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[ニュース]2017.12.8
「K-1 WORLD GP」3.21(水・祝)さいたま 三度目の激突 スーパー・フェザー級王者 大雅vs挑戦者・武尊が決定!「武尊選手のことは尊敬しているけど嫌い。過去の負けを倍返ししてやる」(大雅)VS「二度と俺の名前を出せないように三度目もぶっ潰す」(武尊)
    
 12月7日(木)東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントにて、2018年3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN 〜K'FESTA.1〜」(ケイズ・フェスタ・ワン)の第一弾対戦カードが発表された。
 2014年11月の新生K-1旗揚げ戦で歴史に残るベストバウトを繰り広げた2人が“新生K-1史上最大のビッグマッチ”「K'FESTA.1」のリングで拳を交える。スーパー・フェザー級王者・大雅の初防衛戦の相手が現フェザー級王者・武尊に決定した。

 これまで大雅と武尊はK-1のリングで2度対戦。最初の対戦は2014年11月の新生K-1旗揚げ戦で、この時は武尊がバックブローでKO勝利を収めた。二度目の対戦は翌2015年4月の初代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントの決勝戦で、ここでも武尊が大雅に勝利を収めた。

 その後、大雅がスーパー・フェザー級(60kg)、武尊がフェザー級(57.5kg)で試合をしていたため、両者が対戦する機会はなかったが、武尊がK-1史上初の三階級制覇を目指して大雅の持つベルトに挑戦する運びとなり、両者による三度目の対戦が実現した。(※今回の挑戦にあたり、武尊はフェザー級王座を返上。返上時期は次のフェザー級王座をどういう形で決めるか分かり次第となる)

 会見では宮田充K-1プロデューサーが試合決定までの経緯を説明し、大雅、武尊がそれぞれ試合への意気込みを語った。

宮田充K-1プロデューサー
「大雅選手は過去に2回武尊選手に負けていて、ずっと武尊選手にリベンジしたいという要望があることを聞いていました。ただし過去の2試合はスーパー・バンタム級(55kg)での対戦で、現在は大雅選手がスーパー・フェザー級、武尊選手がフェザー級で試合をしており、階級が違うので両者の対戦は実現は難しと思っていました。

 その中で武尊選手は常にチャレンジ精神を持って試合をしていて、新たなことに挑戦してK-1史上初の2階級制覇を成し遂げました。そして何か新しいチャレンジをしたいということで、K-1実行委員会として武尊選手が階級を上げて三階級制覇を目指すプランはどうか?ということになり、過去の実績を踏まえて武尊選手は挑戦者として十分であり、そして大雅選手も受けて立つということで、今回の試合が決定しました。

 武尊選手は現在フェザー級のタイトルを保持していますが、K-1では二階級のタイトルを同時に持つことはなしとしています。そこで武尊選手はフェザー級の王座を返上となります。返上のタイミングについては、どういう形で次のフェザー級王座を決定するかが決まり次第となり、もし決定しない場合は試合前日の2018年3月20日付けで返上となります。

 みなさんもご存じの通り、大雅選手と武尊選手の試合は2014年11月の新生K-1旗揚げ戦のスーパーファイトとして行い、あの大会のベストバウトだったと思います。あれから時間が経ち“新生K-1史上最大のビッグマッチ”で一騎打ちを行うことになりました。我々が自信を持って送り出せる最高のカードだと思います。

 なお試合順については全対戦カードが整って調整する方向です。お客さんに楽しんでもらえる・熱くなってもらえる試合順を考えたいと思います」

武尊
「僕はずっとチャレンジする試合をしたいと言っていて、フェザー級のベルトは一回しか防衛していなくて、自分的にはフェザー級がベストです。ただ僕はメインイベントじゃないと『K'FESTA.1』に出る気はないし、そうなったときに相応しいカードは何なんだろう?と考えた時、K-1チャンピオン同士が戦えば最高の試合になると思いました。

 僕はK-1のワンマッチで青コーナーで試合をしたことがありません。チャレンジャーとして試合をしたことがなかったので、今回は久々にのびのび戦うことが出来ます。最初からガンガン行こうと思います

 僕はずっと新生K-1を引っ張ってきて、一緒にやってきたのが旗揚げ戦で戦った大雅です。その大雅と『K'FESTA.1』で戦えることはうれしいです。過去の試合では僕が二回勝っていますが、あの時とは別人だと思っているし、自分と戦ったあともずっと大雅のことは意識していました。この試合を組んでもらって、そして大雅が受けてくれて感謝したいと思います。絶対に勝ちます」

大雅
「ずっと武尊選手とやりたいと言っていて、負けた日からずっと忘れたことがないです。今日試合が発表されて『やっときたな!』って気持ちです。スーパー・フェザー級でチャンピオンになりましたけど、直接(武尊に)勝たないと、ずっと(武尊の)下にいることになると思うので、しっかりこの壁を越えて、本当のチャンピオンになりたいと思います」

 続く質疑応答で武尊は階級を上げて試合することについて「一番いいパフォーマンスが出来る体重でやる」と話し「格闘技は気持ち。体重差は気にしていない」と応えた。

武尊
「前回の試合が終わって、この話をいただいて、ずっと身体作りをやっています。すぐに身体は大きくならないし、無理に大きくしてもパフォーマンスは上がらないので、体重を増やすことは意識していますが、一番いいパフォーマンスが出来る体重で試合をやりたいと思います。

 9月の試合から休養として発表されていましたが、この試合のために練習を続けて、プランを練ってやってきました。成長するために休ませてもらっているという感じです。(パワー差は気にならない?)僕は昔から言っていますが、ヘビー級の選手ともやりたいと思うし、格闘技は気持ちだと思っています。空手時代も無差別でやっていたので、体重差は気にしていません」

 一方の大雅も「体重差は特に気にしてないです。武尊選手は最高に仕上げてくると思うので、最高の準備ができたらいいなと思います」と口を揃え、完璧な状態でリングに立つと宣言した。

 互いにタイトルマッチへの想いを口にした両者だったが、大雅が「武尊選手はずっとK-1を引っ張ってきて尊敬する選手です。でも嫌いです」と発言。

 すると武尊の表情が一変し「僕は相手のことを尊敬しているし、今回はクリーンな気持ちで挑もうと思っていましたが、今の一言でスイッチが入りました。三回目もぶっ潰して、二度と“武尊”という名前を出せないようにしてやろうと思います」と言い放つ。これに対して大雅も「2回やられているんで、次は倍返しにしてやります」と一歩も譲らず。一気に両者の間に緊張感が走った。

 新生K-1のリングで数々の激闘を繰り広げてきた大雅と武尊によるスーパー・フェザー級タイトルマッチ。王者・大雅が三度目の正直で武尊をマットに沈めるか? それとも挑戦者。武尊が前人未到のK-1三階級制覇を成し遂げるか?
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