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[ニュース]2017.5.8
「Krush.76」5.28(日)後楽園 木村"フィリップ"ミノル、自分らしさを取り戻して再起戦を勝つ!「自分を軽く見られていることがムカついた。今回は勝負に徹して戦う」
    
 5月28日(日)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.76」の[Krush -67kg Fight]でKENJIと対戦する木村"フィリップ"ミノルのインタビューを公開!
――「Krush.74」で西川康平選手に敗れてから1カ月間、練習を休んだと聞いています。試合に向けて練習を再開して、どんな手応えや感覚がありますか?

「気持ちも休まったし、ダメージのことも含めて、格闘技は凄く頭が大事なスポーツだと思いましたね。今は戦う上のでの発想や試合のプランなどもスッキリして、色々と自分がやりたいことが分かってきました。テンション的な部分ではめっちゃ落ち込みましたけど…今は良い感覚を取り戻していますね。練習をすぐにやりたいという気持ちを我慢していた分、それが良い方向に向いています」

――前回の試合から練習環境を変えて、ウィラサクレックジムでゲーオやゴンナパーとも肌を合わせています。どんな変化がありましたか?

「ウィラサクレックジムで学ぶものを学んで、彼らの強さを肌で感じて凄くプラスになっています。やっぱりそこで自分が飛び抜けているものがパンチの技術で、これからは自分にしか出来ない戦い方を出せるような練習にも力を入れて取り組む予定です。ムエタイの技術を取り入れつつ、自分のオリジナルも出していくって感じですね。なのでここからはパンチの技術も今までよりも磨いていきます」

――そこで今回の対戦相手はKENJI選手に決まりました。木村選手の中では相手が誰になっても気にならなかったですか?

「気にならなかったですね。最近は試合自体が少なかったので、今はとにかく試合をして試合勘を取り戻すことが大事だと思っています。2015年11月にゲーオに負けた試合から始まって、去年は3月に野杁(正明)選手に負けて、6月にNOMAN選手に勝って、ここから復活という時に総合格闘技の試合が入って、バランスが取り難い部分があったんですよ。年末の試合がなくなって3月の『Krush.74』の試合まで、結果的に約半年も試合間隔が空いてしまったし。本当に試合勘は大事なものだと感じています」

――ではKENJI戦ではいかに自分らしさを出せるのかも大事なポイントですね。

「はい。試合の時にしか感じることができない緊張感をゆっくり噛みしめて試合をスタートしたいと思います。前回の試合では変な気合いの入り方をしちゃって焦りもあったので(苦笑)」

――記者会見では「前回の試合で負けた後、色んなところで対戦要求ととれる言葉があって、めっちゃムカついている」という言葉もありました。自分がやってきたことや築いてきたことが他の選手たちに軽く見られることにいら立ちがありましたか?

「こういう(結果が出ていない)タイミングを狙って、自分の名前に群がってきているのが許せなかったですね。僕はそうやって名前を売ってきたわけじゃないし、強い時期に強い選手と戦うことをモットーにしてやってきました。それと反することを周りにやられて、自分のことをナメられているなと思いました。

 でも自分が特別な存在なんだということに気づきました、前回の試合に負けたからこそ。どんな偉大なファイターでも負けることはある。でも偉大なファイターが負けたことは印象に残っても、誰に負けたかは覚えてないじゃないですか。マイク・タイソンも引退する前に2連敗しているんですけど、じゃあ誰がタイソンに勝ったかってすぐに名前が出てこないですよね?

 そうやって特別な選手は負けたとしても、その負けが見ている人の印象に残るんです。だからこそ特別な選手は勝っていかなきゃいけないと思うし、自分がどうやってここまできたかを軽く見られたことは凄くムカつきました。今回の試合は勝負に徹して戦います」

――それでは木村選手の復活を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いできますか?

「僕のことを心を込めて応援してくれている人たちには…すごくあっけない想いをさせてしまいました。総合格闘技に出場すると言って惨めな結果を見せてしまったし、僕がKrushで復帰することになって、Krushまで見に来てくれた人たちに悲しい思いをさせてしまいました。昔の話をすれば、ようやくKrushでタイトルマッチまでこぎ付けたのに、そこでも負けて悲しい思いをさせています。

 だからこそ僕には特別な想いがあるんですよ。僕は結果が大事だと思っているんですけど、その中でファンが喜んでくれたら嬉しいです。そのためには今回の試合だけでなく、これから自分が勝ち進んで自分のゴールまで辿り着いた時、僕を応援してくれる人たちが一緒に喜んでくれたらいいなと思います。今回そのゴールに向けた一発目の試合、新しいスタートを見てほしいです」

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