ニュース
[ニュース]2017.2.20
「Krush.74」3.3(金)後楽園 -58kg王者・小澤海斗、ユン・チーとの防衛戦の鍵は“蹴り”!「倒すパターンは3つ。そのどれかで倒して勝つ」
    
 2月20日(月)東京・K-1ジムEBISU小比類巻道場にて、3月3日(金)東京・後楽園ホール「Krush.74」の[Krush-58kgタイトルマッチ]で挑戦者ユン・チーと対戦する王者・小澤海斗が公開練習を行った。
 ポイントは“蹴り”だ。小澤が2度目の防衛戦となるユン・チーとの一戦に向けた公開練習でチー攻略のヒントを明かした。今回がKrush初参戦となるチーだが、K-1のリングではハートパンチャーぶりをいかんなく発揮。初来日となった昨年6月のK-1代々木大会では一階級上の小宮山工介から右ストレートでダウンを奪い、11月の初代K-1フェザー級王座決定トーナメント一回戦ではタフな神戸翔太をKO。準決勝の武尊戦では武尊の強打に沈んだものの、強烈な左ボディで武尊に「久々に相手の攻撃が効いた」と言わしめている。

 そんな中国の壊し屋を挑戦者に迎えても「ユン・チーの印象? 中国の選手。それだけ。神戸をパンチで倒しているからすごいなと思ったけど全然問題ない」と小澤が動じることはない。逆にチーとの一戦に向けて「何を強化してきたか?」という質問には「大雑把に言えば蹴り。蹴りがポイントになる」と断言した。

 その言葉通り、小澤は小比類巻貴之会長とのミット打ちではミドル、ハイ、ヒザ蹴り、三日月蹴りを次々と披露。しかも小比類巻会長がただ攻撃を受けるだけではなく、小澤の隙を見つけて反撃してくる「試合と同じ感覚のミット打ち」でスパーリング以外でも実戦練習を重ねている。その上で小澤が用意した技・攻略のパターンは3つ。「3つのパターンのどれかで倒そうと思っている」とフィニッシュのイメージは万全だ。

 2017年のKrushは「Krush.72」1.15後楽園でKANAvsメロニー・ヘウヘスとジョーダン・ピケオーvs廣野祐、「Krush.73」2.18後楽園で塚越仁志vsモハン・ドラゴンと日本人vs外国人という図式のタイトルマッチが続いている。小澤も中国のチーと対戦することになり、Krush王座の海外流出を阻止するという命題もあるが「俺は勢いだったら外国人にも全然負けない。外国人にベルトを渡すつもりはない。俺はチャンピオンが好きで、チャンピオンという言葉も好き。だから俺はチャンピオンであり続ける」と自信はゆるぎない。

 小澤が後楽園ホールのリングに立つのは実に13カ月ぶりで「この1年は色々あったけど、俺は過去は気にしない。前しか見ていないし、目の前の相手をぶっ倒すことだけ考えている。フィジカル、体力、パンチ…一年前とは全部が違う。闘争心も違うところを見せてやりたい」。公開練習直前で今大会の指定席完売の一報が届き「そういう面でも俺の試合でお客さんにも喜んでもらいたい。追い込みも終盤に差し掛かって疲労もたまっているけど、相手をぶっ倒す気持ちを忘れないでやっている。今回は倒しに行く」と気持ちは高ぶっている。

 また2018年3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ大会の開催発表会見にも出席した小澤は「K-1がさいたまSAで大会をやることになって、めちゃめちゃモチベーションが上がった。俺はK-1世界チャンピオンの称号が欲しいし、そのためにも目の前の相手を一人一人ぶっ倒していけば、そこまでたどり着くと思う」とモチベーションは右肩上がりだ。

 最後に小澤はファンに向けて「今度の大会も面白い試合はいっぱいあるけど、俺の試合が一番面白いと思うので俺だけ見ていてください」とメッセージ。Krushでの王座奪取、そしてK-1での活躍を経て、大きな成長を遂げた小澤。Krush-58kgのベルトを守り、己の存在感を示すことができるか?

トップページへ戻る