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[ニュース]2017.8.3
「Krush.79」8.20(日)名古屋 大和哲也、伝家の宝刀は左フックだけじゃない!「今回は他の伝家の宝刀も出して、一瞬で決まる試合を見せたい」
    
 8月2日(水)東京・新宿区のK-1ジム総本部にて、8月20日(日)愛知・名古屋国際会議場イベントホール「Krush.79〜in NAGOYA〜」の[スーパーファイト/Krush -65kg Fight/3分3R・延長1R]でチャド・コリンズと対戦する大和哲也が公開練習を行った。
 4月に新生K-1初参戦を果たし、Krush名古屋大会への公式戦出場は初となる大和(※エキシビションでの参戦はあり)。「今週末には大須の商店街でイベントがあったり、色々と地元の方にも応援されていて、いい形で試合を迎えられると思います」と地元名古屋での反響も大きく「初の名古屋Krushの本戦(公式戦)で気合いも入っています。いい練習が出来ているので、あとはそれをしっかり試合で出したいです」と高いモチベーションで練習を続けている。

 大和はHIROYA戦の前から本格的に合氣道の練習を取り入れ、合氣道と立ち技格闘技を融合させた“合氣ック(アイキック)”を提唱。HIROYA戦では鮮やかな左フックでKO勝ちを収めた。

 この日は「試合まで3週間を切って疲れもある。今は自分のイメージと実際の動きがずれる時期」での公開練習だったが、HIROYAを倒した左フックだけでなく左ボディや鋭い左ミドルも繰り出し「僕の左フックは伝家の宝刀と言われていますが、他にも伝家の宝刀はある。今回は左ボディを見せたいです」と語った。

「試合まで3週間を切って疲れもあるんですけど、HIROYA戦と一緒で相手をイメージして対策しつつ、自分の得意技を磨いてます。今はイメージと実際の動きがズレる時期なんですけど、これから調整して最高の形に持っていきたいと思います。

 HIROYA戦はすごく勉強になった試合で、K-1ルールは僕が長年やってきたムエタイルールと距離が違って、HIROYA選手の気持ちやプレッシャーもあったと思いますが、いつもより距離が近い感じがしました。最終的には“伝家の宝刀”左フックで倒すことが出来ましたが、僕には左フックだけじゃなくて左ボディもあります。

 ムエタイルールではカウンターのヒジ打ちがあるので懐に入ってボディを打つのが難しいのですが、K-1ルールではそれが出来る。僕の得意なヒジ打ちは使えませんが、その代わりに至近距離のパンチを出せます。今回は左フックだけじゃなくて左ボディだったり、他の伝家の宝刀で倒したいですね」

 対戦相手のコリンズは立ち技格闘技の盛んなオセアニア地区で活躍するムエタイ戦士で、過去に大和とも対戦しているムエタイの強豪パコーン・PKセンチャイムエタイジムからも勝利している。ムエタイルールでは荒々しいヒジとヒザで相手を攻め続ける好戦的なファイターだ。

 大和は同じムエタイベースの相手とKrushルールで戦うことについて「ムエタイルールを経験している選手の強さを見せたい」と言い「打撃の削り合いだけでなく、距離の取り合いや圧力の掛け方を使って最後は仕留めたい」とあらゆる面で圧倒するつもりだ。

「コリンズ選手はムエタイルールでは組みの攻防も多かったですが、アグレッシブなファイターなので、このルールに適応してきたら厄介な相手だと思います。僕もコリンズ選手もムエタイルールを経て、Krushルールで試合をするわけですが、僕はムエタイルールを経験している選手の強さを見せたいですね。僕も退かずに出ることは出て“合氣ック”で倒したいです。

(どうやってコリンズを削っていく?)見たままの打撃の削り合いもそうですし、目に見えない精神的な攻防というか、きっとコリンズ選手も僕と向かい合ったら『いつもの相手と違う』というのが分かると思います。距離の取り合いや圧力の掛け方を使って、最後は仕留めたいですね。

 コリンズ選手は勢いがあるので、その勢いに飲まれないように冷静に対処する。僕は格闘技はジャンケンだと思っていて、お互いにグー・チョキ・パーを出さないと勝負ならない。相手が出てくるかこそKOも生まれるし、僕はそこに対応するだけです。それも含めて一瞬で決まる試合を見せたいし、倒しに行きすぎず冷静に倒したいです」

 今回は日本vs世界というテーマで試合が組まれ、大和、野杁正明、KANAが世界の強豪を迎え撃つ。大和と同階級の野杁は6月のK-1さいたま大会でゲーオ・ウィラサクレックに勝利して、K-1スーパー・ライト級王座を獲得。大和にとって野杁は王座を狙うライバルからベルトを持つ標的に変わった。

 大和は「チャンピオンが変わっても僕が目指すところは変わらない」とゲーオの王座陥落と野杁の王座奪取について話し「ライバルであることには変わらないけど、今回は試合するわけではないので同じ日本チームとして全勝することがベスト」と今回はあくまで同じ日本チームとして勝利を目指す。

「K-1スーパー・ライト級王者がゲーオから野杁選手に変わって、僕は野杁選手とムエタイルールで戦ったことがあって、すごく強い印象がありました。リングサイドでゲーオvs野杁を見ていて感慨深かったし、僕がゲーオに勝ちたい気持ちもあったり、誰がチャンピオンでも僕のK-1チャンピオンになるという目標は変わらないという気持ちもあったり、野杁選手には『おめでとう』という気持ちもあったり…正直、複雑な心境でしたが、僕が目指すところは変わりません。

 だから人生は面白いんですよ(笑)。選手には色んなストーリーがあるけれど、そのストーリーは変わっていくもの。僕がK-1チャンピオンになるというゴールは変わらなくて、そこまでには色んなストーリーがある。ゲーオに勝ってチャンピオンになるという一つのストーリーがなくなっただけで、きっとここから新しいストーリーが生まれると思います。

(野杁よりも試合内容で上回りたい?)僕には僕の良さがあって、野杁選手には野杁選手の良さがある。そしてKANA選手にはKANA選手の良さがあると思うので、それぞれの良さが出て、最終的に大和哲也の印象が強く残ればいいなと思います。

 僕は試合が組まれればどんな相手ともやるし、他の選手がライバルというのは全選手とも変わりません。今回は(野杁と)戦うわけではないので、日本チームとして全勝するのがベストだと思います。そこからさらに関係者やファンの中で夢膨らむものになったら最高だと思います」

 とはいえ大和は他の選手に主役の座を渡す気はさらさらない。「Krushに相応しい試合をして最高のパフォーマンスを見せる。僕はまだK-1・Krushで自分の強さをアピールできていないので『やっぱり大和哲也は強い!』と印象つけられるような試合をします。しっかり自分をアピールするので楽しみにしてください」と名古屋大会で己の存在を見せ付けると宣言した。大和が地元・名古屋でどんなインパクトを残すか?
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