2度目のKrush参戦となる良星と過去に-55kg王座決定トーナメント（2015年）への参戦経験がある貴章による一戦が決まった。

　良星はBigbangスーパー・バンタム級王座を保持し、今年1月の「Krush.72」でKrush初参戦。伊澤波人にダウンを奪われて敗戦を喫したものの、アグレッシブな試合で会場を沸かせた。会見では伊澤戦を振り返り「悔しいことばかりです。正直、試合が終わって何日間かは眠れませんでした」。伊澤のペースに飲まれたことを敗因として挙げ「今回は相手に付き合わない練習をしています。反省するところは反省して、良かった点は伸ばして次に生かしたい。前回の悔しさをかみしめて上にいけると思います」と課題克服に取り組んでいる。

　対戦相手の貴章については「距離を作るのが上手い。身長も高くて僕とは正反対の選手だと思う」としながらも「前蹴りは嫌だけど、僕は中に入って戦います。下（足）を効かせて上のパンチでKOします」と貴章の隣で堂々のKO宣言まで飛び出した。

　一方の貴章は昨年4月の西京春馬戦以来、約1年ぶりの試合となる。復帰戦で強敵との対戦となったが「復帰戦で1年ぶりで、相手がBigbangのチャンピオンで誰もが強いと認める良星選手なので、宮田さんありがとうございます。話をいただいてモチベーションが上がって毎日いい練習ができているので、すごく楽しみです」とニヤリ。

「伊澤選手とやった試合しか見てないですけど（良星は）すごく強いですよね。スピードも早くて、回転力も早い。それに誰が見ても人が良さそうで、うちのジムのスタッフもみんないい選手だと言っているので嫉妬しています（笑）」と良星の実力を高く評価しつつ「相手の距離に入らないように戦います。僕はローで崩されることが多かったけど、怪我で試合を休んでいる間に徹底的に足を鍛えた。なのでローは蹴ってきてください」と良星に通告してみせた。

　同じ4月に第2代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントが行われるなど、-55kg戦線も他の階級同様に盛り上がりを見せている。良星と貴章は自分の持ち味を発揮して、-55kg戦線を勝っていきたいと語った。

良星
「僕には大きい人にはない小回りが利いた動きとスピード感がある。爆発力でも誰にも負けません。しっかりそれを出していけたらいいなと思います。どのカードよりも楽しい試合をするので僕を見に来てください」

貴章
「K-1のさいたまスーパーアリーナ大会で決まって、みんなの憧れの舞台なので、当然そこを目指してやっていきたいです。-55kgで自分は長身で他の選手には絶対に出せない味や戦い方があるので、それを良星選手にぶつけたいと思います。周りが見ていて面白い試合ができるように倒しに行く戦いを見せます」

　勝利を掴むのはスピード・爆発力の良星か？　それともロングリーチが武器の貴章か？