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[ニュース]2016.2.17
左右田泰臣、日本トーナメントは己の存在証明!「K-1は"競技"じゃなくて"戦い"。自分がどうなっても構わないんで、這ってでも優勝する」
    
 2月17日(水)東京・三軒茶屋のK-1ジム・シルバーウルフにて、3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」一回戦で山崎秀晃と対戦する左右田泰臣が公開練習を行った。
 2014年の−65kg初代王座決定トーナメントでは準優勝を果たした左右田。しかし昨年7月にゲーオ、11月に野杁正明に敗れてキャリア初の連敗を喫しており、今回は復活をかけ日本代表決定トーナメントに挑むことになる。

 公開練習として行った2分1Rのミット打ちでは一発一発重い右ストレート・左右のミドルを見せた左右田だが「今回は追い込み期間を長めに設けて、正直身体が疲れて動けないです」と苦笑い。

 ここ数戦は疲れを残さずに試合に臨むため、試合1カ月前から調整に入っていたが、今回は「試合ギリギリまで追い込みます。毎日ギリギリまで追い込んでやっているんで、もうこれ以上は追い込めないくらい疲労がきています。でもそれで鍛えられる部分もあるので、ちょうどいい。疲れてはいるけど仕上がりはいいと思います」と厳しい練習を己に課している。
 調整方法を変えた理由は野杁戦での敗北に他ならない。「試合には負けてしまいましたが、今までで一番練習通りに動けた試合で気付かされることも多かった」と収穫があったものの「良くも悪くも準備段階から競技をやってしまった。決してそれが悪いことだとは思わないけど、試合が終わって自分自身に腹が立ってきました。必死さがないまま、ふわっと終わってしまって、同じ負けでもゲーオの戦の負けとは出し切れた感が違った」と完全燃焼することは出来なかった。

 だからこそ左右田は「K-1でやっていく上で、K-1が競技ではなく戦いなんだと再確認しました」とK-1で戦う姿勢を改め「今回は必死に追い込む。それだけです。追い込む量だけで言えばここ最近では一番だと思うし、間違いなく練習の強度が上がっています。疲れたからと言って練習の強度を落とすことなく、最初に決めたことは最後までやりきるつもりです」と限界まで自分を追い込む覚悟だ。

 その左右田が今回の日本トーナメントに掲げるテーマが“存在証明”だ。

「2014年11月にK-1に出た時と同じで、今回のテーマは“存在証明”です。出場選手の顔ぶれを見ても、このトーナメントには色んな意味合いが詰まっていて、野杁選手みたいに日本最強を証明するために出る選手もいれば、僕と同じで負けから這い上がってくる選手もいる。ただの世界トーナメントに向けた予選なんですけど、過酷な生き残りをかけた戦いであり、選手それぞれ色んな意味の詰まったトーナメントです。その中で僕は“存在証明”のために戦います」
 一回戦で対戦する山崎については「一発があって倒せる選手。他の選手とは違う軌道のパンチなので難しい選手だと思う」と印象を語る一方「形はどうでもいいんで、とにかく勝ちたい」と結果こそがすべてだと続ける。

「このトーナメントは獲らなきゃいけないし、これを獲らなきゃ生き残れない日だと思っています。だから這ってでも優勝を獲ります。試合が終わって自分がどうなっても構わないんで、形とか戦い方とか関係なく、しっかり獲る。それしか考えられません」。左右田は過去最高の覚悟を持って、このトーナメントの頂点に立つつもりだ。
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