ニュース
[ニュース]2016.3.4
山崎秀晃が“新・人類最激戦区”-65kg日本の頂点に立つ!3・4「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」大会総括
    
 3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館にて「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」が開催された。
 2016年のK-1は”新・人類最激戦区”とも言われる-65kgの日本代表決定トーナメントからスタート。このトーナメントは全8選手・1日3試合で優勝を決めるワンデートーナメント方式で、優勝者には日本トーナメント優勝の称号と、6月24日(金)国立代々木競技場第二体育館で開催される「-65kg世界最強決定トーナメント」への出場権が与えられる。

 国内でも強豪選手が揃う-65kgの日本トーナメントは1回戦から劇的なKO劇の連続となり、会場(主催者発表=4800人超満員)は大きな盛り上がりを見せた。

 この熾烈なワンデートーナメントを勝ち上がったのは野杁正明と山崎秀晃だ。優勝候補筆頭に目されていた野杁は1回戦で木村"フィリップ"ミノルをヒザ蹴りでKO。幸先のいいスタートを切ったものの、準決勝ではリベンジに燃えるHIROYAに苦しめられ、辛くも判定2-0で決勝に勝ち進む。一方、約1年4カ月ぶりのK-1参戦になった山崎は1回戦で左右田泰臣をパンチでKOし、準決勝では久保優太を掛け蹴りで撃破して、野杁の待つ決勝に進出した。

 昨年8月のKrush名古屋大会以来、2度目の対戦となった野杁×山崎の一戦は、野杁のロー×山崎のパンチが激しく交錯する展開に。最後まで一進一退の攻防が続いたものの、山崎が僅差の判定で野杁にリベンジを果たし、復活のトーナメント制覇で日本代表の座を手に入れた。

 今大会ではスーパーファイトで第2代K-1 WORLD GP-60kg王者・卜部弘嵩、初代K-1 WORLD GP-65kg初代王者ゲーオ・ウィラサクレックの2大王者が揃い踏み。

 しかし弘嵩はヨハネス・ウルフの多彩な蹴り技の前にまさかの判定負けを喫し、ゲーオもマサロ・グランダーに判定2-1というギリギリの勝利。両王者の首を狙う海外勢のレベルの高さを感じさせる結果に終わった。

 またその他のスーパーファイトでは新生K-1初参戦となった上原誠が訓-NORI-をヘビー級らしいド迫力ファイトの末にKOし、インパクトを残している。

 次回大会は4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館大会で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-60kg日本代表決定トーナメント〜」。今大会同様の熱いトーナメントになりそうだ。

 全試合速報と前田憲作K-1プロデューサーの総括コメントは以下の通り。

■3・4代々木大会 全試合速報

■前田憲作K-1プロデューサーの大会総括
「(トーナメントの感想は?)予想以上の面白さで、すべて内容の濃い試合になったと思います。(山崎選手の優勝の要因は?)キツいブロックと感じてたんですが、しっかり倒してダメージを残さなかったのが勝因だと思います。(なんと山崎選手には声を?)おめでとうと言いました。でも、世界トーナメントがあるので。 (かつて指導していたことも踏まえて、どこが強かったと思う?)今までは-63kgで-65kgに挑戦していたと思いました。今回はしっかり-65kgの身体を作ったこと、破壊力を突き詰めたところに山崎のよさが出たのかなと思います。(-65kgの世界トーナメントについては?)ゲーオ選手が王者として君臨していますが、マサロ・グランダー選手も相当強いです。日本もみんなで切磋琢磨したことでレベルが上がってると思います。

(-60kg王者・卜部弘嵩が負けたことについては?)ヨハネス・ウルフ選手は世界トーナメントに入れたいですね。卜部選手は残念ですけど、世界にはまだまだ強い選手がたくさんいるので。次の試合が大事になってくるかと。あとはヘビー級の上原誠選手もインパクトを残してくれてよかったと思います。(今後のヘビー級については?)日本の層を厚くしたいですね。そのあと、世界に広げていきたいです。

(今日の盛り上がりについては?)平日の金曜日に超満員で終えられたのをうれしく思います。熱を感じますよね。(4月の-60kg日本代表決定トーナメントへの期待は?)日本トーナメントの面白さがみなさんに伝わったと思うので次回も楽しみです」
トップページへ戻る