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[ニュース]2017.4.23
宮田充K-1プロデューサーが4.22代々木大会を総括!「昨日の大会はAbemaTVさんで過去最高の数字をマーク、負けた選手の勇敢な戦いぶりがKOにつながったと思います」
    
 4月23日(日)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN〜第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」の一夜明け会見が行われた。

 会見に出席した宮田充K-1プロデューサーが大会を総括。宮田プロデューサーはAbemaTVでの生中継が過去最高の数字をマークしたことを明かし、敗れたビクトー・サラビア、K-Jee、HIROYAの勇敢な戦いぶりについてもコメントした。詳細は以下の通り。

「昨日は素晴らしい試合が多く、プロモーターとしてファンの期待に応えられる大会だったと思います。またAbemaTVさんには大会に向けて色々な試みをやっていただいた結果、これまで放送された大会の中で過去最高の数字をマークしたと報告していただきました。今後もK-1とAbemaTVさんで色んな試みをやってみたいと思います。

 トーナメントで優勝した武居(由樹)くんは-53kgから-55kg(スーパー・バンタム級)へのチャレンジでしたが、印象に残ったのは準決勝で石田(圭祐)くんを倒した試合でした。一瞬のチャンスを逃さないところは勝負師だなと思いました。決勝は久保(賢司)君の驚異的な頑張りでKOにはなりませんでしたが、文句なしの優勝だったと思います。武居くんはデビューしてからずっと物腰が変わらず、試合では成長していますが、少年のままのような選手です。これからどんなチャンピオンに育つか楽しみにしています。

 久保くんはブランクもあり、トーナメント参戦を発表してから賛否両論が多かったです。でもずっと久保くんの立ち技の試合は見ていましたし、ボクシングを経験して、今回のトーナメントに出れば、きっと面白くなるだろうと期待を込めて出場してもらいました。昨日の頑張りはその期待に120%答えてくれたと思います。

 試合のダメージが大きく、試合後はそのまま病院で一夜明かしたと報告があったので、まずはしっかりダメージを抜いてから次の試合を考えたいと思います。改めて久保くんをトーナメントに選んで間違いではなかったと思います。勝率が高いや何連勝しているという基準で選手を選ぶこともありますが、インパクトで久保くんを選んで本当に良かったと思います。

 3位の寺戸(伸近)君は、寺戸くんが出たことでトーナメントが締まったと思います。個人的にワンデートーナメントに出るのはこれが最後かなと思っているのですが、ここからは寺戸くんの好きなようにやってほしいなと思います。こちらはリングは作って待っているので、納得いくまで続ける、もしくはピリオドを打つかどうかも彼に任せたいと思います。

 同じく3位の石田君は一回戦のチャールズ・ボンジョバーニ戦はいい滑り出しかなと思ったのですが、準決勝で武居くんにKO負けという悔しさの残る結果でした。この経験をこれからに活かしてほしいです。

 ヘビー級でK-JeeくんにKO勝利したKOICHIくんは、このまま判定かなと思ってた中での見事な3RKOでした。ヘビー級らしいKO勝ちだったと思います。大和(哲也)くんは新生K-1初参戦で盤石の強さを見せてくれました。8月のKrush名古屋大会に出場が内定しているので、その後の流れに関しては彼の口から出てくる言葉を聞いて考えてみたいと思います。

 武尊くんは3Rにローブローのアクシデントがあり、ローブローにも度合いがあって、かなりダメージを負ったものだったと思います。その中で色々な選択もあったと思いますし『試合はできません』となっても仕方がない状況で、それでも立ち上がって倒しきりました。武尊きんは今の“ミスターK-1”だと思いますし、昨日一番沸いた瞬間だったと思います。よくぞKOしてくれました。文句なしのKO勝利だったと思います。

 2度目の防衛に成功したゲーオ(・ウィラサクレック)選手はK-1に出るのは10カ月ぶりだったのですが、蹴りが戻っていた・蹴りが走っていたと思います。見事な試合で防衛だったと思います。敗れた山崎(秀晃)くんは膝にテーピングがあり、これからどうするのかは彼自身と所属するKRESTさんの判断だと思います。こちらとしてはいつ試合できるのかを待ちたいですし、まだ怪我が回復していないなら、しっかり回復してからもう一回が望ましいと思います。今回はタイトルマッチということで頑張ってもらいましたが、怪我が回復したベストコンディションの状況での試合がいいのかなと思います。

 大会を通じて負けた選手の頑張りがKOにつながったと思います。K-Jeeくんが勝負に行ったからこそのKO決着だったと思いますし、HIROYAくんもよかったと思います。

 そして初来日のビクトー・サラビアもすごい選手だと思いました。途中まで武尊くんの渾身の一発が何度もヒットしていたにも関わらず、それでも彼は最後まで武尊くんに向かっていきました。彼はまたK-1に出てほしい選手ですし、-55kgまで絞れるということだったので、-55kgまで絞ってどれだけの動きになるか分かりませんが、次はスーパー・バンタム級で試合を組みたいです。サラビア選手には早い時期に日本に来てもらえるかなと思います。

 サラビア選手、HIROYAくん、K-Jeeくん。彼らの負けは評価が落ちるものではなかったと思います。彼らはグッドルーザー、勇敢な敗者だったと思います」

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