第5代-60kg王者・安保璃紅への挑戦権をかけた次期挑戦者決定トーナメントの決勝で郷州征宜と大沢文也が激突。郷州は最初の計量でリミットをクリアしたものの、到着が遅れた大沢は計量そのものを会見のあとに行うことに。郷州が一人で会見に出席し、試合への意気込みを語ることになった。

　大沢が計量をクリアしていない中での会見となった郷州だが「戸惑いもありますが、実はこれも大沢選手の作戦かなと思います」と切り出して笑いを取ると「以前、記者会見の時に『大沢選手に計量失敗してほしい』と言ったのですが（苦笑）、大沢選手は男気も経験もある選手なので、ばっちり計量をクリアして明日は盛り上げてくれると思います」と大沢にメッセージを送る。

　郷州自身「僕はいつも通り練習できました。暑いですが、これまでの経験を生かして、しっかり減量できました。梶原（龍児）代表、そして総本部のプロ選手たちが大沢選手の試合映像を見てくれて、色々なアドバイスをくれたので、対策はばっちりです」と仕上がり・対策は万全。

「大沢選手はこの試合のために上の階級の選手とスパーをやって力負けしないようにしていると言っていたので、明日はそれを証明してほしいですね」と余裕を見せつつ「Krushと言えばKOです。僕はまだ早いラウンドでKOしたことがないので、早いラウンドでKOできたら“いいね！”と思います。でも3R以内にパンチでKOできたら“いいね！”ですね」とトーナメント準決勝の闘士戦に続くKO勝利を目標に掲げた。

　郷州は現在ベルトを保持している安保と王座決定トーナメントの準決勝で対戦し、判定0-2で敗れている。大沢戦に勝利すればベルトをかけたリベンジ戦に駒を進めることになる。「先の試合のことを考えても仕方ないので、精いっぱい集中して一戦一戦を大事に駒を進めていきたい」という郷州だが「（安保の前で）やっぱり郷州が来たか！と思われるような試合をしたい。大沢選手を倒して安保選手にリベンジしたいと思います」と安保へのリベンジにも闘志を燃やした。

　なお会見後に計量を行った大沢は最初の計量で300gオーバーだったものの、規定時間内に59.9kgでリミットをクリアしている。