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[ニュース]2017.8.10
「K-1 WORLD GP」9.18(月・祝)さいたま 木村"フィリップ"ミノル、久保優太との元同門対決に特別な想いはない!「K-1のベルトと比べたら久保選手との関係どうこうはどうでもいい」
    
 8月10日(木)東京・三ノ輪のウィラサクレック ムエタイジム(本部ジム)にて、9月18日(月・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ「K-1 WORLD GP JAPAN〜初代ウェルター級王座決定トーナメント〜」のトーナメント一回戦で久保優太と対戦する木村"フィリップ"ミノルが公開練習を行った。

 今年からウェルター級(-67.5kg)に階級を上げ、新たな階級で初代王座決定トーナメントに臨む木村。「だいぶ前から調整を始めていて、この時期にして疲労が蓄積してきて、いい感じで追い込めています。その反動で疲れているけど、あと一カ月ちょっと調整して、いい状態に持っていくだけです」と現在のコンディションについて話し「今の段階で合格点をあげたいくらいパーフェクトに動けているので、試合の時にはもっとすごい動きができると思う」と仕上がりは過去最高だという。

 階級を上げたことで「身体作りのためのトレーニングやパワー系のトレーニングを多めに取り入れています」と肩回りや腕の筋肉は今まで以上に“ゴツさ”を増し「目に見えて成果が出てきているし、効果も感じています。トレーニングの成果が格闘技の動きにいい風にフィットしてきているので、コンディションは間違いなく今までで一番です」というほど。

「ウェルター級に階級を上げても、なんだかんだで今まで通り減量はキツさがあるんですけど、それだけ筋力もパワーもついている。スーパー・ライト級(-65kg)のスピードのまま、あの時以上のパワーを出せると思います」と自信たっぷりに語った。

 公開練習で木村はウィラサクレック・ウォンパサー会長を相手に蹴り中心・パンチ中心のミット打ちを3分1Rずつ披露。重厚なパンチ、ヒザ蹴り、ローキックをウィラサクレック会長の持つミットに叩き込んでいった。かつて「ボクシングとムエタイを融合したい」と話していた木村は「先生たちが僕のスタイルを理解してくれていて、それに合わせた練習をしてくれる。自分にしかできないスタイルで戦う」とファイトスタイルそのものも進化している。

「ウィラサクレックジムでは、ムエタイではなく僕にしかないスタイルを受け入れてもらって、いいトレーニングが出来ています。先生たちが僕のスタイルを理解してくれていて、それに合わせた練習をしてくれるので、違和感も焦りもないです。僕は今まで自分だけのスタイルでここまでやってきたので、今回もそれに頼ろうと思います。ある意味、今までと変わらない試合が出来ると思いますね。感覚的にはひたすら倒すことだけを考える昔に戻った感じです。

 もちろん僕が培ってきたキャリアや挑戦してきた技術のベースや土台は全く違います。でもそれはお客さんの見えないところで発揮すればいいし、技術は目立たせるものじゃなくて、対戦相手が分かればいいもの。だからいつも通りの戦いをして、お客さんには『あいつ変わらないなあ』でいいと思ってます」

 また今回は一日三試合のワンデートーナメントとなるが、木村はいつものスピードと爆発力を活かした戦い方を変えるつもりはない。

「僕は優勝するのが当たり前だと思って調整しているので、決勝まで行くことを見据えてやっています。そこで自分の爆発力を抑えてトーナメント用にダメージを少なくいこうとかスタミナを配分しようとか…そういうことは考えてない。

 100%の力を出せばすぐに試合が終わるだろうし、仮に判定になっても3分3Rを3回やるスタミナもつけています。だからワンマッチの時と試合運びは変わらず、スタミナもパワーもフルに使って戦います。相手が必死になって逃げても、それを追い回せるだけのものを作っていますよ」

 木村が一回戦で対戦するのはかつてのチームメイトである久保優太だ。元同門対決という部分がクローズアップされているが、木村自身は「今はそういうことは全く気にしていない。久保優太と試合できる純粋な喜びの方が大きい。どこかで覚悟していた部分もあったし、試合が決まった時から元チームメイトや仲間という意識はないですよ」とキッパリ。

 それよりも「ここで優勝しないと今後の人生が危うい。K-1のベルトを獲るのと獲らないとでは一生後悔する。それと比べたら久保選手との関係どうこうは大きなものじゃない。比にならないくらい、どうでもいいことだったかもしれない」と感傷に浸ることはない。

「9月18日は相当長い一日になると思います。僕のファイトスタイルで3試合相手を失神させてKOすると考えると、逆に俺の身体がアドレナリンに耐えられるか心配です(笑)。そのくらいエキサイティングな試合になると思いますよ。リングの中は夢の中で、一度控室に戻って夢が覚めても、リングに上がればまた続きをやるだけです。

 今回、自分の中ですごく覚悟を持って挑むトーナメントなので、応援してくれる人たちにベルトを巻いた姿を見せたいです。そしてこれから格闘技界を担って、背負っていくためにもK-1のベルトは獲らないといけないもの。そのための切符だと思います。僕がベルトを獲ったあとの世界を楽しみにしてほしいです」

 改めて観客を熱狂させる試合でK-1王者となり、これからのK-1を作っていくと語った木村。その拳で未来を切り開け!
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