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[ニュース]2017.5.22
-53kg王者・武居由樹が王座返上、軍司泰斗と隆聖vs隼也ウィラサクレックの勝者で第2代王座決定戦を実施
    
 5月22日(月)新宿区・GSPメディアセンターにて記者会見が行われ、初代-53kg王者・武居由樹の王座返上が発表された。
 昨年6月に初代-53kg王座を獲得し、同年12月に初防衛にも成功している武居。今年4月のK-1代々木大会では第2代スーパー・バンタム級(-55kg)王座決定トーナメントでも優勝を飾り、現在はK-1とKrushの2階級王座を保持していた。

 武居の次戦としてはKrush-53kg挑戦者決定戦で勝利している軍司泰斗と防衛戦を行う予定だったが、二階級(-53kgと-55kg)で試合を行っていくにあたり、武居が血液検査とドクターチェックを行ったところ「成長ホルモンの分泌異常から来る過敏性腸症候群」であることが判明した。

 これは成長ホルモンの分泌がやや少なく、体重増や成長の妨げになっているというもの。昨年の段階で武居にとっては-53kgがベストだったが、K-1のスーパー・バンタム級とまたがって試合を続けることで身体にかかる負担が大きくなり、医師からは減量の負担が少ない階級で試合をするべきだと勧められたという。

 これを受けて武居が所属するPOWER OF DREAMから王座返上の申し出があり、Krush実行委員会としても武居が二階級で試合を続けることは前向きではないと判断し、王座返上を受理する運びとなった。

 宮田充プロデューサーが返上の経緯を説明したあと、武居がマイクを持ち、今回の王座返上についてコメントした。

「僕としてはK-1スーパー・バンタム級とKrush-53kgの両方の階級で防衛戦を行うつもりだったですが、こうなってしまって…何とも言えない気持ちです。もともと自分は体重が増えなかったり、減らなかったりだったので、気になって調べたらそういう状況でした。

 中途半端な気持ちで獲ったベルトではないので、このベルトを返すのは辛いです。もし次のチャンピオンが中途半端な試合をしているようだったら、身体を壊してでも僕がKrush-53kgのベルトを獲りに行きます。今回、軍司選手と防衛戦が決まっていたのですが、こういう形になってしまい、また違う舞台で軍司選手と戦えればと思います」

 続く質疑応答でベルトに対しての想いを聞かれると、武居は「-53kgのベルトなかったら僕はキックボクサーじゃなかったかもしれません。このベルトには本当に愛着があったし、このベルトを持ったまま引退したい気持ちだったので残念です。次のチャンピオンには自分以上のチャンピオンになってもらいたいです」と涙を浮かべて王座返上の無念さを語った。

 これから武居はK-1スーパー・バンタム級王者として、-55kgでの試合に専念することになる。現時点で次戦が武居は「これからもっと身体をデカくして、誰にも負けないチャンピオンなります。機会があればKrushにも出るつもりなのでよろしくお願いします」と今後の目標を語った。

 そして武居の王座返上に伴い、第2代-53kg王座決定戦を行うことが決まった。この王座決定戦にはタイトル挑戦権を持つ軍司泰斗が赤コーナー選手として登場。「Krush.76」5.28(日)後楽園大会のKrush -53kg Fightで対戦する隆聖vs隼也ウィラサクレック戦の勝者が青コーナー選手として軍司と第2代王座を争うことが発表された。

 なお「第2代-53kg王座決定戦」は「Krush.76」終了後に試合日程を調整・発表される予定だ。
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