明日のメインイベント（第8試合）はKrush-67kgタイトルマッチ、王者・塚越仁志が2度目の防衛戦で挑戦者・牧平圭太を迎え撃つ一戦だ。長らくKrush-67kgのトップ戦線で戦ってきた両者だが、リングで拳を交えるのは今回が初めてとなる。

　挑戦者の牧平は「明日はおかんが健康に丈夫に生んでくれた身体とHALEOで学ばせてもらっているHALEO魂でベルトを獲りに行きます」と挨拶。

　1月の後楽園大会では先輩の山内佑太郎がジョーダン・ピケオーの持つKrush-70kg王座に挑み、先制のダウンを奪ったものの逆転負け。ずっと山内の背中を追ってきた牧平は「いつも山内さんからはすごく深いことを言ってもらっているので、今回の試合のために特にこれという一言はないですが、あの人には生き方を学ばせてもらっています。（山内が）偉大すぎて気持ちをすべて背負うことは出来ませんが、後輩としてやるべきことをやります」と語る。

　またかつて第3代王者としてベルトを巻き、今回は王座返り咲きに挑む牧平は「気持ちはブレていません。ベルトを獲りたい気持ちは変わらないです」と静かに闘志を燃やした。

　迎え撃つ王者・塚越は「牧平選手は強い気持ちでベルトを獲りに行くと思うので、それ以上の熱い心でベルトを防衛しようと思います」と熱い言葉で防衛宣言。「牧平選手は蹴りが得意ですが、何も対策はしていません。大宮司（進）会長と映像を見て、最初は対策も練っていましたが、それでは自分らしさに欠けてしまう。自分が持っているものを出すことで、対策を凌駕できると思ってやってきました」と小細工せずに牧平を叩き潰すと話す。

　塚越・牧平どちらも子を持つ親であり、牧平が「明日は男と男同士、そして親父同士、熱い試合をしたい」と言えば、塚越も「そう言われたら絶対に負けられないという気持ちになる。ベルトを巻くまでの過程は簡単じゃなかったし、それを試合で出します」と呼応した。

　最後に二人はファンに向けて「応援してくれる人たちの笑顔が見たい自分のために戦います」（牧平）、「細かいことは抜きにして魂の熱い戦いをします、以上」（塚越）とメッセージ。Krush-67kgの激闘の歴史に王者として名を刻むのは塚越か？それとも牧平か？