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[ニュース]2015.11.10
野杁正明、"攻める気持ち"を思い出して左右田泰臣を倒す!「入場から僕と左右田選手にしかできない空間を作りたい」
    
 11月10日(火)東京・恵比寿のK-1ジムEBISU小比類巻道場にて、11月21日(土)国立代々木競技場第二体育館大会で開催される「K-1 WORLD GP 〜THE CHAMPIONSHIP〜」のスーパーファイトで左右田泰臣と対戦する野杁正明が公開練習を行った。

 4月の代々木大会以来、約7カ月ぶりのK-1参戦となる野杁。前回はマサロ・グランダーのヒザ蹴りで目尻をカットしてドクターストップとに終わっているが、8月のKrush名古屋大会で山崎秀晃に勝利して、満を持してのK-1再出撃となった。

 試合まで2週間を切り「疲労がピークでスピードも威力も普段の半分」という野杁だが、2分1Rのミット打ちではキレのある左ミドルを連発し、ジムに快音を轟かせていた。

 Krush名古屋大会を終えて「試合前に足を痛めていて、それが試合で悪化してしまい、試合直後は歩くのも困難でした」という野杁。2週間ほど練習を休んだあとは「パンチだけの練習を再開し、試合が決まった頃からはがっつり練習しています」と左右田戦に向けて準備を整えてきた。
 山崎との一戦を「慎重になりすぎた。勝ったからよかったけど反省点が多い試合だったと思う」と振り返る野杁は、左右田戦のために自分の過去の試合映像を見るようにしているという。それはかつての"攻める気持ち"を思い出すためだ。

「最近は自分から攻めに行くことが出来ていなかったと思うことが多くて、勝ちに徹するじゃないけど、安全に試合を運びすぎていたなという印象です。4月にマサロ・グランダーに負けて、あの試合も自分からもっと攻めていたら結果も変わっていたと思う。そういう部分では昔の方が積極的に攻めていたと思うし、昔の自分の試合を見て、それを思い出しています。

 もちろん昔に比べれば技術もテクニックも上がっているんで、あとはどう仕留めるかが課題。そこに注目して欲しいですね。左右田選手は倒れることもないし、負けも少ない。でもそういう選手を倒して勝てばいいアピールになると思うし、それが出来れば僕の成長した姿を見せられると思います。左右田選手を倒すんだったら、この技かなというのがあるんで、それが入りそうだったら仕掛けていこうと思います」
 左右田は自身の公開練習で「野杁戦はK-1という場所が生んだ"奇跡の遭遇"。僕も野杁選手も"ホンモノ"を目指していると思うから、野杁選手と戦うことを楽しみにしている」と語っていたが、野杁も"ホンモノ"を目指す左右田との試合に向けて気持ちは同じだ。

「僕はまだ新生K-1で結果を残していないのに、左右田選手のような強豪を用意してもらえたことをうれしく思います。山崎選手もそうだけど、選手としても人間としても尊敬できる相手と試合が組まれるのは光栄です。

 今のK-1に出ている選手は『スターになりたい』や『K-1・格闘技を引っ張っていきたい』と言う選手が多いけど、僕にそういう気持ちはない。僕は強い選手と戦って勝つことで"ホンモノ"になれると思っていて、左右田選手もそれと同じことを考えていると思います。

 確かにK-1が盛り上がってくれて、地上波で試合をやってくれることはうれしいし、ありがたいです。そこで僕が見せられるものはどんどん強豪選手を用意してもらって戦っていくこと。そういう相手をクリアしていくことが目標です」
 4月のグランダー戦では不覚を取ったものの、野杁は左右田戦をクリアして、-65kg王座への挑戦を目論む。

「やっているからにはリング上で目立ちたいし、K-1の世界タイトルが欲しい。左右田戦をクリアしないことには何もなくなってしまうので、ここをしっかりクリアして次の挑戦者に選ばれたいと思っています。タイトルマッチが注目されていると思いますが、他にも注目カードはたくさんあって、K-1甲子園もレベルが高いと思います。その中でも僕と左右田選手で、入場から僕たちにしかできない空間作りをするんで目を離さずに見て欲しいです。4月は情けない姿を見せたんで、11月は勝って祝福される姿を見せます」

 "新時代の怪物"野杁が新生K-1のリングでその真価を発揮する!
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