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[ニュース]2017.8.3
「Krush.78」8.6(日)後楽園 初代-63s王者・梶原龍児が2大タイトルマッチを語る!「初代王者として-63kgがKrushで一番輝いてほしい。そんな試合を佐々木選手と谷山選手には期待します」
    
 8月6日(日)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.78」では[Krush -65kgタイトルマッチ/3分3R・延長1R]王者・中澤純vs挑戦者・左右田泰臣、[Krush -63kgタイトルマッチ/3分3R・延長1R]王者・佐々木大蔵vs挑戦者・谷山俊樹の2大タイトルマッチが行われる。大会直前企画として、初代-63kg王者・梶原龍児にタイトルマッチの見所・ポイントを聞いた。
過去にKrush=-63kgという時代があった。
これがKrushの代表だという試合を見せてほしい。

「-63kgタイトルマッチの佐々木大蔵vs谷山俊樹は相対的に見て戦略が鍵を握ると思っています。どちらも一発がある選手ではないので、1R・2R・3Rでどれだけしっかり戦略を立てているか。自分がピンチに時にどうするか。自分が攻勢に出ている時にどうするか…そういった部分が勝敗を左右すると思います。それを踏まえて谷山選手の方が頑丈さで上だと思うので、その部分でやや谷山選手が有利かなと思います。

 逆に佐々木選手とKRESTの渡辺雅和代表がどんな対策・戦略を練っているのかに注目しています。去年、うちの平本蓮が佐々木選手と対戦した時は完全に平本を攻略されました。若くて勢いがある選手はこうやって攻略するんだよという教科書通りの試合をされてしまって(苦笑)。だからこそ谷山選手の対策は入念に練っているはずです。

(2人のファイトスタイルの特徴は?)佐々木選手はテクニックがあって受け返しで試合を進めるので、自分から先攻するタイプではないんですよね。で、谷山選手もずっとタイ人トレーナーの指導を受けていて、タイ人の戦い方も受け返しなんですよ。そうなると受け返しvs受け返しになって、どちらも先攻するタイプではない。じゃあそこであえて自分から先攻を取りに行くのか。それも戦略の一つだし、そういう意外性を出すことでファンも喜ぶと思います。Krushのタイトルマッチは選手の人生を見せられる舞台なので、2人の人生も見たいですよね。

(初代王者としてこの試合に期待することは?)“これがKrushの代表だ!”という試合をしてほしいです。Krushの-63kgは伝統の階級で、この試合の勝者には過去の-63kgを超えるチャンピオンになってもらいたい。今のKrushのお客さんは目が肥えているので、そういう人たちが『こう来たか!!』と驚くような試合を見たいし、確実にKrush=-63kgという時代があったじゃないですか。今どの階級も選手層が厚くなって盛り上がっているけど、Krush-63kgのOBとして、初代のベルトを巻いた人間として、-63kgがKrushで一番輝いてほしいです。そういう試合を佐々木選手と谷山選手には期待します」

左右田選手はK-1ルールで純粋培養されたトップ中のトップ
中澤選手はどんな発想と機転をきかせて戦えるか?

「-65kgタイトルマッチの中澤純vs左右田泰臣はK-1(Krush)ルールにマッチングしている左右田選手が有利と見ています。中澤選手もKrushに参戦するようになって、K-1ルールに適応したアグレッシブな試合をするようになっているのですが、まだ少しキックの地が出るところがあるんですよ。王座決定トーナメントでは篠原悠人選手と小宮由紀博選手に勝っていますが、篠原選手はこれから伸びていく選手で、小宮選手もキックルールの地があってKrushに出ている選手じゃないですか。そう考えると中澤選手がK-1ルールのトップと戦うのは初めてだと思うんですよね。左右田選手はその中でもトップ中のトップなので、やはり左右田選手の方が有利だと思います。

(左右田の強さは?)アマチュア時代からK-1ルールで純粋培養された選手で、このルールの距離感や得意な技をしっかりと持っていますよね。例えばパンチ一つをとっても左右田選手はスイングするような“線”のパンチじゃなくて、真っ直ぐに打つ“点”のパンチなんですよ。逆に中澤選手は“線”の選手で、“線”の選手からすると“点”の選手はやりづらいんですよ。また左右田選手はディフェンスもよくて、パンチだけじゃなくてヒザ蹴りも出来る。そして何より体力があって頑丈です。攻略のイメージを作るのが難しいですよね。

(中澤が勝つためには?)どういう戦略を立てているかですよね。中澤選手は『俺はKrushでやっていくんだ!』と気持ちを振り切ってやっている感じがして、それが試合中の動きや試合で使うテクニックにも出ています。左右田選手は攻略が難しい選手ですが、そこでどんな発想と機転を利かせて戦えるか。しっかり左右田選手の戦いに対応する動きを見せながら、そこで相手が予想だにしないトリッキーな一発を出せるかだと思います」
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