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[ニュース]2017.12.11
第4代女子-50kg王者・KANA、王座奪還&リベンジで2017年のストーリーは完結、第4代女子-50kg王者・KANA、王座奪還&リベンジで2017年のストーリーは完結、次なる野望は2018年3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ「K'FESTA.1」参戦だ!
    
 12月10日(日)東京・新宿区のGENスポーツパレスにて、東京・後楽園ホールで開催された「Krush.83」の一夜明け会見が行われた。
 昨日のダブルメインイベント第2試合で王者メロニー・ヘウヘスにリベンジを果たし、第4代女子-50kg王者として再びベルトを巻いたKANA。メロニーのジャブで右目を大きく腫らし「後楽園ホールでドクターの診察を受けた時『三カ所骨折しているかもしれない』と言われました」という状況だったが、大会後に病院でCTスキャンを撮った結果、骨折はなし。腫れを隠すためにサングラス着用での会見出席となったが「少し休んで腫れがひけば運動しても大丈夫ということです」と大事には至らなかったことを明かし、メロニーとの激闘を振り返った。

「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。1月に初めて黒星をつけられたメロニーに勝ったことは良かったです。Krushのリングに上がる以上、メインイベンターとして試合内容は満足できないところがあったので、もっと選手として強くなって周りを惹きつけて、いつでもメインが任せられる選手にならないといけないと痛感しました。

(前回の対戦とどこが変わった?)今年1月にメロニーに負けるまでは根拠のない自信があって、自分が攻撃することしか考えていませんでした。でも今回はこの一戦のために生活して、それが根拠のある自信になって、それを持ってリングに上がることが出来たと思います。

 メロニーも前回より強くなっていて、バランスがよくなっていたと思います。ジャブで目が腫れたのも、かすっただけで石が当たるような固いジャブだったからで。でもそれだけパンチが固かったからこそ最後まで気を抜かずに冷静にいれたかなと思います。

(再びベルトを巻いた心境は?)初めて獲った時とは感情が違います。今回はチャンピオンとしての責任感が増して、もっとやらなきゃいけないと思いました。ただたくさんの人たちが応援してくれて、みんなの笑顔を見れたことは心の底からうれしかったです。目の腫れもあるので、すぐにがっつり練習するのではなく、色んな練習をやってみて、それを取り入れるかどうか考えて、新しい自分を作り上げようかなと思います」

 KANAとメロニーはこれで1勝1敗。試合後のインタビュースペースではメロニーから「今回は私がKANAの挑戦を受けた。次はKANAが私の挑戦を受けてほしい」と三度目の対戦アピールも飛び出した。

 KANA自身「これで1勝1敗。今回倒しきれなかった部分があるので、チャンピオンになった以上、メロニーの挑戦は受けます」と回答。会見に同席した宮田充K-1プロデューサーは「2人のやりとりは今年の大きなドラマでした。ただこの階級にはほかにもいい選手がいますし、メロニー選手と他の日本人選手がやったらどうなのか。ヨーロッパに乗り込んで日本人がやることもあるだろうし、メロニー選手もヨーロッパで試合を行うと思います。三度目の対戦がないというわけではなく、すぐに三度目の対戦というのはないかなと思います。もちろんまた二人の試合を見たいと思ういい勝負でした」と2人の決着戦は時期とタイミングを見てのものだとしている。

 また昨日の試合後のリング上でKANAは女子ファイターとしてのK-1参戦をアピール。一夜明け会見でも「メロニーに勝ってベルトを巻くまで発言しないでおこうと決めていて、昨日ようやくメロニーに勝って発言できるかなと思いました」と切り出し「私は格闘技を始めてK-1アマチュアで実績を積んで、Krushというプロのリングでチャンピオンになって、次はK-1の舞台かなと思います。K-1で出来る最高の試合をしていく自信があるので、自分の試合を来年3月のK-1でマッチメークしてほしいですね」とK-1参戦への想いを語った。

 これを受けて宮田プロデューサーは「KANA選手が勝つことで(K-1参戦のアピールが)あるかなと想定していました。はっきりとは言えませんが、前向きに考えたいと思います」とコメント。

「KANA選手がK-1参戦するならこのタイミングだと思うし、3月は今までK-1を見たことがないお客さんたちも来ると思います。『K'FESTA.1』は新生K-1として一個目のゴールで、K-1アマチュア、KHAOS、Krushで頑張っている選手たちのゴールにしたい。KANA選手はK-1アマチュアからプロになってKrushのチャンピオンになってという意味でも女子版・新生K-1の申し子というところもあるので、目の状況が大事に至っていなければ、シルバーウルフさんと話(オファー)をしたいと思います」とKANAのK-1参戦に向けて動き出す姿勢を見せた。

 プロデビューから2年。毎年1月・2月に試合が組まれていたため「初めてピリピリしないで年末を過ごせます」というKANAだが「私の生活は格闘技で成り立っているので、リフレッシュしながらもやりたいことは特にないので…のんびりしながら練習します(笑)」と格闘技中心の生活は変わらず。

「今年は真っ暗なスタートでしたが、最後はベルトを巻いて終わることが出来ました。2018年は3月の『K'FESTA.1』からスタートしたいので、しっかり女子の立ち技格闘技で時代を作っていけるように覚悟を持って進んでいくのでよろしくお願いします」と2018年の更なる飛躍を誓った。
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