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[ニュース]2017.6.15
「K-1 WORLD GP」6.18(日)さいたま 佐藤嘉洋が<第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント>を大予想!「トーナメントの鍵を握るのは廣野祐vsサニー・ダルベック」
    
 6月18日(日)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 〜第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント〜」。今大会で行われる<第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント>を佐藤嘉洋が大予想!

「僕はチンギス・アラゾフにすごく期待していますね。以前、アラゾフは初代王者のマラット・グレゴリアンにダウンをとられて敗れているのですが、ダウンを奪われるまでは互角以上に打ち合っていたし、あれからアラゾフもかなりレベルアップしているので本命はアラゾフです。

 アラゾフはテクニックだけでなく身体能力が高いんですよ。身長も180pを超えているし、体つきを見てもスーパー・ウェルター級とは思えないくらいデカい。K-1MAX時代の外国人選手は平均身長が175p弱だったと思うのですが、今の選手はそれよりも一回り大きいですよね? そういった部分でもアラゾフは新世代のトップファイターという印象です。

(テクニックについては?)ムエタイっぽい片鱗は見えますが、基本的にバランスがいい。僕はトーナメントを勝ち抜くポイントは攻守におけるバランスの良さだと思っているので、そこで考えた場合、アラゾフが最も完成度が高いと思います。

 アラゾフが本命なら対抗は日菜太です。まず一回戦のジョーダン・ピケオー戦はピケオーにとって相性の悪い相手だと思います。日菜太があのテンポで左ミドルを蹴り続けば、間違いなくピケオーの右腕はつぶれるでしょう。判定まで持ち込めば日菜太はピケオーに勝つと思います。実績から見ても、最近の試合ぶりを見ても、今の日菜太は日本人の中では群を抜いていると思うし、日菜太は日本の枠を超えた世界レベルのファイターだと言っていいと思います。

(具体的にはどこが強い?)あれだけ3Rにわたって左ミドルを蹴り続けられるのは相当なスタミナだし、それだけ練習しているんだろうなと思います。やっぱり手数が多くて攻め続けるというのは大きな武器ですよ。ただトーナメントの組み合わせでいうと準決勝でアラゾフvs日菜太になる可能性があるんですよね。

 日菜太がアラゾフと戦うことになったら、ピケオーと違って左ミドルだけでアラゾフを攻略することは難しいでしょう。いかに蹴りにパンチを混ぜられるかだと思います。僕の予想ではアラゾフと日菜太が準決勝でつぶし合いになるので、自ずと逆ブロックから誰が勝ち上がってくるかがポイントになる。そこで僕が注目しているのが廣野祐vsサニー・ダルベックです。

 廣野がダルベックに勝てるかどうかは別として、廣野の戦い方は世界のトップファイターとやっても戦い抜けるレベルなんですよ。だからダルベックにとって廣野は嫌なタイプだと思います。例えば廣野がダルベックを削りに削ってスタミナを消耗させれば、ダルベックは準決勝でボロボロだと思うんですよね。

 そうなると城戸康裕が一回戦を突破した場合、城戸が準決勝でダルベックにリベンジする可能性は上がりますよね。逆にダルベックが難敵の廣野をきっちり仕留めることができたら、そのままダルベックが一気に決勝まで勝ち進む可能性もあります。もしかしたら廣野vsダルベックがトーナメントの鍵を握っているかもしれません」
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