様々なカードが組まれている“新生K-1史上最大のビッグマッチ”「K'FESTA.1」で最も危険で刺激的なカードが決まった。卜部弘嵩と皇治によるスーパー・フェザー級のスーパーファイトだ。

　これまで対戦相手に対して挑発的な言動を繰り返してきた皇治と弘嵩が遂に激突する。これまで直接的な接点のなかった両者だが、皇治はK-1参戦当初、当時ベルトを持っていた弘嵩のことを「楽勝で勝てる」と挑発。

　正式に試合が決まったこの日も「弘やん（弘嵩）と試合を組むのが遅いよ、宮ちゃん（宮田充プロデューサー）。もう興味ないけどやったってもいいかなって感じです。さいたまは俺がおらな埋まらんと思うし、俺が盛り上げたろうと思います」と上から目線で言い放つ。

　一連の皇治の発言に弘嵩も「前からちょいちょい言ってきてるのが耳に入っている。ここらへんでやってやりたい気持ちがありました。この試合は皇治一人じゃ組まれなかった試合で、俺が指名したから組まれた試合だと思っています。散々言われてきて、こっちも頭に来ているので倒して黙らせてやります」とイライラを爆発させる。

　すると皇治は「もう俺とお前は立場が逆。今は俺の方が人気があるし、必要とされている。同じ28歳だけど、調子こいている俺と落ち目の弘やんの差を見せてやろうと思います」と反撃。さらに「昔は実力あったんちゃうかなと思いますけど、今はすぐフラフラになってかわいそう。楽勝なんで遊びながらゆっくり練習します」と改めての楽勝宣言まで飛び出した。

　これで弘嵩もさらにヒートアップし「何を偉そうに言っているのか？って感じです。俺は今まで強い相手にたくさん勝ってきたんで。お前は誰に勝ってんだよ？　ここで言い合いをしてもしょうがないんで倒して黙らせます」と通告する。

　この弘嵩の発言を皇治は「強い相手に勝ってきたって過去の話。俺はお前がフラフラになった（島野）浩太朗ちゃんにも勝った」と切り捨て「すぐフラフラになる弘やんにプレゼントがある。ヘッドギアより頑丈なヘルメット。試合の時にこれをつけてもいいよ」と、自らのサインが入ったヘルメットを弘嵩に手渡すという屈辱的な行為に出る。弘嵩は目の前に出されたヘルメットを弾き飛ばすと「調子乗んなよ！」と吐き捨て、そのまま会見場を退席。物々しい雰囲気のまま会見は終了となった。

　会見後のフォトセッションでは宮田プロデューサーが両者の間に入る特別措置が取られたが、弘嵩と皇治は宮田プロデューサーを挟んで睨み合い。皇治が弘嵩の肩を小突くと、弘嵩がつかみかからんとし、スタッフが必死に両者を分けた。なんとかここで会見・フォトセッションは終了となったが、弘嵩と皇治は危険度MAX。この一戦は新生K-1史上最大の喧嘩マッチとなる…。