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[ニュース]2017.3.4
「Krush.76」5.28(日)後楽園<-60kg次期挑戦者決定T準決勝>プロ無敗の横山巧が「同じ階級の選手は全員倒す」宣言!大沢文也は「無敗と言っても自分より強いやつと戦ってないだけ」
    
 3月4日(土)東京・大久保のGENスポーツパレス「GSPメディセンター」にて「Krush.74」の一夜明け記者会見が行われ、-60kg次期挑戦者決定トーナメント一回戦の勝者が試合を振り返るとともに今後の目標を語った。

 トーナメント1回戦・第1試合で実績上位の明戸仁志から勝利を奪った横山巧。ハードパンチャーの明戸を攻撃力で圧倒しての勝利だったが、横山本人は「僕が目指しているものはもっと上。点数でいったら30点です」と厳しい自己採点で試合を振り返った。

「昨日の試合を振り返ってみて、内容的には自分としてはダメだなという点はありました。一般の選手だったらあの勝ち方でも良かったでしょうけど、僕が目指しているものはもっと上なのでKOで勝ちたかったです。なので昨日の試合はとても悔しいです。KOできる選手になって次はKOします。

 プロ6戦やって初めて顔が腫れちゃいました(苦笑)。昨日はカウンターを何発かもらってしまって、もっとハードパンチャーの選手もいるので、そこを修正していかないといけないと思いました。明戸選手は大振りのフック系のパンチが多くて、クロスカウンターを合わせようと思ったんですけど、緊張感があってお互い入れない状況でした。点数でいったら30点くらいです。でも明戸選手相手にごり押しできたのは誇りに思う点です」

 一方、トーナメント1回戦・第2試合で実力者の稲石竜弥と対戦した大沢文也は、1Rにローキックでダウンを奪われる苦しい展開だったが、パンチで2度のダウンを奪い返しての逆転勝利。これまであまり見せなかった気迫のこもったファイトで準決勝への切符を掴んだ。

「ローキックでダウンを取られちゃいましたけど、ローキックは全然痛くないっす。2発くらいしかもらっていないし。試合前に膝を怪我していて、それで膝が痛くて倒れちゃいました。じゃなかったら倒れないっす(苦笑)。次の試合までに(膝の回復は)間に合います。ぶっちゃけ今回の試合、内容と結果次第では辞めようと思っていました。で、今ジムのマネージャーをやっている阿佐美ザウルスともそういう話をしていて、やるしかねえなと思いました。

 もしかしたら怪我していたからいけたのかな…とも思います。怪我してなかったら負けてたかもしれないです。(対戦相手の稲石は)全然強くなかったす。ぶっちゃけ横山選手の方が強いと思います。昨日の試合もジムのみんな横山選手が勝つと思っていたし、トーナメントに出ている選手の中で横山選手が一番すごいと思っています」

 昨日の結果を受けて大沢と横山は「Krush.76」5.28(日)後楽園大会のトーナメント準決勝で対戦。横山からは明戸戦の反省点を踏まえて「お客さんが見たいのはKOなので、KOする試合を見せたい。すごく難しいことだけど、それをやらないと上には行けないと思います」とKO勝利宣言が飛び出す。

 対する大沢は「横山選手は6戦6勝(4KO)でしょ? 難しくないでしょ? 逆に僕は2回しかKOしてないので難しいっす(笑)」とツッコミを入れつつ「勝ちに徹してめっちゃつまらない試合をしたら絶対勝ちます。でももう僕はそういう試合はしないです。いい試合ができたらと思います」と続けた。

 会見の最後に横山は「トーナメントを含めて全選手を倒さないとチャンピオンにはなれません。なので全員倒すつもりでやります。今回の試合はダメだったので、次はしっかり勝ちたいと思います」とファンにメッセージ。

 ここまでにこやかだった大沢も「横山選手は無敗だけど、無敗=強いわけじゃないんで。自分より強いやつと戦ってないだけです」と釘を刺し「昨日の試合を見てローが弱いと思われているかもしれないけど、本当にローは効かないんで。いくら蹴ってもらっても構わないから」とニヤリ。すると横山も「じゃあローで倒します!」と気の強い一面を見せていた。

 覚醒した大沢がキャリアの差を見せるか? それとも勢いに乗る横山が大沢も突破するか?

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