[ニュース]2017.8.26
「K-1 WORLD GP」11.23(木・祝)さいたま 上原誠が堂々の初代ヘビー級王座決定トーナメント優勝宣言「新生K-1のヘビー級は俺が作った。邪魔するやつは全員KOする」
「K-1 WORLD GP」11.23(木・祝)さいたま 上原誠が堂々の初代ヘビー級王座決定トーナメント優勝宣言「新生K-1のヘビー級は俺が作った。邪魔するやつは全員KOする」
8月26日(土)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて記者会見が行われ、11月23日(木・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 〜初代ヘビー級王座決定トーナメント〜」の対戦カードが発表された。
2014年11月の新生旗揚げから3年、いよいよヘビー級の頂点を決めるトーナメントの開催が決まった。会見の冒頭で宮田充K-1プロデューサーは「ファンのみなさんからも新生K-1スタート当初からヘビー級のチャンピオンを決める戦いの開催をリクエストいただいておりました。今回は満を持して行うトーナメントです」と挨拶し、トーナメントの対戦カードを順に発表。登場した各選手たちが試合に向けての意気込みを語った。
[K-1 WORLD GP 初代ヘビー級王座決定トーナメント・一回戦/3分3R・延長1R]
(1)上原誠VSパコム・アッシ
(2)K-JeeVSアントニオ・プラチバット
(3)岩下雅大VSロエル・マナート
(4)KOICHIVSイブラヒム・エル・ボウニ
[K-1 WORLD GP 初代ヘビー級王座決定トーナメント・準決勝/3分3R・延長1R]
(1)の勝者VS(2)の勝者
(3)の勝者VS(4)の勝者
[K-1 WORLD GP 初代ヘビー級王座決定トーナメント・決勝/3分3R・延長1R]
トーナメント一回戦・第1試合にはいきなり“K-1ヘビー級の新エース”上原誠が登場。8月のKrush後楽園大会で日本デビューを果たし、国内屈指のテクニシャン工藤勇樹にKO勝利したフランスのパコム・アッシと対戦が決まった。
宮田プロデューサーはこの試合について「前回はイブラヒム・エル・ボウニに惜しくも敗れてしまった上原選手ですが、今回はその中でのトーナメント出場となり、最初から暴れてもらおうという第一試合です。負けられない試合の上原選手とトーナメント出場選手の中で最もキャリアが多くクレバーなアッシ選手の一戦にご注目ください」と見所を語った。
上原誠
「僕は前回のKrushでのアッシ選手の試合映像を見て、1回戦はKOを狙っていこうと思いました。1日3試合を戦わないといけないのでなるべく早めに試合を片付けようと思います。(アッシは)コンビネーションが上手い選手ですけど、そのコンビネーションをさせないように試合には臨んでいこうと思います。1回戦の対策というよりは全員の映像を見て、しっかり対策していくつもりです。全体的にレベルアップできるように頑張っていきます」
パコム・アッシ
「初代K-1ヘビー級王座決定トーナメントに参戦出来ることを凄く楽しみにしている。しかも一回戦で日本で1番と言われる上原選手と戦えることも非常に光栄だ。上原選手は非常にパワフルで、良い技術を持っている選手だと思うし、このマッチメイクを聞いた時に面白い試合になると思った。良い試合になることを確信している」
トーナメント一回戦・第2試合は日本ヘビー級の新星として期待されるK-Jeeとクロアチアのアントニオ・プラチバットによる一戦だ。K-Jeeは昨年からヘビー級に転向し、常に倒すか倒されるかの試合でファンを魅了。ヘビー級での黒星は今年4月にKOICHIに敗れたのみで、ヘビー級の今後を担うファイターの一人だ。
対するプラチバットは1993年の第1回K-1 GP優勝者ブランコ・シカティックの推薦選手として参戦するファイターで、11戦10勝(8KO)1敗という高い勝率&KO率を誇る。ハイレベルなボクシングスキルと多彩なコンビネーションが持ち味で、今回の試合にはシカティックがセコンドとしても来場する。
宮田プロデューサーは「K-Jee選手にとっては世界トーナメントや海外の選手との対戦は初めてですが、いつものように倒すか倒されるかの戦いを見せてくれると思います。また新生K-1の初代ヘビー級王座決定トーナメントにシカティックさんの推薦選手が出ることは意義深いことだと思います」と語っている。
K-Jee
「全員スピードで圧倒して、俺が福岡にヘビー級のベルトを持ち帰ります。(プラチバットの印象は?)まだしっかり映像を見ていないですけど、これから対策を練っていこうと思います。スピードと作戦を立てて、相手の隙をついて倒しにいきます」
アントニオ・プラチバット
「子供の頃から見ていたK-1で戦えることはとても光栄なことだ。ブランコ・シカティックは誰よりも自分を成長させてくれた特別な存在で、伝説の男が近くにいることはとても大きい。ヘビー級は最も大きい選手が集まり、最も強いファイターが戦う一番面白い階級だ。ファンのみんなが一番楽しみにしているビッグガイたちの戦いを見せて、K-1のベルトを獲りたい」
トーナメント一回戦・第3試合では8月のKrush名古屋大会で愛鷹亮に勝利した岩下雅大とロエル・マナートが拳を交える。岩下は大阪を拠点に活動を続け、ヘビー級随一のテクニックで国内ヘビー級戦線で活躍。今年に入ってK-1参戦のために上京し、自らのチーム「BULLS」を結成した。
一方のロエルは“マナート”の名からも分かる通り、90年代を代表するファイターにして、現在は名門メジロジムの会長を務めるアンドレ・マナートの息子。ここまで23戦22勝(13KO)1敗のキャリアを誇り、ヘビー級の新世代ファイターとして注目を集めている。
宮田プロデューサーが「岩下選手は前回の試合後にKOできないことを悔やんでいたので、その気持ちをトーナメントにぶつけてほしい。ロエル選手は名門ジムの会長のご子息が参戦することになるトーナメント一回戦・第3試合です」と話す一戦だ。
岩下雅大
「今回、初めてK-1に出場することになりました、対戦相手は197cmとすごく大きくて、重量級では日本人が勝てずに目立てなかったですが、今回のヘビー級トーナメントでは、今までの周りの見方を払拭して、日本人が輝ける重量級の試合をします」
ロエル・マナート
「世界で最も有名なK-1が僕をトーナメントのメンバーに選んでくれたことはとてもうれしい。アンドレ・マナートは僕の父であり、最高のトレーナーの一人だ。僕の知っているすべては父から教わったもので、父は僕を毎日成長させてくれている。僕はヘビー級が最もエキサイティングな階級だと思っているし、ファンのみんなには僕がヘビー級の新世代を担う一員だと知ってもらいたい」
トーナメント一回戦・第4試合には上原と共に日本ヘビー級を引っ張るKOICHIが登場。今年2月のK-1代々木大会で上原を一撃KOしているイブラヒム・エル・ボウニと対戦が決まった。
宮田プロデューサーは「トーナメント一回戦が3試合終わった中でKOICHI選手がどういう試合をするか。進化が問われる一戦です。ボウニ選手はK-1初参戦で上原選手をKOして衝撃のデビューを飾りました。前回のインパクトが強かっただけに、どんな試合をするのか注目したいです」とKOICHI・ボウニどちらにとっても重要な試合だと話した。
KOICHI
「今の感覚としては心・技・体の全てが
バランスの取れた良い状態なので、あと3カ月で心・技・体をより高めて、それを爆発させたいと思います。(ボウニは)身長は大きいし、リーチも長いし、スピードも速いです。だけど戦ってみないと分からない部分あると思いますし、自分の方が強いと思っています」
イブラヒム・エル・ボウニ
「俺はすべてのファイターを尊敬しているが、対戦相手をKOするためにリングに上がっている。前回はそれが上原誠で、次はKOICHIだ。KOICHIは俺にKOされることになるから、倒される練習をしておいた方がいい。このトーナメントで俺のライバルになる人間はいない。誰が勝ち上がってきても俺が3人倒してチャンピオンになる。K-1のヘビー級に必要な新しい王者は俺だ」
続く質疑応答で主役になったのは上原だ。上原のKO宣言について質問されたアッシから「格闘家が自分に自信を持つことを大事だが攻撃的な言葉を口にしたことを後悔させる」という言葉が出ると「僕はこういう性格だから別に攻撃的なことを言ったつもりはない」。さらにその矛先は同じ日本人のK-Jeeと岩下にも向けられる。
過去にリング上から名前を出されたことのあるK-Jeeに対して「隣のブロック(第2試合)にいるやつは俺がベルトを巻くから足を引っ張んなよって感じです」と不快感を露わにし、岩下に対しても「あとその隣の試合(第3試合)のやつは『日本人が勝てない階級って言ってたけど違うから。K-1のベルトはどの国の選手でも巻くのは大変だから」と一刀両断。
KOICHIにこそ「彼とは戦友だと思っているので、一緒に勝ち上がって決勝戦で戦いたい」とエールを送ったが、K-Jeeと岩下には敵意をむき出しにした。
岩下は「まさかの説教されちゃいました(苦笑)。格闘家は試合で見せるものなので、試合で見せます」と相手にしなかったが、K-Jeeは真っ向から反論。「準決勝は上原誠かパコム・アッシになるけど、どっちもフックしかない選手なので楽に勝てる」と上から目線で言い放つと、隣で「お前がこの階級で一番弱いんだよ」と噛みつく上原に対して「俺がしゃべってるんだから黙れよ」と舌戦を展開し、会見に緊張が走った。
続いて「K-1のベルトにどんな想い入れがあるか?」という質問が飛ぶと、ここでも上原は「新生K-1のヘビー級は俺が作った階級」とキッパリ。「僕の邪魔する奴はリングでKOするだけ」と自分が優勝して主役になるためのトーナメントだと言い切る。
上原誠
「何が何でもベルトを巻きたいという一言です。K-1のベルトを巻けば今後の人生が変わってくるので、それしか考えてないです。僕が試合をする上で邪魔をするような奴がいれば、リングの上でKOをするだけです。新生K-1のヘビー級は僕が作った階級です。(K-Jeeに向かって)体重が落ちなかったからヘビー級に転向して…で勝てるほど甘いもんじゃないから。
(今日は過激な発言が多いが?)早く試合をしたいし、早く倒したくて飢えています。スパーリングだけじゃ物足りなくて大勢の観客の前で倒すのが快感になんで、早く試合をしたくてイライラしています」
パコム・アッシ
「上原選手が新生K-1のヘビー級を作ってくれたのなら“ありがとうございます”と言いたいね。ただ彼は僕に負けて一回戦でおさらばだよ。ずっと憧れていたK-1のトーナメントに向けて毎日厳しい練習をしているので、いい結果が出せると思う」
K-Jee
「(上原から)さっきからラブコールが強いんですけど(苦笑)、俺がヘビー級を作ったとかよく分からないですね。元からヘビー級はあったし。まぁ格闘技をやっているのは、自分への挑戦だと思っているし、自分自身をどれだけ追い込めるか。このヘビー級のベルトは自分自身に打ち勝ったら巻けるベルトだと思っています」
岩下雅大
「K-1ヘビー級は世界最強のベルトだと思っているので、しっかり獲りにいきたいと思っています。僕の出身が、鹿児島と沖縄のちょうど間の喜界島という人口7000人ぐらいの所なんですけど、そこでテレビを見ながらK-1のリングに上がってチャンピオンになりたいとずっと思ってきました。あと3回勝てばその夢が叶うので夢を叶えたいです」
KOICHI
「自分もK-1に憧れて格闘技を始めた部分があるので、今回のヘビー級のトーナメントに出場出来ることを光栄に思っています。自分の全てを出してベルトを獲りにいこうと思っています。皆さん期待していてください」
対戦相手に対してイライラを爆発させた上原だったが、会見の最後には宮田プロデューサーを呼び出すと……「K-1のヘビー級はKOが当たり前。この前、僕が解説したKHAOSはAbemaTVさんからMVP賞とベストバウト賞が出てましたけど、ストレートに言うとKO賞を出してほしい。ニンジンをぶらさげておけば、僕らもバチバチの試合をするので、KO賞どうでしょう?」とKO賞までリクエスト。
思わぬ要求に「まさか自分に攻撃の矢が飛んでくると思いませんでした」と苦笑いの宮田プロデューサーは「求められるのはKOだし、ファイターのみなさんがKOを目指しているのは分かっているので……検討したいと思います」とその場を切り抜けた。
上原の発言で緊張感が一気に高まった対戦カード発表会見。新生K-1のヘビー級ではどんなドラマが生まれるのか?
[K-1 WORLD GP 初代ヘビー級王座決定トーナメント・一回戦/3分3R・延長1R]
(1)上原誠VSパコム・アッシ
(2)K-JeeVSアントニオ・プラチバット
(3)岩下雅大VSロエル・マナート
(4)KOICHIVSイブラヒム・エル・ボウニ
[K-1 WORLD GP 初代ヘビー級王座決定トーナメント・準決勝/3分3R・延長1R]
(1)の勝者VS(2)の勝者
(3)の勝者VS(4)の勝者
[K-1 WORLD GP 初代ヘビー級王座決定トーナメント・決勝/3分3R・延長1R]
トーナメント一回戦・第1試合にはいきなり“K-1ヘビー級の新エース”上原誠が登場。8月のKrush後楽園大会で日本デビューを果たし、国内屈指のテクニシャン工藤勇樹にKO勝利したフランスのパコム・アッシと対戦が決まった。
宮田プロデューサーはこの試合について「前回はイブラヒム・エル・ボウニに惜しくも敗れてしまった上原選手ですが、今回はその中でのトーナメント出場となり、最初から暴れてもらおうという第一試合です。負けられない試合の上原選手とトーナメント出場選手の中で最もキャリアが多くクレバーなアッシ選手の一戦にご注目ください」と見所を語った。
上原誠
「僕は前回のKrushでのアッシ選手の試合映像を見て、1回戦はKOを狙っていこうと思いました。1日3試合を戦わないといけないのでなるべく早めに試合を片付けようと思います。(アッシは)コンビネーションが上手い選手ですけど、そのコンビネーションをさせないように試合には臨んでいこうと思います。1回戦の対策というよりは全員の映像を見て、しっかり対策していくつもりです。全体的にレベルアップできるように頑張っていきます」
パコム・アッシ
「初代K-1ヘビー級王座決定トーナメントに参戦出来ることを凄く楽しみにしている。しかも一回戦で日本で1番と言われる上原選手と戦えることも非常に光栄だ。上原選手は非常にパワフルで、良い技術を持っている選手だと思うし、このマッチメイクを聞いた時に面白い試合になると思った。良い試合になることを確信している」
トーナメント一回戦・第2試合は日本ヘビー級の新星として期待されるK-Jeeとクロアチアのアントニオ・プラチバットによる一戦だ。K-Jeeは昨年からヘビー級に転向し、常に倒すか倒されるかの試合でファンを魅了。ヘビー級での黒星は今年4月にKOICHIに敗れたのみで、ヘビー級の今後を担うファイターの一人だ。
対するプラチバットは1993年の第1回K-1 GP優勝者ブランコ・シカティックの推薦選手として参戦するファイターで、11戦10勝(8KO)1敗という高い勝率&KO率を誇る。ハイレベルなボクシングスキルと多彩なコンビネーションが持ち味で、今回の試合にはシカティックがセコンドとしても来場する。
宮田プロデューサーは「K-Jee選手にとっては世界トーナメントや海外の選手との対戦は初めてですが、いつものように倒すか倒されるかの戦いを見せてくれると思います。また新生K-1の初代ヘビー級王座決定トーナメントにシカティックさんの推薦選手が出ることは意義深いことだと思います」と語っている。
K-Jee
「全員スピードで圧倒して、俺が福岡にヘビー級のベルトを持ち帰ります。(プラチバットの印象は?)まだしっかり映像を見ていないですけど、これから対策を練っていこうと思います。スピードと作戦を立てて、相手の隙をついて倒しにいきます」
アントニオ・プラチバット
「子供の頃から見ていたK-1で戦えることはとても光栄なことだ。ブランコ・シカティックは誰よりも自分を成長させてくれた特別な存在で、伝説の男が近くにいることはとても大きい。ヘビー級は最も大きい選手が集まり、最も強いファイターが戦う一番面白い階級だ。ファンのみんなが一番楽しみにしているビッグガイたちの戦いを見せて、K-1のベルトを獲りたい」
トーナメント一回戦・第3試合では8月のKrush名古屋大会で愛鷹亮に勝利した岩下雅大とロエル・マナートが拳を交える。岩下は大阪を拠点に活動を続け、ヘビー級随一のテクニックで国内ヘビー級戦線で活躍。今年に入ってK-1参戦のために上京し、自らのチーム「BULLS」を結成した。
一方のロエルは“マナート”の名からも分かる通り、90年代を代表するファイターにして、現在は名門メジロジムの会長を務めるアンドレ・マナートの息子。ここまで23戦22勝(13KO)1敗のキャリアを誇り、ヘビー級の新世代ファイターとして注目を集めている。
宮田プロデューサーが「岩下選手は前回の試合後にKOできないことを悔やんでいたので、その気持ちをトーナメントにぶつけてほしい。ロエル選手は名門ジムの会長のご子息が参戦することになるトーナメント一回戦・第3試合です」と話す一戦だ。
岩下雅大
「今回、初めてK-1に出場することになりました、対戦相手は197cmとすごく大きくて、重量級では日本人が勝てずに目立てなかったですが、今回のヘビー級トーナメントでは、今までの周りの見方を払拭して、日本人が輝ける重量級の試合をします」
ロエル・マナート
「世界で最も有名なK-1が僕をトーナメントのメンバーに選んでくれたことはとてもうれしい。アンドレ・マナートは僕の父であり、最高のトレーナーの一人だ。僕の知っているすべては父から教わったもので、父は僕を毎日成長させてくれている。僕はヘビー級が最もエキサイティングな階級だと思っているし、ファンのみんなには僕がヘビー級の新世代を担う一員だと知ってもらいたい」
トーナメント一回戦・第4試合には上原と共に日本ヘビー級を引っ張るKOICHIが登場。今年2月のK-1代々木大会で上原を一撃KOしているイブラヒム・エル・ボウニと対戦が決まった。
宮田プロデューサーは「トーナメント一回戦が3試合終わった中でKOICHI選手がどういう試合をするか。進化が問われる一戦です。ボウニ選手はK-1初参戦で上原選手をKOして衝撃のデビューを飾りました。前回のインパクトが強かっただけに、どんな試合をするのか注目したいです」とKOICHI・ボウニどちらにとっても重要な試合だと話した。
KOICHI
「今の感覚としては心・技・体の全てが
バランスの取れた良い状態なので、あと3カ月で心・技・体をより高めて、それを爆発させたいと思います。(ボウニは)身長は大きいし、リーチも長いし、スピードも速いです。だけど戦ってみないと分からない部分あると思いますし、自分の方が強いと思っています」
イブラヒム・エル・ボウニ
「俺はすべてのファイターを尊敬しているが、対戦相手をKOするためにリングに上がっている。前回はそれが上原誠で、次はKOICHIだ。KOICHIは俺にKOされることになるから、倒される練習をしておいた方がいい。このトーナメントで俺のライバルになる人間はいない。誰が勝ち上がってきても俺が3人倒してチャンピオンになる。K-1のヘビー級に必要な新しい王者は俺だ」
続く質疑応答で主役になったのは上原だ。上原のKO宣言について質問されたアッシから「格闘家が自分に自信を持つことを大事だが攻撃的な言葉を口にしたことを後悔させる」という言葉が出ると「僕はこういう性格だから別に攻撃的なことを言ったつもりはない」。さらにその矛先は同じ日本人のK-Jeeと岩下にも向けられる。
過去にリング上から名前を出されたことのあるK-Jeeに対して「隣のブロック(第2試合)にいるやつは俺がベルトを巻くから足を引っ張んなよって感じです」と不快感を露わにし、岩下に対しても「あとその隣の試合(第3試合)のやつは『日本人が勝てない階級って言ってたけど違うから。K-1のベルトはどの国の選手でも巻くのは大変だから」と一刀両断。
KOICHIにこそ「彼とは戦友だと思っているので、一緒に勝ち上がって決勝戦で戦いたい」とエールを送ったが、K-Jeeと岩下には敵意をむき出しにした。
岩下は「まさかの説教されちゃいました(苦笑)。格闘家は試合で見せるものなので、試合で見せます」と相手にしなかったが、K-Jeeは真っ向から反論。「準決勝は上原誠かパコム・アッシになるけど、どっちもフックしかない選手なので楽に勝てる」と上から目線で言い放つと、隣で「お前がこの階級で一番弱いんだよ」と噛みつく上原に対して「俺がしゃべってるんだから黙れよ」と舌戦を展開し、会見に緊張が走った。
続いて「K-1のベルトにどんな想い入れがあるか?」という質問が飛ぶと、ここでも上原は「新生K-1のヘビー級は俺が作った階級」とキッパリ。「僕の邪魔する奴はリングでKOするだけ」と自分が優勝して主役になるためのトーナメントだと言い切る。
上原誠
「何が何でもベルトを巻きたいという一言です。K-1のベルトを巻けば今後の人生が変わってくるので、それしか考えてないです。僕が試合をする上で邪魔をするような奴がいれば、リングの上でKOをするだけです。新生K-1のヘビー級は僕が作った階級です。(K-Jeeに向かって)体重が落ちなかったからヘビー級に転向して…で勝てるほど甘いもんじゃないから。
(今日は過激な発言が多いが?)早く試合をしたいし、早く倒したくて飢えています。スパーリングだけじゃ物足りなくて大勢の観客の前で倒すのが快感になんで、早く試合をしたくてイライラしています」
パコム・アッシ
「上原選手が新生K-1のヘビー級を作ってくれたのなら“ありがとうございます”と言いたいね。ただ彼は僕に負けて一回戦でおさらばだよ。ずっと憧れていたK-1のトーナメントに向けて毎日厳しい練習をしているので、いい結果が出せると思う」
K-Jee
「(上原から)さっきからラブコールが強いんですけど(苦笑)、俺がヘビー級を作ったとかよく分からないですね。元からヘビー級はあったし。まぁ格闘技をやっているのは、自分への挑戦だと思っているし、自分自身をどれだけ追い込めるか。このヘビー級のベルトは自分自身に打ち勝ったら巻けるベルトだと思っています」
岩下雅大
「K-1ヘビー級は世界最強のベルトだと思っているので、しっかり獲りにいきたいと思っています。僕の出身が、鹿児島と沖縄のちょうど間の喜界島という人口7000人ぐらいの所なんですけど、そこでテレビを見ながらK-1のリングに上がってチャンピオンになりたいとずっと思ってきました。あと3回勝てばその夢が叶うので夢を叶えたいです」
KOICHI
「自分もK-1に憧れて格闘技を始めた部分があるので、今回のヘビー級のトーナメントに出場出来ることを光栄に思っています。自分の全てを出してベルトを獲りにいこうと思っています。皆さん期待していてください」
対戦相手に対してイライラを爆発させた上原だったが、会見の最後には宮田プロデューサーを呼び出すと……「K-1のヘビー級はKOが当たり前。この前、僕が解説したKHAOSはAbemaTVさんからMVP賞とベストバウト賞が出てましたけど、ストレートに言うとKO賞を出してほしい。ニンジンをぶらさげておけば、僕らもバチバチの試合をするので、KO賞どうでしょう?」とKO賞までリクエスト。
思わぬ要求に「まさか自分に攻撃の矢が飛んでくると思いませんでした」と苦笑いの宮田プロデューサーは「求められるのはKOだし、ファイターのみなさんがKOを目指しているのは分かっているので……検討したいと思います」とその場を切り抜けた。
上原の発言で緊張感が一気に高まった対戦カード発表会見。新生K-1のヘビー級ではどんなドラマが生まれるのか?