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[ニュース]2015.11.7
左右田泰臣、野杁正明との"奇跡の遭遇"に燃えたぎる!「"ホンモノ"を目指している野杁選手と戦えることが楽しみでワクワクしている」
    
 11月7日(土)東京・三軒茶屋のK-1ジム・シルバーウルフにて、11月21日(土)国立代々木競技場第二体育館大会で開催される「K-1 WORLD GP 〜THE CHAMPIONSHIP〜」のスーパーファイトで野杁正明と対戦する左右田泰臣が公開練習を行った。

 シャドーボクシングで身体を動かした左右田は大宮司進トレーナーと2分1Rのミット打ちを公開。この日のミットでは得意のパンチだけではなく左右のミドルキックを多用し、大宮司トレーナーからも「調子いいね」と声をかけられるほど動きの良さを見せた。
 公開練習後の囲み取材で左右田は「まだ追い込みは続けているところで先週がピークでした。内容は変わらずやっていますが、徐々に疲れが抜けて来ているのかなという感じですね。なんであとはここからが勝負。心も身体もバランスよく上げていかないといけない」と順調に仕上がっていることをアピール。

 7・4代々木大会でのゲーオ・フェアテックス戦ではダウンを奪われて完敗を喫したが、あの敗戦をきっかけに「今まで試合で見つかった反省点を修正することはやってきたけど、自分の欠点と向きわなくても勝ってきたところがありました。でもあんな負け方をしたのは初めてだったので、ゲーオに負けて自分の欠点で向き合うことが出来ました」という。

 その欠点克服のために左右田は「選手以外・試合以外のこともリングには出ると思うので、選手としてではなく人間として一から自分を見つめ直した」。
 公開練習で今まであまり見せたことのなかった蹴りを多用した理由は「特にありません」というものの「ゲーオに負けてから、すべてバランス良くではないですけど、ちゃんと"キックボクシング"をやるようになりました。今までは偏りがあったと思うし、自分の試合を見返しても『攻めているけど…な』みたいなこともあったので、それを一つ一つ見直してきました。対戦相手の対策というより、欠点をなくして自分のレベルアップに重点を置いてきた」とトータル的にレベルアップにすることがゲーオ戦以降の練習のテーマだったことを明かす。

 また練習以外の私生活でも「若手の頃の生活サイクルに戻したというか、初心に帰るじゃないけどそういう日々を過ごして充実しています」と初心に戻り、選手・人間としても「自分で気づいたことや大宮司さんに指摘されたことを少しずつ改善できていると思います」と一回り大きくなっているようだ。

 対戦カード発表会見では、これまで接点がなかった野杁との対戦を「K-1という場所が生んだ"奇跡の遭遇"」と表現していた左右田。野杁戦が決まって周囲の反響が大きいと同時に、左右田自身も「自分の中で新鮮というか。いつも試合前は不安が大きいんですけど、今回や期待やワクワク感があって楽しみです」と野杁との対戦に燃えたぎっている。

 左右田にそう思わせる理由は「野杁選手とはファイターとして目指しているものが一緒で同じ方向を向いてると思う」から。左右田は野杁となら"ホンモノ"の試合が見せられると続けた。

「K-1にはスターの存在が大事だと思うけど、僕は"ホンモノ"を目指している。きっと野杁選手もそこを目指していると思うので、野杁選手と戦えることでワクワクします。同じ大会では4階級のタイトルマッチがあって、それぞれ色んなタイプの選手がいるけど、この4試合とは違う色を見せたいですね。全選手勢ぞろいのポスターは白黒ですが、この大会でどんな色を出せるのか? 僕は色を出す以外に光らせていきたいと思います」
 左右田と野杁、どちらも高い勝率を誇り、負けるイメージが少ない両者による対戦。左右田は「野杁選手はフェノメナール(怪物)な部分があるんで、技術以外で精神的な勝負にもなると思う。だから最後は自分のスタイルで勝つ」と技術・精神力すべてを動員して勝つと誓う。

「ここ4戦を振り返るとゲーオ、久保(優太)選手、ゲーオ、野杁選手とトップ選手としか戦っていない。プレッシャーはものすごかったけど、7月にゲーオに負けて一回落ちた時、あのプレッシャーをもう一度、背負いたいと思っています」。再び-65kgのタイトル戦線に浮上すべく、左右田が野杁との奇跡の遭遇に臨む!
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