ずっと終われる立場でした。

 そして昨年、WKAの世界チャンピオンになった後、何を目指そう?と思った時、K-1という舞台しかなかったです。K-1に来たら僕はチャレンジャーなので、のびのびと戦おうと思っています。

 強くなって結果を残せばK-1に出られる環境にいる選手もいると思いますが、僕は自分が戦っている団体(Bigbang)を動かしてでも、K-1に出たいと思ったので、その覚悟を見てもらいたいです。

 今、色々なところでK-1に出たいと言っている選手は多いですが、ただK-1に出たいと言うだけの選手と、実際にK-1に来る選手には雲泥の差があると思います。本当にK-1に来る選手は覚悟が違います。もちろん僕もそうですし、生半可な気持ちで来たわけじゃないです。

 K-1はメジャーで夢の舞台です。メジャーな選手になるためには、ここで生き残らないといけない。今回、世界トーナメントという花のある舞台に出られて光栄ですし、命がけで戦います」

 最後に谷山は「初めて僕を見る人もたくさんいると思いますが、エキサイティングで最高の試合をするので応援よろしくお願いします。そして僕は楽しみます」とファンにメッセージ。待望の新生K-1初参戦で谷山はどんな輝きを見せるか?
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