全4階級のタイトルマッチの対戦カードが発表される中、K-1スーパー・ライト級のスーパーファイトとしてゲーオ・ウィラサクレックvs平本蓮が発表された。ゲーオは6月に野杁正明に敗れるまで、初代スーパー・ライト級王者として君臨。ゲーオがタイトルを獲ったのが2014年11月の新生K-1旗揚げ戦＝初代スーパー・ライト級王座決定トーナメントで、同大会でK-1甲子園優勝を果たしたのが平本だった。

　会見に出席した宮田充K-1プロでデューサーは「新生K-1旗揚げ戦の一夜明け会見で平本選手が『いつかゲーオと戦いたい』と言っていて『すごいな』『そんなことを思っているんだ』と感じた記憶があります」と感慨深く振り返り「あれから約3年、その試合が実現することになりました。新生K-1を一歩一歩やってきたからこそ組めるカードであり、我々が自信を持って送り出すカードです」と力強く語る。

　続いてゲーオと平本が揃ってコメント。平本は憧れのゲーオとの一戦に向けて「夢の舞台が整いました。不撓不屈の戦いを見せて、勝ちに行きます」。対するゲーオは「格闘技の先輩として挑戦を受けて立つ」と風格を漂わせた。

平本蓮
「僕が一番最初にK-1に出た大会が2014年11月の代々木大会で、その時はプロではなかったんですけど、ゲーオが初代スーパー・ライト級王座決定トーナメントをぶっちぎりで優勝していて、世界は広いなと思いました。それから『俺がここに立つにはあと何年かかるのか？』と思って、ゲーオが創った新生K-1の歴史に乗って、ゲーオの最強伝説に憧れて追いかけてきました。

　K-1甲子園で優勝してから3年4カ月経って、『K'FESTA.1』という記念すべき大きな大会でゲーオと戦えることは、自分が頑張ってきたこともそうですけど、夢の舞台が整ったじゃないけど、小さい頃から諦めずに格闘技をやってきた集大成だと思っています。僕はこの大舞台で最強の相手とやりたかったし、僕はゲーオが最強だと思うので不撓不屈の戦いを見せます。もちろん僕は勝ちをあきらめたわけじゃないし、最高の試合をして勝ちに行きます。

（試合が決まった時の心境は？）ゲーオは小さい頃から試合を見てきた選手で、その時から神みたいな強さを持っていました。ずっとこの大会でゲーオとやりたいと思っていたし、ここまで地道にやってきて（オファーを受けた時は）幸せな気持ちでした。（以前、ゲーオに勝つ確率は1割と言っていたが？）勝つ確率は低いと思うし、どんなに頑張ってもそれは変わらないと思います。でも僕はゲーオ相手にどこまでやれるか・できるかではなく勝ちにこだわりたいし、勝つことに意味があると思っています。ファイターとして強い選手がたくさんいることは幸せなことなのでゲーオに立ち向かっていきます。

（さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで試合することについて）昔K-1MAXのゲームが出た時に、毎回試合会場にさいたまスーパーアリーナを選んでいました（笑）。その舞台に立てると思うと、夢の舞台が整ったなと思います」

ゲーオ・ウィラサクレック
「まずこの試合を組んでくれた関係者のみなさんに感謝しています。今回の試合にあたって精いっぱいの準備をして、力を出し切るためにも万全の準備をして臨みたいと思います。後輩から対戦してみたいという希望があれば、私は先輩として受けて立ちたいと思います。

（平本の印象は？）初めて見た時から比べて、良い選手に成長したと思います。ただ経験は少なく、ゴンナパー・ウィラサクレックには勝っているけど、木村"フィリップ"ミノル選手に負けていたり、まだ未確定な部分があると思います。（2018年の目標は）一試合一試合勝ってベルトを奪還したいです。（さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで試合することについて）とても大きくて広いスタジアムなので、より多くのファンに見ていただけるという意味でも素晴らしいことだと思います」

　2014年11月の新生K-1旗揚げ戦からK-1での戦いをスタートしたゲーオと平本。一つの節目となる“新生K-1史上最大のビッグマッチ”「K'FESTA.1」でどんな戦いを見せるか？