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[ニュース]2017.3.16
「Krush.76」5.28(日)後楽園 木村"フィリップ"ミノル、狂気を取り戻して復活宣言!「戦うことは幸せ。ここから這い上がることを約束します」
    
 3月16日(木)東京・大久保のGSPメディアセンターにて、5月28日(日)東京・後楽園ホール「Krush.76」の参戦選手が発表された。
「Krush.74」3.3後楽園で西川康平にKO負けを喫した木村”フィリップ”ミノル。再起をかけた一戦が「Krush.76」で決定した。会見に出席した木村は神妙な面持ちでマイクを持ち、再起戦への思いを語った。

「3月のKrushでKO負けしてしまって、自分の中では、ここで復活していい流れでベルトを巻く所までいきたかったんですけど何が起こってしまったか…。

 今はドン底に落ちてしまった気分なんですけど、ファイターは常に前を向いていないといけないと思います。なので、自分はファイターとしてここで前を向いて戦うしかないと思っています。

 途中で諦めるような感情もあったんですが、諦めることを諦めました。何があってもファイターとして、突き進んでいくだけだと思うので、まだまだ必死に前を向いて戦っていこうと思います。

(試合映像を見て)思ったよりも身体が動いていなくて、ファイターとして何かを失った戦い方をしていました。今はしっかり自分と向き合って見つけた答えもあります。今は、ゆっくりゆっくりファイターとしての狂気の気持ちを取り戻している最中です。

 戦うことは幸せなので、まだまだファイターとして戦いたいです。だから5月28日Krushも全力で仕上げて、Krushファイターらしい試合をしたいと思います」

 今回は3カ月弱というインターバルでの再起戦。今は身体のダメージを抜きつつ、気持ちを切り替えて試合に備えている時期だという。

「僕の中ではダメージを抜くために1ヶ月間何もしていないで、格闘技の映像を見てモチベーションを上げるだけに留めています。

 だから今は1ヶ月間ダメージを抜くためと気持ちの復活のために、休養を得て、そこから全速力で仕上げていくので、その点では全然問題ないです。

 僕的には、すぐにでも復帰したかったんですけど、脳のダメージなどを考慮して、5月28日に次の試合を決めました。休息、ダメージを抜く、追い込み、仕上げを考えても(5月は)いいタイミングだと思います。この日程でも100%の自分にもっていく自信があります」

 前回の試合は練習環境を変えて最初の試合でもあり、セコンドには練習場所の一つであるウィラサクレックムエタイジムのウィラサクレック会長もついた。

 ウィラサクレック会長からは技術よりも精神面でアドバイスがあり、また「K-1 WORLD GP」2.25代々木で平本蓮にKO負けしたゴンナパー・ウィラサクレックからも励ましの言葉をかけられたという。

「(ウィラサクレック会長から)技術面についてはこれから話していきます。気持ちの面では、僕も経験してきていることなんですけど『ファイターだからあんなことも起こるから、一緒に前を向いて頑張っていきましょう』と力強い言葉をいただきました。

 そして『ここから這い上がって必ずチャンピオンになるんだよ!』という言葉も貰いましたし、ゴンナパーからも『俺も同じ感じで負けたから一緒に頑張ろう』って日本語で言われました」

 会見ではKrush名古屋大会の佐藤嘉洋実行委員長から木村の新たなファイトスタイルについて質問が挙がり、木村は手応えを感じた点と反省点があったことを明かした。

「ムエタイスタイルと自分が持っているパンチ主体の荒々しいスタイルを上手くミックスさせようとして、前回の試合の1Rは色々と相手を見て蹴りを出しながら試合を組み立てていました。

 そこで自分の悪い癖が出てパンチを貰って倒されてしまったんですけど、自分としては手応えはありました。

 これから自分のパンチをもっと上手く融合させていかないといけないという反省点もある中で、凄く良かった点もあったので、もっと自分を信じて、周りの先生を信じて、もっと練習していきたいと思いました。

(佐藤から「先生を信じてください」という言葉をかけられて)僕も佐藤嘉洋さんの言葉も聞けて確信に変わりました」

 気になる木村の対戦相手について宮田充K-1プロデューサーは今月中にも決定する方向で「木村選手が並みの選手で終わるのかどうか。前回の試合を新しい試みのための経験だったと言えるようなものにしてほしいし、そこを戦って突破してもらいたい」。

 さらに@非常にファンが多い選手なので、ファンのためにも立ち上がらないといけないし、ここが踏ん張りどころです」と木村に檄を飛ばす一幕もあった。

 この宮田Pの言葉を受け、木村は改めて復活への想いを口にし、ファンに完全復活を約束した。

「今回の試合が決まって、今まで以上に強い決心が出来ました。僕は必ずここで勝って、絶対にベルトを巻きます。今はやってやる!という強く思っています。

 ファン皆さんには、勝ち続けて活き活きしている姿も、失神KO負けして頂点からドン底に落ちる所も、僕が悩んで葛藤している所も見せちゃったと思うので、僕の色んな面を愛してほしいです。

 僕はここから這い上がって絶対にトップまでいくことを約束します。ファンの人は失望しちゃったかもしれないですけど、応援してくれたら嬉しいです。僕は必ずやります」

「Krush.76」のリングで再び“戦慄のブラジリアンフック”が唸りを上げるか!?

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