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[ニュース]2017.10.2
第6代-60kg王者・郷州征宜、勝負を決めたダウンは「練習していたものを出せた」来年3月21日の「K'FESTA.1」参戦と卜部弘嵩との対戦をアピール
    
 10月2日(月)東京・新宿区のGSPメディアセンターにて、「Krush.81」の一夜明け会見が行われた。
ダブルメインイベント第1試合で-60kg王者・安保璃紅の持つベルトに挑戦し、3R終了間際に値千金のダウンを奪って劇的な判定勝利を収めた郷州征宜。会見にベルトを持って登場すると、会見の冒頭で「昨日は試合後のマイクが長すぎてすいません。次の試合を楽しみにしたみなさまにご迷惑おかけしたと思います。申し訳ございませんでした!」と笑いを誘い、昨夜のタイトルマッチを振り返った。

「自分は今31歳で昨日で29戦目、3度目のタイトルマッチだったので、今ここにベルトがあることが不思議な気持ちです。このベルトの価値を高めていきたいし、何度も何度もベルトを防衛していきたいと思います。これからの自分の成長に期待していただければと思います。

(試合を振り返って)安保選手はスピードが速くて、パンチが当たらないと思ったので蹴りを意識して戦いました。それでも蹴りが当たらなくて焦ってしまったんですけど、前に出続けなければスピードに対抗できないと思って前に出続けました。(安保の蹴りが)重いと思ったんですけど、それに耐えられたのも支えてくれた人たちや試合に招待した(自分と同じ難聴の)子供たちがいたからこそです。自分一人だったらあそこまで前に出ることはできなかったと思います。

 最後のダウンは正直に言うとたまたまだと思うんですけど、飛びヒザ蹴りにパンチを合わせるのはK-1ジム総本部チームペガサスの梶原(龍児)代表や他のメンバーにも言われて練習していました。それを試合で出せたと思うのでみんなのおかげだと思います。

(招待した子供たちからの反応は?)ベルトを見せたら『本当にかっこいい!』や『すごい!』とたくさんの言葉をもらいました。安保選手はスピードもあってパワーも上がっていて、自分だけの力では前に出れなかったと思います。僕は支えてくれた人や子供たちの夢や希望を背負っているので、それで前に出ることが出来て、その結果ベルトを獲れたと思います。

 今回(Krush以外も含めて)3度目のタイトルマッチということで、今まで以上に応援してくれる人が増えて、子供たちも試合に招待するようになって、それが自分の力になっていると思います」

 昨年12月の第5代-60kg王座決定トーナメント、挑戦者決定トーナメント、そしてタイトルマッチと約10カ月の間に6試合というハイペースで試合を続けてきた郷州。「少し休みたい気持ちもありますが…」と前置きしたうえで「来年3月21日にさいたまスーパーアリーナ(メインアリーナ)で行われるK-1に出たいという気持ちも強いです。これから3月のK-1に向けに完璧に調整するので、もしよろしかったらよろしくお願いします」と2018年3月21日(水・祝)に開催される「K'FESTA.1」(ケーズフェスタ・ワン)への出場をアピール。

 さらにK-1で戦いたい相手を聞かれると「Krushのチャンピオンになったばかりの口で言うのはおこがましいですが、初代・第4代Krush-60kgチャンピオンの卜部弘嵩選手と戦ってみたいです。卜部選手はK-1でもベルトを獲っているし、もし自分と戦ったら絶対に面白い試合になると思うので、ぜひご検討をよろしくお願いします」と卜部弘嵩との対戦を希望した。

 思わぬ要求の連発に同席した宮田充プロデューサーは困惑した表情を浮かべつつも「チャンピオンとして前向きな自己主張はいいと思います。今後どうなるかは分かりませんが、もし卜部選手と試合が決まったら気持ちが強い同士なのですごい試合になると思います」と話した。

 会見の最後に郷州は「昨日は胸を張ってチャンピオンと言える試合ではなかったかもしれませんが、これから成長してベルトを防衛してKrushのベルトの価値を高めたいと思います。自分の成長に期待してください」とファンにメッセージ。悲願の王座戴冠を成し遂げた郷州は、これからどんな希望の光を見せてくれるのか?
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