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[ニュース]2017.6.19
宮田充K-1プロデューサーが6.18さいたま大会を総括!「ずばりイベント的には大成功。トーナメントのMVPは城戸選手。ピケオー選手は勝ちっぷりも負けっぷりも含めて“K-1”」
    
 6月19日(月)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて、「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 〜第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント〜」の一夜明け会見が行われた。

 会見に出席した宮田充K-1プロデューサーが大会を総括。詳細は以下の通り。

「昨日は新生K-1として初めてさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで大会を開催しました。たくさんのお客さんに来ていただき、8000人超満員札止めとして発表させていただきました。大会を超満員で終えることができて大変うれしく思います。ずばりイベント的には大成功だったと思います。

 次回は9月18日、11月23日に同じコミュニティアリーナで大会が決定しています。あの会場・空間でK-1を楽しんでいただけるように、色んなことを考えていきます。

 昨日の大会は会場だけでなく様々なメディアを通じて、たくさんの人に大会を楽しんでいただけました。『AbemaTV』さんでは昨日の全番組の中でトップをマークし、のべ150万以上の視聴をいただきました。大変良い数字でこれまでK-1の数字でも新記録をマークしました。

 またCSチャンネル『GAORA SPORTS』さんでも多くの方にご覧いただけたと報告いただいていております。今後も見逃し配信やリピート放送があるのでお楽しみください。

 明日火曜日からは全試合の模様をK-1公式Youtubeチャンネルで配信します。水曜日にはKO集を配信しますので、そちらもお楽しみください。

 毎週金曜日に放送されるテレビ東京『新K-1伝説』では試合の模様をバックステージ映像と共に深く掘り下げて放送します。またフジテレビ『FUJIYAMA FIGHT CLUB』では75分に渡って今大会を大特集してOAされることが決まっています。

 第2代スーパーウェルター級王座決定トーナメントは7試合中5試合がKO・TKOという激しいものになり、初代王座決定トーナメントを上回る激しさだったと思います。

 そのトーナメントを優勝したアラゾフは24歳の若さながら、貫禄もそうですが、強い選手を見ると言葉を失うと思いました。テーマ曲も含めてゾクっとする強さがあって、勝ち方もあっぱれだったと思います。

 アラゾフ選手はK-1で戦うことに意欲的で、挑戦者については国内外問わず、強い選手をぶつけないと勝負にならないと思います。今後の王座争いにもご注目ください。

 そしてトーナメントでMVP的な活躍を見せたのは城戸康裕選手だと思います。城戸選手はああいうキャラですが、トーナメントの第1試合はとても大事で、あそこで城戸選手がKOしてくれて勢いがついたと思います。

 準決勝(vsサニー・ダルベック)の勝ちっぷりも見事でしたし、決勝でアラゾフ選手からダウンを取り返した瞬間の歓声は耳に残っています。表彰式でのマイク、そしてアフターパーティでも楽しませてくれました。前日会見で喋りすぎたのも含めて(笑)MVPだったと思います。

 そして個人的にはジョーダン・ピケオー選手が印象に残りました。彼は初代王座決定トーナメントで決勝まで勝ち残って名前を上げ、トーナメントには連続参戦となりました。

 彼の雰囲気や戦う姿勢…勝ちっぷりも負けっぷりも含めて彼が“K-1”だなと思いました。ピケオー選手はKrushのチャンピオンでもあるので、今後もK-1・Krushの両方で活躍してほしいと思います。ピケオーの強さがマイクスジムの強さだと感じました。

 スーパー・ウェルター級は王者がいない期間が長かったのですが、これでアラゾフ選手がトップに立ちました。日菜太選手、中島弘貴選手、サニー・ダルベック選手…この階級選手はそこを目指すことになりますし、今後のスーパー・ウェルター級を見ていただきたいと思います。

 そして野杁正明選手がゲーオ・ウィラサクレック選手に勝って第2代スーパー・ライト級王者に輝きました。本戦延長ともに判定が分かれる僅差の試合で、ゲーオ選手がインサイドワークでいなしていこうとするなかで集中力切らさなかったことが野杁選手の勝因だったと思います。僅差のジャッジで試合後に審判団とも話したのですが、ゲーオ選手はクリンチが多くなってしまったことがマイナス要因だったのかなと思います。

 野杁選手は第2代王者になったことで、この階級のトップとして色んな挑戦者を迎え撃つ立場になります。チャンピオンである以上、結果はもちろん内容も問われます。そういう意味でも注目しています。すでに8月にKrush名古屋大会でK-1王者として地元凱旋が決まっているので、そちらもご注目ください。

 またゲーオ選手は新生K-1の第1回大会から主役に躍り出て、新生K-1の歴史はゲーオ選手の歴史だと思います。今回ゲーオ選手とゴンナパー・ウィラサクレック選手は敗れてしまいましたが、彼らはK-1のリングでムエタイの強さを見せてくれる選手たちです。

 彼らにはこれからもどんどんオファーをしたいですし、ベルトを失ったからこそゲーオ選手に注目してほしいです。次は危険なゲーオ選手が見られると思います。

 ライト級タイトルマッチの王者ウェイ・ルイvs挑戦者ゴンナパーは外国人選手同士の試合でしたが、ノークリンチの激しい試合でした。トーナメントの試合が激しかったので最初は会場も静かでしたが、あそこで飛びヒザ蹴りを決めるウェイ選手はお見事でした。

 そしてダウンを奪われてから盛り返したゴンナパー選手の気迫、倒れなかったウェイ選手。ラウンドを重ねるごとに歓声が大きくなるタイトルマッチらしい試合でした。二人を称賛したいと思います。

 武尊選手は対戦相手のラフな攻撃でカッとなるところもありましたが、3Rに力尽くで倒しに行って、最後はボディで決めました。あの姿勢が彼の真骨頂ですし、KOにこだわる姿勢を見せてくれて、今のK-1のエースは武尊選手だと思いました。

 武尊選手から次はタイトルマッチというコメントがあったので、次の試合はタイトルをかけた試合でいいのかなと思います。

 大雅選手と皇治選手は会見・入場も含めて、お客さんの期待を高めるいい面構えをしていて、盛り上がりを予感する闘いだった。結果は大雅選手は判定で圧勝でしたが、TRY HARS GYMさんにもお話したのですが、こういう時こそKOが見たかったと思います。

 相手あってのもので毎回KOには結びつかないと思いますが、やはり期待するのはKOする姿です。今回は厳しい言い方かもしれませんが、同じスーパーファイトに出場したチャンピオンでは武尊選手の勝ちっぷりの方が上回ったと思います。

 小澤海斗選手と西京春馬選手の試合も試合前から盛り上がる中で西京選手勝利を飾りました。

 小澤選手はかなり落ち込んでいましたが、ここはキャリアが浅い中でKrushチャンピオンに挑んで勝った西京選手がお見事だと思います。次も高いハードルを設定しようと思いますが、彼は乗り越えてくれると思うので、注目してください。

 平本蓮選手は階級を上げての参戦でしたが、圧勝という結果でした。KOこそ逃しましたが、スーパーファイトで外国人選手からしっかり勝利を飾って、これはよかったと思います。同じK-1甲子園王者の西京選手と共に今後の試合を考えていきたいと思います」

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