「Krush.76」5.28後楽園ではグレイス・スパイサーに勝利し、見事に再起戦を飾ったKANA。今大会ではプロ戦績4戦4勝・ISKAの世界タイトルを獲得している強豪エミリー・マシューを迎え撃つことになった。

　会見に出席したKANAは「自分もプロ4戦目の時に無敗でタイトルマッチをやって、その時は怖いものなしで立ち向かっていました。エミリー選手は勢いもあって怖いものなしだと思うので、凄く噛み合う試合になると思います。自分が初めての黒星をつけたいと思います」と挨拶。

　続く質疑応答では「エミリー選手はどんどん前に出て打ち合ってくれる選手だと思うので、自分も打ち合う試合をして誰が見てもわかりやすい試合をしたい」と打ち合いを予告する。

　スパイサー戦ではハイキックでダウンを奪うものの、KOするまでには至らなかったKANA。今回は「KOすることが最低条件」とKOへのこだわりを口にした。

「前回の試合前は技術練習であったり、攻撃をもらわないディフェンスの練習もやっていて、今回もその延長線上で練習を続けています。技術練習も増やして、基礎体力も上げて全体的にパワーアップしている練習をしています。

（今回はKOしたい？）KOで勝つことは絶対です。前回の試合はダウンを取ったんですけど、倒し切れずに判定までいってしまったので、8月の名古屋大会ではKOを最低条件にしています。あとはお客さんを楽しませられる試合をしたいと思っています」

　またKANAは三重県松阪市出身ということもあり「今回はいつも東京まで来られない人がたくさん来てくれます。そういう意味では生で初めて試合を見てくれる人がたくさんいるので、そのお客さんをすべて自分のファンにしたいと思います」。

　会見に同席した佐藤嘉洋・大会実行委員長も「エミリー選手はテクニックもあってどんどん前に出るので、KANA選手とはものすごく噛み合うんじゃないかなと思います。KANA選手には女子の枠を超えた試合をしてほしいし、KANA選手がいつもの力を出せば名古屋のファンは度肝を抜かれると思います」とKANAの試合に期待を寄せた。

　佐藤実行委員長の言葉を受けてKANAは「今回Krush・K-1を見たことない人や格闘技を生で見たことない人たちがたくさん来ると思います。私が全員を虜にして、次の試合を見たいと思ってもらえるような試合で勝ちます」とファンにメッセージ。KANAは名古屋の地でどんなインパクトを残すか？