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[ニュース]2015.11.9
木村"フィリップ"ミノル、戦慄のブラジリアンキックで王者ゲーオに勝つ!?「K-1のメインにハズレはない。クレイジーにぶっ飛んだ試合で最高のメインを飾る」
    
 11月9日(月)東京・恵比寿のFighting Kairosにて、11月21日(土)国立代々木競技場第二体育館大会で開催される「K-1 WORLD GP 〜THE CHAMPIONSHIP〜」のメインイベントでK-1 WORLD GP-65kg王者ゲーオ・フェアテックスに挑む左木村"フィリップ"ミノルが公開練習を行った。

 ゲーオとの大一番まで2週間を切り「いいトレーニングが出来て今まで以上にハードにやってきたつもりです。スパーリングでも今までで一番いい状態なのかなと思います。ここまで問題なく来てますね」と現在のコンディションについて話した木村。

 9・22後楽園での平本蓮戦のあとは「今年は連戦が続いてボロボロだった面もあったので、そこを治しならゆっくり練習を再開しました」と2週間ほど休養期間を設け「練習を再開してからはハイペースに追い込みやスパーリングをやってきました」という。
 昨日のスカイツリーイベントではリオネル・メッシの映像を見て練習していると話していたが、今回のゲーオ戦に向けては型にハマらない自由な発想で戦うことを念頭に置いてやってきた。

「今回はメッシやクリスチアーノ・ロナウド、スターのプレーを見て、発想を柔軟しようと思ってやって来ました。格闘技はもちろん分かりやすいスターや選手を見るのが好きなんですよ。もちろん格闘技の試合を見て対策やイメージも膨らませていますけど、今回はフリーに戦って、(既成概念に)縛られずに自由にやってみようと思っています。他の格闘技も見て対策やイメージを膨らませてきました」
 公開練習でもシャドーボクシングで小刻みなステップワークを見せたかと思えば、ミット打ちではパンチを封印して左右のミドル、ヒザ蹴り、そしてジャンピングキックまで披露。これまでの木村のイメージにはない動きで、仕上がりの良さをアピールした。

「本当に今回は自由にやってみようと思って。今までやってきたことはチャンスで活きると思うけど、今は楽しくやっています。こんなに格闘技が楽しいと思ったことはないし、本当に今は格闘技だけに没頭していて、練習以外もずっと格闘技のことを考えていました。

(ミット打ちで蹴りを多用したのは?)ちゃんとした対策も練りながら、そこに自由な発想を入れていかないと試合では出ない。そういう感覚がなかったら、対策でやっていることも出ないだろうし、対策の中に自由な発想を投げてみようと思います」

 さらに木村は「蹴りにも自信がありますよ」とニヤリ。「俺の蹴りとはムエタイとは違うし、俺はムエタイに固執して、ムエタイの蹴りだけが強いわけじゃないと思っているから。自分はパンチの感覚で蹴っていて、ボクシングの感性で蹴るんですよ。そういうムエタイとは違うタイプの蹴りでゲーオを圧倒することも出来ると思っています」とゲーオと"蹴り合い"になったとしても譲るつもりはない。
 ゲーオとは約10カ月ぶりの再戦。一度、ゲーオと拳を交えたことで「ディフェンス面ではいかに攻撃をもらわずに対策をより細かく練っています。オフェンス面では俺も強くなっている分、前回とは違って色んなパターンで攻められると思う。1月に対戦した時は違った感じでやっていますね」。

 ゲーオを舐めるわけでなく“遊んで楽しむ”という木村は「自信がある分、自由に楽しく。それを試合でぶつけます。だから試合では頭悪い感じでやりますよ。クレイジーな試合でぶっ飛んだやつにならないと。ゲーオは正統派に対してトップレベルのものを持っているんで、俺はクレイジーに自由に、発想を豊かに」と木村ワールドを全開にするつもりだ。

 昨日のスカイツリーイベントでは-65kgタイトルマッチがメインイベントで行われることが発表された。1年前に-65kg初代王座決定トーナメントで1回戦負けした木村にとっては、すべてが変わったと言っても過言ではない。木村は「辛いことが多くて明日が見えなくても信じてコツコツやっていればいいことがある」と今の自分を取り巻く環境やタイトルマッチに臨む心境を語った。

「辛いことが多くて明日が見えなくても信じてコツコツやっていればいいことがあるし、俺はそのチャンスをものにしてきました。俺はどういう意味でメインを任されたか分かるし、だからこそ俺は思いっきりヤバいやつになってクレイジーな試合、これぞK-1という試合をします。

 今までタイトルマッチやトーナメントの時は周りがピリッとしていたけど、今はみんな俺がチャンピオンになる時をゆっくりと待っている感じ。シリアスにならずにその時を待ってくれています。俺もチャンピオンになってどういう感じでいこうかなって考えているくらいだし、普通にチャンピオンになるイメージが出来ています」

 今やK-1の中心選手となり、最高の形でゲーオの持つベルトに挑む木村は、対戦相手やファンはもちろん過去や世間とも戦うつもりだ。

「俺を昔のK-1やテレビに出ているボクサーと比べてもらっていいし、それでどっちが面白いかどうか決めてもらって構わない。そういうのを嫌う格闘家は多いけど、一般のファンの人たちが見る以上、面白いか?面白くないか? 楽しいか?楽しくないか?で決められるのは当たり前。俺は絶対にメインを沸かせられるし、K-1のメインにハズレはない。俺が最高のメインを飾ります」

 木村は代々木大会のメインイベントでどんな衝撃とインパクトを残すか?
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