ニュース
[ニュース]2016.2.19
-60kg王者・卜部弘嵩、魔裟斗からのアドバイスで更なる進化「K-1王者の使命感と自分のプライドを持って倒して勝つ」
    
 2月19日(金)東京・町田のK-1ジムDRAGONにて、3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」スーパーファイトでヨハネス・ウルフと対戦する第2代K-1 WORLD GP-60kg王者・卜部弘嵩が公開練習を行った。
 昨年11月に卜部功也との“史上最大の兄弟喧嘩”を制し、第2代-60kg王者となった弘嵩。前回は試合前に右足ふくらはぎの肉離れを起こしており、公開練習ではパンチしか披露できなかったが「今回は足の状態がばっちりなんで久々に蹴りを見せようと思った」と左右のミドル・ヒザ蹴りと鋭い蹴りを見せた。

 試合まで2週間、来週まで追い込み練習は続き「今は疲れもたまっている」という弘嵩だが表情は晴れやか。ゴング格闘技増刊「K-1×Krush YEAR BOOK 2016」で魔裟斗と対談した際、通常体重を落とした方がいいとアドバイスされ、現在、通常体重が67〜68kgから64kg前後まで減少。普段から身体を絞った状態で練習を続けることで「いつもこの時期はぐったりしているけど、体重が軽くなって疲れなくなった。自分は練習で調子がいい時と悪い時の波があったけど、それもなくなりました」と飛躍的にコンディションが上がっているという。
 対戦相手のウルフはテコンドーをバックボーンに持ち、サイドキックやバックスピンキックを得意にしている変則系ファイター。弘嵩はウルフの回転技に警戒を示しつつも「映像を見ても回転系のイメージが強いけど、それだけだったらあんなにKO数は多くないはず。回転系以外の強い武器を持っているんじゃないかなという印象で、もしかしらたパンチが強いかもしれないと思っています」と冷静に分析し「僕もキャリアがあるんで最初の1分くらいでどんな選手かは読めると思う」と続けた。

 またウルフは真っ向勝負するタイプではないため、KOすることが難しいスタイルでもあるが、弘嵩は「僕も打たれ強い選手ややりづらい選手とやってきたし、僕に求められているのはKOです」とキッパリ。「やりづらいとか関係なく、僕には強引に行って倒さなきゃいけないという使命感がある。それはK-1チャンピオンとしてもそうだし、僕にとってはKOするのが当たり前。判定決着は自分のプライドが許さない」とK-1王者としての使命感、そして格闘家としてのプライドをかけてKOにこだわると宣言した。

 K-1王座獲得後「1年間突っ走りすぎて、ちょっと燃え尽き症候群になっていた。ずっと世界一になるために頑張ってきて、いざ世界一になったら次は何を目指したらいいんだろう?って思った時期があった」と振り返る弘嵩。怪我の治療もかねて格闘技から距離を置く時間もあったが、試合のオファーを受けてから徐々に気持ちのスイッチが入ったという。その中で弘嵩が掲げる2016年のテーマはK-1王者として今以上に“メジャーになること”だ。

「今年はテーマを変えて倒す試合をして、お客さんを沸かせて、もっとメジャーになってやろうと思っています。K-1王者になったタイミングで魔裟斗さんと対談させてもらったことも良かったと思います。魔裟斗さんとお話して、自分にはもっとやりたいことがあると思ったし、もっと強くなりたいと思った。あの対談で今まで以上に格闘技に対して向き合うようになりました。次の試合では僕のメジャーになってやるというテーマを見せられたらいいなと思います」
 会見の最後、弘嵩は「K-1-60kgのチャンピオンとして、今まで通りにKOすること。相手がどう動こうが最後は完全決着をつける。それを見せたいです。本当に今調子がいいんで、どんな技でも倒せる自信があります。一瞬で試合が終わるかもしれないので、見逃さないように気をつけて下さい」とファンにメッセージ。K-1王者として新たな道を歩み出す卜部弘嵩に注目だ!
トップページへ戻る