ニュース
[ニュース]2017.8.3
「K-1 WORLD GP」9.18(月・祝)さいたま 久保優太、感情を捨てて木村"フィリップ"ミノルとの一回戦に臨む!「やりにくい相手で複雑だけど、僕は夢の舞台=K-1で一番になりたい」
    
 8月3日(木)東京・K-1ジム五反田にて、9月18日(月・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ「K-1 WORLD GP JAPAN〜初代ウェルター級王座決定トーナメント〜」のトーナメント一回戦で木村"フィリップ"ミノルと対戦する久保優太が公開練習を行った。
 新生K-1旗揚げ以降、スーパー・ライト級(-65kg)で試合を続けてきた久保はウェルター級(-67.5kg)新設と共に階級を変更。その初戦となった昨年11月のK-1代々木大会で牧平圭太に勝利し、今回の初代王座決定トーナメントを迎えた。

 スーパー・ライト級時代は「試合まで一か月を切ると減量のための練習になっていて、年齢的にも体重が落ちづらくなっていた。疲労が溜まってスタミナ切れしてしまうような状態で、コンディションが悪いまま試合をしていたと思います」と明かした久保。階級を上げたことで減量苦から解放され「減量が楽というかしっかり練習して試合を迎えられるのでストレスなく生活できています。この階級は自分がいい状態でリングに上がることが出来るベストな階級だと思う」という。

 試合まで2カ月を切り「今はまだバチバチにやってないので、ここから追い込みを始める時期です」という久保は公開練習でタイ人トレーナー相手に2分1Rのミット打ちを公開。左ミドル・左ハイキック・左前蹴り・左ヒザ蹴りと多彩な蹴り技を披露し「トーナメントに向けて特別な練習はしません。僕は17歳でプロデビューして今年で30歳。もうプロとして13年になるので、このトーナメントがラストチャンスのつもりでやろうと思っています」とトーナメントに向けて語った。

 久保はトーナメント一回戦で、かつて練習を共にしてきた木村と対戦する。一回戦で元・同門対決が実現したことについて久保は「インターネットでも『本当に久保と木村がやるの?』という感じで盛り上がっていたり、僕と木村選手をどちらも知っている人からは『あまり見たくない』というコメントがあったり、とにかく反響は大きいです。みなさんが望んでいたカードで目玉と言われる試合を出来るのはありがたいことなのでファイター冥利につきます」。

 その一方で「私情が入らないようにしているんですけど…もう試合が決まっているので複雑ですね」と複雑な心境を明かしつつ「ずっと僕はK-1チャンピオンになることを目標に頑張ってきた。やりにくい相手だけど、トーナメントで戦う一人の相手だと思うように頑張っています」と感情を捨てて木村との一戦に臨むつもりだ。

「(木村は)血と汗を一緒に流して切磋琢磨してやってきた選手で、対戦相手としてもトップの強い選手です。向こうも僕の手の内を知っていて、僕の弱点も知っていると思います。その辺でどういう試合になるかですね。木村選手は一発があって勝っても負けてもKOという特徴がある。もちろん自分が勝つことしか考えていませんが、勝っても負けてもKO決着という展開を予想しています。

(色々な意味でやりにくい?)やりにくいですね(苦笑)。練習だけじゃなくて食事を一緒にしたこともたくさんあるし、僕は他のジムの選手とは仲良くしてこなかったんですけど、それは仲良くすると殴れなくなるからなんです。でもいざリングに上がったら誰が相手でも倒しに行かないといけないし、自分がどんな状態になるのかはリングに立ってみないと分かりませんが、ここは僕自身が試されている時ではないのかなと思います。

 でも僕はずっとK-1のウェルター級チャンピオンになることを目標に頑張ってきて、一回戦のことだけじゃなくて優勝することを考えています。木村選手のこともあくまでトーナメントで戦う最初の一人だと思うように、特別に意識しないように……頑張っています」

 トーナメントの勝ち上がりについて久保はメルシック・バダザリアンの決勝進出を予想し「K-1の世界トーナメントなので、未知の強豪と試合をするのが楽しみ。決勝で外国人選手とバチバチにやって、勝ってベルトを巻きたい」と続ける。またトーナメントの経験豊富な久保は「トーナメントで大事なことは怪我をしないこと」という持論を展開し「優勝するために徹底してリスクを管理して戦う」と“リスク管理”でトーナメント制覇を目指す。

「SNSで僕に『打ち合わない方がいい』とアドバイスしてくれる人がいるんですけど(笑)、試合になると熱くなって倒したいという欲が出ちゃうものです。でも僕はトーナメントで優勝することを目標にしているので、色んなリスクを考えながら、世界一を獲るためだけに試合に臨みたいと思います。

(トーナメントのポイントは?)怪我をしないように徹底してリスクを管理して戦うことだと思います。今まで僕はそこを意識してトーナメントを闘ってきて、実際に決勝で相手がボロボロになっていて、自分は『まだまだいけるぞ!』という局面もありました。リスク管理して戦うことはあながち無駄ではなかったし、むしろ大事なポイントだと思いました。トーナメントの経験は多少なりともアドバンテージだと思うので、そのあたりを決勝戦で有利に使えればいいなと思います」

 これまで数々のタイトルを獲得してきた久保だが、やはりK-1のベルトは特別なもの。「僕は小学生の時にK-1を見て育って、格闘技を始めてプロになって、22歳の時にK-1のリングに立ちました。そのあと当時のK-1は活動休止になりましたが、新生K-1として復活して盛り上がっています。K-1は夢の舞台なので、そこで一番になりたいです」とK-1王座への想いを熱く語る。久保が元・同門対決を乗り越えて、K-1ウェルター級の頂点に立つことが出来るか?
トップページへ戻る