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[ニュース]2017.4.23
「ファンのみんなの声がパワーになった」フェザー級王者・武尊が劇的KO勝利の裏側を語る! 6.18(日)さいたま大会への出場にも意欲
    
 4月23日(日)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN〜第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」の一夜明け会見が行われた。
 約5カ月ぶりの復帰戦となったビクトー・サラビア戦で、見事なKO勝利を見せたフェザー級王者・武尊。3Rにサラビアのバックキックがローブローとなり、試合続行不可能かに思われたが「ここで止めることはできない」とアクシデントを乗り越え、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。会見で武尊は試合を振り返りつつ、どんな心境で戦っていたのかを語った。

「昨日はアクシデントがあって、試合が中断しちゃったんですけど、ファンのみなさんがいっぱい声をかけてくれて『ここで止めることはできない』というパワーになって、頑張ることが出来ました。本当にありがとうございました。

 試合をしていてサラビア選手はすごくパワーがある選手だと分かって、攻撃にキレもあって効く攻撃を持っているという印象でした。右手を怪我して試合をしていない間に左の攻撃をたくさん練習していて、最後は左フックで倒すことが出来ました。あとは左の三日月蹴りも蹴られるようになって、今回はそこも多用できたかなと思います。

 フィジカル面でも負けてなかったという感覚もあるし、前回より減量もきつくなって、いい感じにフェザー級の身体になってきたと思います。

(ローブローの状況は?)めちゃめちゃ痛い…というか息もできないし、吐き気と寒気と冷や汗…色んなものが一気にきました(苦笑)。金的をもらってもすぐに立ち上がろうとしたのですが、足に力が入らなくて無理でした。

 お客さん目線だと金的で試合が中断するのは退屈だし『ここで試合を終わらせたくない』『早く試合に戻ろう』と思って頑張ったんですけど、なかなか回復しなくて。嘔吐もしたし、冷や汗が出て、身体の水分が抜けて口もカラカラでした。水を飲もうと思ったら『ラウンド中のアクシデントだから水を飲むのはダメです』と言われて(苦笑)、それだったらもうやりますと言って戦いました。

(KO勝利後のムーンサルトは躊躇しなかった?)ちょっと迷いましたけど、コーナーに上がった時『これでムーンサルトをやって着地したら、上手く(蹴られた急所が)落ちるかなと思って飛びました(笑)」

 中継の解説を務めた魔裟斗さんからは「現役時代の自分よりもK-1を背負っているかもしれない」という言葉があり、一夜明け会見では宮田充K-1プロデューサーが「武尊くんは今の“Mr.K-1”です」と武尊の戦いぶりを称賛した。

 武尊は「“Mr.K-1”と言っていただいてニヤニヤしちゃいました」と笑顔を見せ「僕は新生K-1に旗揚げ戦から出ていて、K-1で一番輝いて引っ張ってきてつもりです。そう言ってもらえるのはうれしいし、その名にふさわしい試合をしてK-1の先頭に立ってK-1を引っ張っていきたいと思います」と力強く宣言した。

 次戦について武尊は「僕は試合が大好きだし、6月はさいたまスーパーアリーナ(コミュニティ・アリーナ)で初めての大会なので、“玉”の調子次第で出たいです(笑)」。劇的なKO勝利からスタートした武尊の2017年に注目だ!

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