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[ニュース]2017.2.21
「Krush.75」4.2(土)後楽園 元-67kg王者・渡部太基、ベルトの重圧から解き放たれて大暴れ宣言!約4年越しのリベンジに燃える山際和希「ずっと渡部選手のことを意識していた」
    
 2月21日(火)東京・大久保のGSPメディアセンターで記者会見が行われ、4月2日(日)東京・後楽園ホール「Krush.75」の追加対戦カードが発表された。
 前Krush-67kg王者・渡部太基が約半年ぶりに復帰し、現Bigbangウェルター級王者・山際和希と対戦することが決まった。渡部は昨年10月に塚越仁志に敗れて王座陥落。今回はそれ以来の試合となり「今年初の試合、そして昨年の-67kgタイトルマッチに負けてからの復帰戦で、他団体のチャンピオンと戦えて嬉しく思います」と復帰戦が決まった心境を語る。

 山際とは2013年に対戦しており、この時は渡部が判定勝利。その後、山際はホームリングのBigbangでタイトルを獲得し、昨年7月の「Krush.67」で元Krush-67kg王者・牧平圭太に勝利するなど、一時は11連勝も飾った。渡部自身「山際選手は距離を取って、蹴って来る選手だなぐらいの印象。自分から殴りにいっても上手くかわされたし、今まで通り戦っていたら、また攻撃をかわされるので、今回は考えて戦おうかなと思います」と気を引き締めている。

「Krush.73」2.18(土)後楽園では王者・塚越が挑戦者モハン・ドラゴンから劇的な逆転KO勝利を収めて王座を死守。渡部も「Krushファンとして試合を見ていて、2人の勝ちたいという気持ちがぶつかって、いい試合だったと思います」と刺激を受けた。

 その一方で「いずれは塚越選手ともう1回戦いたいと思いますけど、今は-67kgのベルトにこだわりはない。やられた相手にはやり返すぐらいの気持ちです。ベルトを獲られて言うのもなんですが、チャンピオンでいるとベルトを守らなきゃいけないという重圧がありました。今はベルトを獲られて気も楽になったので、もう一回思いっきり戦ってみようと思う」と王座返り咲きよりも思い切り暴れたい想いがあることを明かした。
 
 欠場期間中に「SNSで『引退しないで』や『辞めないで』など、ファンの人たちから心配の声をもらっていて、それが凄く力になりました」という渡部。「自分はもう1回輝きたいと思うので、次はしっかり結果を出して、9月に予定されている初代K-1ウェルター級王座決定トーナメントに向けて突っ走っていこうと思います」と新たな野望を口にしている。

 対する山際は「前回(2月)のBigbangでの試合で敗れてしまって、しばらくはトップ選手と戦う機会はないだろうと思っていたので、
渡部選手というトップ選手と試合を組んでいただいて大変光栄に思っています」と挨拶。

 連勝記録こそ11でストップしまったものの「負けた原因は自分への過信。自分に自信を持っていて、大和侑也選手という実力者相手に対して、1Rが終わった時に『今日はイケる』と思って、自分の持ち味であるディフェンスを忘れてしまいました(苦笑)。それで勢い良く飛び込んだ所をタイミング良くパンチを入れられてしまったので、今回はその反省を活かして、3R攻めながらもディフェンスを意識して戦いたいと思います」と敗戦が渡部戦への糧になっている。

 過去に一度敗れている渡部に対しては「2013年に試合をして負けているんですけど、その時からもう一度戦う時が来ると思って、ずっと渡部選手の試合も見ていたし、渡部選手を意識した練習もしてきました。試合ではいい動きができると思います」とリベンジのチャンスを狙っていた。また山際は現王者の塚越にもKrushのリングで敗れており「塚越選手がチャンピオンなので、塚越選手にはリベンジしたい。塚越選手の前回のタイトルマッチを見て、まだ穴はあると思ったので、次、戦ったら勝てると思う。チャンスをもらえるなら、Krush-67kgのベルトに挑戦させていただきたい」と塚越への挑戦も視野に入れている。渡部が復帰戦を勝利で飾るか? それとも山際がKrush-67kg王座挑戦に一歩前進するか? 激闘が続く-67kgの今後を占う重要な一戦だ。

 また会見では左右田泰臣VS松下大紀の-65kg Fightも発表された。すでに参戦が決まっている左右田の相手として、松下に白羽の矢が立つ形となったが、宮田充プロデューサーは「左右田選手の対戦相手を決めかねている中で、『Krush.73』2.18後楽園の第5代-65kg王座決定トーナメント準決勝で小宮由紀博選手に敗れた松下選手が『すぐに試合をやりたい。チャンスが欲しい』ということでした。そこでKrush初参戦の左右田選手にKrushで戦ってきた松下選手がアタックするのがKrushらしいマッチメークだと思い、左右田選手サイドにオファーしたところ受けてくれました」とカード決定の経緯を説明。

 両者はスケジュールの都合により会見参加はなしだったが、「Krush.74」3.3(金)後楽園の一夜明け会見に出席の上、試合への意気込みを語る予定だ。

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