――「Krush.72」1.15後楽園大会（※和島大海選手に判定勝ち）の一夜明け会見で『ダメージもないのですぐに試合したい』という発言がありました。中島選手自身いつでも試合が出来る状況だったんですか？

「そうですね。1月の試合は判定勝ちという結果でしたが、試合をした感覚的には良かったんですよね。そしてもうちょっとだけ足りないなっていうのもあったので、試合間隔が空くより試合間隔をつめた方がいいと思って、すぐに試合を組んでもらいました」

――1月の和島戦はどのような部分で手応えを感じましたか？

「和島選手も強かったので、結果としては倒せなかったですけど、倒しにいく感覚をもう少しで掴めそうでした。その倒しにいく感覚を試合で出したいと思ったので、すぐに試合をしたいと思っていました」

――そして今回の対戦相手は山崎陽一選手に決まりました。過去の対戦成績は1勝1敗で、今回が3度目の対戦になります。山崎戦のオファーを受けた時はどんな心境でしたか？

「正直、僕は3度目はないかなと思っていました。もし試合をやるなら山崎（陽一）選手に勝った相手（藤村大輔）なのかなと思っていたくらいで。ただ自分的には試合をやりたかったので対戦相手は誰でもいいって感じです」

――山崎選手と決着をつけたいという気持ちはあまりなかったですか？

「そうですね。最後に勝ったのが自分（※2015年4月、中島が判定勝ち）だったんで『まぁいいかな』と」

――山崎選手は同じ階級の-70kgですし、現Krush-70kg王者のジョーダン・ピケオー選手とも戦っています。中島選手も山崎選手の動向は気になっていましたか？

「山崎選手に限らず、同じ階級の選手の試合は大体見ているので、その中で山崎選手の試合も見ていたという感じです」

――最近の山崎選手の試合を見て、どこか変化している部分は見受けられますか？

「基本的にパンチのスタイルで来ることは変わってないと思います。戦績的に山崎選手は2連敗していますけど、間違いなく強敵で強い選手だなと思います」

――ただし中島選手自身の目標を考えると、ただ勝つだけでなく差も見せて勝たなければいけない試合です。

「僕の今の目標がK-1のタイトルを獲ることなので、ここでつまづいていられないです。それに自分自身、ここ最近は日本人相手に負けていないので、今回の試合もしっかり日本人に実力差を見せて勝ちたいと思っています」

――その中でも倒す・KOするということにもこだわりたいですか？

「そうですね。昔は試合をした夜はアドレナリンが出て、眠れなかったんですよ。倒しに行くから興奮してしまうみたいで。でも最近は眠れることが多かったので、今回は僕が眠れなくなるような試合をしたいです（笑）」

――1月の試合で中島選手自身が興奮したり、お客さんを沸かせたいという気持ちも蘇ってきましたか？

「はい。ちょこちょこした試合で勝つことをお客さんは見に来ているわけではないし、戦いを見に来ているんだなというのを改めて思いました。自分もファイターなので、お客さんが盛り上がる試合をしたいですね」

――中島選手には「K-1のタイトルを獲る」という目標があり、2月のK-1では日菜太選手が久しぶりにK-1に参戦し、松倉信太郎選手に勝利しました。-70kgでも色んな動きがありますが、中島選手はそれをどう見ていますか？

「純粋の同じ階級の選手たちの試合は気になります。自分がここで山崎選手にしっかり勝てば、6月のさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会で決まった第2代K-1スーパーウェルター級王座決定トーナメントにも出場できると思っています」

――「日本の-70kgは中島に任せた！」と思われる試合をしたいですか？

「そうですね。記者会見でも『Krushに-70kgの日本ランキングがあるなら？』と質問されましたが、僕は自分が日本1位じゃないかなと思っています」

――最後にこの試合を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いできますか？

「山崎選手とは3回目の戦いで、強い選手ということも分かっていますが、しっかり実力差を見せます。自分はK-1のタイトルを目指して戦っていくので、今回の試合はきっちり勝ちます」