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[ニュース]2017.5.16
「Krush.77 〜日本vs中国・6対6全面対抗戦〜」7.16(日)後楽園 卜部弘嵩は“小さなタイソン”と激突!「Krushのメインを張ってきた男として、日本人の強さを見せる」
    
 5月16日(火)東京・新宿区・GSPメディアセンターにて記者会見が行われ、7月16日(日)東京・後楽園ホール「Krush.77 〜日本vs中国・6対6全面対抗戦〜」の対戦カードが発表された。
 4月3日の記者会見で発表された「日本vs中国・6対6全面対抗戦」の全対戦カードが決定した。今大会はKrushと中国の格闘技イベント「GLORY OF HEROES」(以下、GOH)による対抗戦として行われ、KrushとGOHの精鋭6選手が全面対抗戦として激突。日本からは卜部弘嵩、HIROYA、小宮山工介、上原誠、中国からはチュー・ジェンリャン、ティエ・インホァ、ドン・ザーチー、ユン・チーの4選手の出場予定選手として発表されていた。

 その中でHIROYAは4月のK-1代々木大会で大和哲也にKO負けしたため、所属ジムと協議した結果、ダメージを考慮して出場を見送り。小宮山も負傷中の足の回復具合が遅れているため、こちらも出場が見送られた。また上原誠に関してはヘビー級の対戦相手が調整できず、対抗戦への出場はなしとなり、弘嵩+新たな5選手で中国勢を迎え撃つ形になった。

 対する中国勢は出場予定選手がそのまますべて出場することとなり、今回の対抗戦をコーディネートしたCFP(チャイニーズ・ファイティング・プロモーション)の岩熊宏幸代表も「今回の対抗戦が決まり、現地では『中国の最強軍団が来襲する』と報道されており、本当に中国のトップ中のトップが揃ったと思います」と断言。

「前回の会見でGOHのグゥオ・チェンドン ファウンダーが『対抗戦は中国勢が99%勝つ』と自負をしていましたが、そのくらい日本勢にとって脅威になる選手が揃ったと思います」と自信を持って送り出すメンバーが揃った。

 その対抗戦の最終戦に日本の大将として登場するのは卜部弘嵩だ。今年2月のK-1代々木大会で保持していたK-1スーパー・フェザー級のベルトを失った弘嵩だが「しばらくK-1で戦ってきたのですが、僕にはKrushで戦ってきたベースがあります。Krushのリングで復帰戦を戦えることをうれしく思います」とかつてのホームリングでの復帰戦に燃えている。

 そんな弘嵩の対戦相手は2015年WLF-60kg級新人王のコン・ロンだ。岩熊代表によるとロンは中国で“小さなマイク・タイソン”と呼ばれるほどのハードパンチャーで「一発の殺傷能力を秘めている危険なファイターです」。またコン・ロンは中国語で“恐竜”と同じ読み方をし、それにちなんで恐竜の被り物をかぶって入場するファイターでもあるという。

 会見では主催者を通じてロンのコメントが発表され、ロンは「今回、このような規模の大きい日中対抗戦に出場できて、本当に興奮しています。私の対戦相手の卜部弘嵩選手は、中国国内でもとても有名なファイターです。特に彼の飛びヒザ蹴りは、殺傷能力がとても高いので警戒しています。これから対策をキッチリ練り、最高の状態で試合を迎えられるよう仕上げたいと思います」と意気込みを語っている。

 過去に中国人ファイターとも対戦経験がある弘嵩だが「ウェイ・ルイがK-1のトーナメントで優勝したり、ユン・チーが活躍したり、今、世界的に見ても一番伸びているのが中国の選手だと思います」と中国人ファイターの成長ぶりには警戒心を示す。

 対戦相手のロンについては「幾つか試合を見ましたが、体格もよくてパワーファイターだと思います。パンチ力があるのは見ていて分かるので、しっかり対策を練って準備したい」と弘嵩。その一方で「2月の試合が終わって3日後には練習を再開して、ずっとハードに追い込んでいます。いつでも試合が出来るぐらいに仕上がっているので調子はいいですよ」と絶好調宣言。

 2015年11月に第2代K-1スーパー・フェザー級王座に就いて以降、思うような結果・内容を残せていない弘嵩だが「試合ではいい結果が出ていないけど、2月の頃よりは間違いなく強い。今までにない想像を超えた試合が出来ると思います。自分でも未知の領域なので楽しみです」と完全復活への道のりは出来ている。

 改めて弘嵩は日本代表の対象として中国勢を迎え撃つ心境を「中国と対抗戦が出来て、しかも大将戦で戦えることがうれしいです。日本代表として、ずっとKrushでメインを張ってきた男として、ここはしっかり日本人の強さを見せたいと思います」と語った。

 これまでKrushのリングで数々の名勝負を繰り広げ、Krushと共にキャリアを積んできた弘嵩。今回の対抗戦で再び輝きを放つことが出来るか?

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