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[ニュース]2017.9.19
初代ウェルター級王者・久保優太、涙の王座戴冠劇を振り返る!「格闘技人生の集大成としてトーナメントを戦った。K-1王者になるという夢が叶った」
    
 9月19日(火)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて、「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 〜初代ウェルター級王座決定トーナメント〜」の一夜明け会見が行われた。
 昨日のトーナメントでは木村“フィリップ”ミノル、塚越仁志、モハン・ドラゴンを下して初代ウェルター級王座に就いた久保優太。会見では「昨日は興奮して寝れなかったです。朝起きても『夢だったのかな?』と思ったんですけど、ベルトがあったので、夢じゃないんだと思いました。こんなに清々しい朝を迎えたのは、久しぶりでした」と現在の心境を話し「夢だったK-1の世界一を決めるトーナメントを制することが出来たので、夢が叶ったという感じでした」とK-1王者になった喜びを語った。

「(一回戦の木村戦について)試合が始まったらもう戦うしかないと思っていました。でも試合中は手数も少なくなってしまったので、戦いづらかったですね。戦っていてミノルくんの気迫が伝わってきましたし、パンチが1発1発重いのも伝わってきました。効いたパンチもかなりあったので、ミノルくんは倒す気なんだと感じたし、自分も負けるわけにはいかなくて、倒されるわけにはいかないという焦りが試合中に出てしまいました。

 一回戦が終わった後にミノルくんが控え室に来てくれて『絶対に優勝してください』と言ってくれました。自分は人の夢を踏み台にしてしまったので、自分が責任を持って結果を出さないといけないと感じながら戦っていました。

(準決勝・決勝はプラン通り戦えた?)準決勝・決勝は一回戦と違って私情もないですし、僕は今まで敵が効いた所を攻める事を徹底してきたので、 自分の戦いを貫く感じで戦いました。一回戦のミノルくんは、実力もトップの選手なので、彼を選手としても乗り越えることで、このトーナメントを絶対に優勝できると思っていました。今回のトーナメントに向けてかなり練習して懸けていたので自信もありました。だから久しぶりに緊張感があって試合前は試合が怖くなっていました(苦笑)。

(決勝戦のモハンの印象)ブンブンとパンチを振り回してきますし、パンチも重かったです。あと自分がかわしたつもりでもパンチが伸びてくる感じがあってビックリしましたね。一回戦と準決勝でモハン選手に負けた選手は、思っていた以上にパンチが伸びてきて当たってしまったんだと思います。ただ自分は目が良いことや距離の取り方を自信にしているので、上手く戦えました。トーナメントに向けて、他の出場選手も凄く練習をしてきたと思うので、本気で勝つつもりで戦ってくると思っていました。

(2Rが終わって焦りはあった?)1Rは全体的にリードしたと思っていました。2Rは攻撃を貰ってしまった所があったんですけど、相手の攻撃は見えていましたし、相手のボディが効いていたのもわかっていました。なので、2R終わった時に勝負のタイミングなどをセコンドの矢口(哲雄)トレーナーと弟の賢司と話して『ここは勝負かけよう』と指示がありました。

(過去の経験が活かせた戦いだった?)トーナメントは怪我をしなかったり、敵の弱点を攻めたり、最小限のダメージで勝ち上がっていくのが理想だと思います。僕はトーナメント経験が多かった分、負けられないなって気持ちがありました。(今回は今までとは違うトーナメントだった?)ここ十戦ぐらいが勝ったり負けたりだったので、かなり練習をしました。でも疲労が溜まることもあったので、十代の頃とは違うなと思いましたね。筋肉痛も二日間続いたりしていたので、そういう意味でも『自分は限界なのかな?』と思っていました。

 周りからもピークが過ぎたみたいに言われることもあって不安もありましたけど、これで勝てなかったらしょうがないと思うぐらいに練習もしてきました。あと僕は新生K-1が出来てから初代-65kg(現・スーパーライト級)王座決定トーナメントや-65kg日本代表決定トーナメントにも出場させてもらっていたのに全く活躍出来ていませんでした。ウェルター級が新設された時は、新設されるウェルター級に懸けて、格闘技人生としての集大成を見せるって感じでした。だから昨日のトーナメントで優勝できたのは嬉しかったですね。

 優勝した後は、男泣きするキャラでもないのに思わず泣いてしまって、何を泣いてんだよって思うんですけど、本当に嬉しくて泣いてしまいましたね。ワンマッチの勝利でなく夢であったK-1での世界一を決めるトーナメントを制することが出来たので、夢が叶ったという感じでした。(試合後に明かしたプロポーズについて)試合後、応援してくれていた人たちと祝勝会などがあったので、プロポーズどころではなかったです。彼女も会場に見に来てくれていたので『(プロポーズは)サプライズにしてほしい』と言われたので改めてプロポーズします(笑)。とにかくチャンピオンになって、周りの人たちが喜んでくれたので、それが懐かしくてハッピーな気持ちになりました」

 今後について久保は「かなり疲れてしまったので、しばらくゆっくりしたいと思います」と話しながらも「僕は目立ちたがり屋なので、来年3月のメインアリーナ大会にぜひ出場させてもらいたいです」と来年3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ(メインアリーナ)で開催される「K'FESTA.1」(ケーズフェスタワン)への出場をアピール。初代K-1ウェルター級王者としての久保優太にこれからも注目だ!
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