4月の山崎秀晃戦の後も日本に残って調整を続けているゲーオ。山崎戦のダメージはほとんどなく「今の身体のコンディションは100％です。厳しい練習を積んでいるので、戦う準備はしっかりできています」と仕上がりは万全で、公開練習ではウィラサクレック会長の持つミットに強烈な左ストレート・左ミドル・ヒザ蹴りを叩き込んでいった。

　ゲーオと野杁は昨年6月の世界最強決定トーナメント準決勝で対戦し、この時はゲーオが判定で勝利している。改めてゲーオは野杁について「最近の試合を見ても強くなっているし、今回は対策も立ててくることでしょう」とした上で「彼は身体も頑丈で重いパンチを当てても耐える精神力がある」と野杁の打たれ強さ・タフさを警戒している。

　それでも「しっかり対策を練って戦えば問題ないと思います。私がどんな作戦で戦うかは試合当日を楽しみにしていください。今回は最初から全力で当たっていくので、前回以上にいい結果が出るはずです」とゲーオの自信は揺るがない。

　昨日の公開練習で野杁が「負けるイメージは一つもない」「夢の中で何度も戦って全部勝っている」と発言したことを伝え聞くと「彼が私に勝てるのは夢の中だけの話です。彼は試合当日に現実を思い知ることになります。みなさんも当日を楽しみにしていてください。どうなるにせよ勝つのは私です」と不敵に笑った。

　新生K-1として初進出となるさいたま大会に向けても、ゲーオは「新しい会場で見る人も増えると思うので、少し興奮しています。こういう戦いの機会を得られたことをうれしく思います」。

　同日にライト級タイトルマッチで王者ウェイ・ルイに挑むゴンナパー・ウィラサクレックへの応援もファンに呼び掛けて「私とゴンナパー、2人でK-1のチャンピオンになります」とウィラサクレックジムによる2階級制覇を宣言した。