中澤純と左右田泰臣、8月にKrush-65kgのベルトを賭けて激戦を繰り広げた両雄が“新生K-1史上最大のビッグマチ”「K'FESTA.1」で再び激突する。会見では両者が激しい舌戦を繰り広げた。
　きっかけは左右田の挑発的な言葉だ。「1年間、K-1をお休みしてKrushに上がらせていただきました。チャンピオンにはなれなかったですがぶっちぎりでKrushの65kgの主役になって3月K-1に戻ってこれるのかなと思います」と話す左右田は「3月、対戦を受けてくれた相手（中澤）には『感謝しています』………………と思ってほしいですね」と不穏な言葉を口にする。

「8月、僕は彼に負けてしまいましたけど、僕と絡んだことによってK-1の舞台に初めて上がることが出来て、今回も僕がこの前の試合（12月のKrush後楽園大会）の一夜明け会見で『8月に起きてしまったミラクルをしっかりと整理する』と言ったことで組まれたわけですよ。僕にしっかりと感謝して頂きたいと思います」と挑発的に投げかける。

　すると中澤は苛立った表情を浮かべ「そんなこと言ってるからチャンピオンになれないんだよ。どう思います？こんな奴がチャンピオンだったらしょうもないでしょ？ 俺のおかげでとか、チャンピオンになってないのにうるせえよ！」と厳しい返答を浴びせた。
　質疑応答でも両者の言葉は平行線を辿るばかり。「（前回対戦した影響は？）ない」と言い切る中澤は「ミラクルとか言われたんで、思いっきりぶっ倒してやろうと思ってます。（11月に大和哲也にKO負けして）今年Krushでチャンピオンになって防衛もして連勝してたんで、そうならないように気をつけてはいたがすこし天狗になってた部分があったのかなって思ってます。この間、負けたら反骨心がまた出てきて、しっかりと強い状態でまた試合をできると思います」と瞳をぎらつかせる。
　一方の左右田は「復帰戦の去年の11月は中途半端なマスクマンだったので、次はしっかりしたマスクマンでK-1に帰ってきたいと思います」と、あくまでマスクマンとしてのK-1凱旋するだけだという。またさいたまスーパーアリーナ・メインアリーナという大会場で戦うことについても、2人は全く180度違うスタンスの言葉を残した。

「新生K-1になって一番のビッグイベントに出られることを光栄に思ってます。前回のKrushの防衛戦以上に激しい試合が見せられると思っているし、全試合の誰よりも面白い試合を覚悟を持ってやります。これからそのために過ごしていこうと思っています」（中澤）

「新生K-1で初めてさいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで大会をやるわけですが、僕はK-1さいたまスーパーアリーナ大会であろうが、新宿FACE大会であろうがやることは変わらないですよ。違う場所でもしっかりと同じものを見せていければなと思います」（左右田）
　格闘技に対する向き合い方、そして人間性まで水と油の両者。“新生K-1史上最大のビッグマッチ”のリングではどんな戦いが繰り広げられるのか？