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[ニュース]2018.2.18
「K-1 WORLD GP」3.21(水・祝)さいたま 平本蓮、ゲーオと同じ土俵に立って勝つ!「今回のテーマは“鏡”、作戦はシンプルにやられたらやり返す。僕は自分の力を信じてゲーオに勝ちます」
    
 2月17日(土)東京・新宿区のK-1ジム総本部にて、3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN 〜K'FESTA.1〜」の[スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R]でゲーオ・ウィラサクレックと対戦する平本蓮が公開練習を行った。
“新生K-1史上最大のビッグマッチ”「K'FESTA.1」でゲーオとの大一番を控える平本。公開練習では梶原龍児代表を相手に2分1Rのミット打ちを行い、力強いパンチ、ミドル、ヒザ蹴りを繰り出していった。

 K-1のベルトこそ失ったものの、K-1スーパー・ライト級の象徴として君臨しているゲーオとの一戦に向けて、平本は「試合が決まってから技術・パワー・フィジカルを上げたとしてもゲーオには勝てないと思う。気持ちの問題だと思うので、調整や仕上がりはいつもと変わりません」と気持ちの勝負になると話す。

 平本曰く、ゲーオの戦い方は「綺麗でかっこよくて、図太くて強い。すべてを兼ね備えていて、僕の中では究極のスタイル」。K-1デビュー以降、自分が強くなるための研究材料としてゲーオの試合を見続け、ゲーオの戦い方や間合いの取り方を自分の動きに取り入れ「何年もゲーオの試合を見てきた」という。

 すでに「頭の中でゲーオと戦うイメージ・シュミレーションが出来ています」という平本だが、それと同時に「僕が考えているゲーオの強さが100だとしたら、実際に肌を合わせて感じる強さは1000くらいだと思う」と予想。そのうえで「みんなゲーオのリズムを崩そうとしたり、隙を突こうとしたりして失敗している。だったら自分もゲーオと同じリズムで戦えばいい。今回の作戦のテーマは“鏡”です」と平本流のゲーオ攻略法を語った。

「僕が考えているゲーオの強さが100だとしたら、実際に肌を合わせて感じる強さは1000くらいだと思います。やってみないと分からないですが、みんなゲーオのリズムを崩そうとしたり、隙を突こうとしたりして失敗している。だったら自分もゲーオと同じリズムで戦えばいい。今回の試合のテーマは“鏡”です。

 ゲーオの戦い方は特別なことをしているわけじゃなくて、基礎の技術を究極まで高めている。ちゃちい技術じゃなくて、基礎の技術を完璧にしたスタイルなんです。だからいくら対策をしても、みんなゲーオに飲まれちゃうんだと思います。だから作戦はシンプルで、やられたらやり返す。僕はずっとゲーオと同じ土俵でやった方がいいと思っていたし、それがダメだったら負けるしかないですよ。

 僕は試合中でも『この技がいいな』と思ったら、すぐに真似してみて、そのまま自分の技になることがあるんですよね。ウェイ・ルイとやった時も、ウェイ・ルイのパンチの打ち方が独特だなと思って真似してみたら、それが当たったこともあります。だからゲーオは僕の強さを引き出してくれる相手だと思いますね。(ハイキックが当たるかもしれない?)そうですね。ただ仮に僕のハイキックが当たっても倒せなかったら、ゲーオはキレちゃいそうですね(苦笑)。

 僕は今年で格闘技を始めて10年目、人生の半分以上は格闘技をやっています。最初はムエタイのジムで教わっていて、タイ人の先生や強い選手の指導も受けてきた。ゲーオは格別だとは思いますが、僕にはムエタイのルーツがあります。

 同じムエタイでもゲーオとゴンナパー・ウィラサクレックはタイプが別で、僕がゴンナパーをKOできたのはゴンナパーの攻撃が強しかなくて、作戦がハマったからです。逆にゲーオは弱・中・強の攻撃を使い分けて、どちらかと言えばムエタイというよりもウェイ・ルイに似ていると思います。そういう意味でもムエタイは意識しすぎず、ゲーオと同じリズムで戦って勝ちたいですね」

 気持ちの勝負になることには変わらないが、しっかりとゲーオに勝つための術を思い描いている平本。「過去にゲーオが最も苦戦した試合は?」という質問には「マサロ・グランダ―戦ですね。あの時が一番ゲーオがやりづらそうだと思った」と答え「ゲーオや強豪タイ人は苦しい試合でも苦しく見せないのがすごい。絶対にボディもローも痛いはずなのに効いてないふりをして、動じない風にするのが上手い」と客観的に分析する。

 タイ人ならではの上手さに飲み込まれないことが大前提とする平本は「今だ!というチャンスがあったら畳みかける。玉砕覚悟という意味ではなく、僕はゲーオの身体が温まる前、5分以内・2Rの中盤までに決めたいですね。ゲーオが試合当日何をしてくるか分かりませんが、ラウンドの最初に蹴ってくるハイキックには気をつけます(笑)」と2Rに勝負の分かれ目が来ると予想している。

 今回はさいたまスーパーアリーナ・メインアリーナという大会場での試合だが、平本は「あんまり実感がないんですよ。というのも自分の中では当たり前のことだから『夢を叶えた!』という感覚がない。むしろ『ここでやっとゲーオとやるのか!』という覚悟が決まる感覚です。僕は新生K-1が始まって色んな運命を感じてきて、この舞台でゲーオとやるのも運命で必然的に決まったと思っています」と相手や舞台に浮かれることはない。「勝つか負けるは自分次第で、この舞台だからこそ自分の力を信じ切れたらいいなと思います」と自分を信じてゲーオとの一戦に挑むつもりだ。

 現在、平昌オリンピックが開催中で、日本のアスリートたちが世界の舞台で活躍している。平本は「僕はK-1に誇りを持ってやっている」とK-1ファイターであることにプライドを持ち「オリンピックには銀メダルや銅メダルがあるけど、K-1には勝つか負けるか・勝者と敗者しかいません。格闘家で2番・3番になってうれしい選手は誰もいないだろうし、1番だけを目指して夢を潰し合うのがK-1の魅力です。会場のデカさや規模じゃなくて、K-1にはK-1の魅力があることを次の試合でも見せていく」と熱く語った。

“新生K-1の申し子”平本は最高の舞台でゲーオ超えを果たすことが出来るか!?
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