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[ニュース]2018.2.23
「K-1 WORLD GP」3.21(水・祝)さいたま 中澤純、Krush-65kg王座・ジム・マセラティの次はK-1のベルトを手に入れる!「僕はもっともっと成功して、うらやましがられる存在になる。そしてみんなに夢を持ってもらいたい」
    
 2月22日(木)群馬・伊勢崎市のAimhighにて、3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN 〜K'FESTA.1〜」の[スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R]で左右田泰臣と対戦するKrush-65kg王者・中澤純が公開練習を行った。
 昨年11月のK-1さいたま大会では大和哲也の左フックでKO負けを喫し、K-1デビューを勝利で飾ることが出来なかった中澤。2016年3月から続いていた連勝記録も6で止まる結果となったが、中澤自身「あの敗北で得たものはたくさんあった。まだまだ自分はファイターをやっていけると思ったし、また強くなったと思う」と前向きに捉えている。

「(大和戦に敗れて)得たものはたくさんありました。試合で勝っていると社会的な立ち位置も上がるし、負けないと気づかないことがある。あの負けによってギラギラした気持ち、格闘家として大切なハングリーさが蘇ってきましたね。久々に負けるとこんなに悔しいんだと思ったし、28歳になってもそれを感じることが出来た。

 僕はジムの会長で社長でもあるので、みんながいる前で泣くようなことはなかったですけど、試合の次の日に走り込みをしていてポロっと涙が出たんです。その時に俺はまだまだファイターをやっていけると思ったし、また強くなったと思いました。昔の自分は格闘技しかなくて、格闘技以外に夢中になれることも人に自慢することもなかったです。その時と比べれば格闘技以外のことでは満たされているかもしれないけど、やっぱりK-1チャンピオンにならない限り満足はしないですね。僕は欲張りなんで、頭を使って頑張ろうと思います」

 11月大会では敗れたはしたものの“新生K-1史上最大のビッグマッチ”「K'FESTA.1」への出場が決まり、中澤は「周りの反響も大きいし、僕自身もうれしい。ずっと3月のK-1には出たいと思っていたら、本当に試合が決まって、やっぱり物事は口に出したことしか実現しないといけないと思う」と喜びを噛みしめる。そのうえで「気をつけないといけないのは『(K'FESTA,に出られて)よっしゃー!』と思って殺気を失わないこと。地に足をつけないと選手は弱くなっちゃう」と気持ちを締めた。

 対戦相手の左右田とは昨年8月にKrush-65kg王座をかけて対戦。この時は王者として中澤が延長判定で勝利し、左右田からベルトを死守した。試合としての勝負はもちろん、中澤と左右田は対戦カード発表時から互いの主義・主張をぶつけ合っており、公開練習として2分1Rのミット打ちを行った中澤は「試合まで一か月を切って体重も少しずつ落ちてきた。あとは気持ちを作りながら左右田を倒すための練習をやっていく。彼には負けたくない。本当にムカついているし、ボッコボコにしてやりたい」と敵意を露わにした。

「相手が次の試合どう出てくるのか? 大体予想はついていますし、彼はここから成長する選手じゃないと思います。それでも強いとは思っていますけど。今回色々と発言して彼は盛り上げているつもりかもしれないけど『こいつ、性格悪いな』って思いますよ(苦笑)。ポスターの書いてある『勝った方が正義』じゃないですけど、彼には負けたくない。本当にムカついています。

(左右田とは性格が合わない?)彼が言っているのは全て後出しじゃんけんで、ああ言えばこう言う、ですからね。ただ一つだけ言えるのは、彼は僕のことを『ちやほやされたい』どうこう言っていて、自分は『なりたい自分になりたい』と言うじゃないですか。マズローの欲求(※人間の欲求が5段階のピラミッド構造になっていて、低次の欲求が満たされると高次の欲求を求めるという考え方)みたいな話をされるとムカつきますよね。僕の承認要求のことだけを言われて、僕は夢とか希望を与える人間になりたいし、そこでちやほやされるかもしれないけど、僕はそういう自分(夢や希望を与える人間)になりたいだけ。彼は自分のストイックさをアピールしているかもしれないけど、俺はそういうミーハーじゃねえよって感じですね。

(前回以上に差をつけて勝ちたい?)倒したいですよね。本当はボッコボコにしてやりたいですけど、なんでもいいっすよ。試合に勝てれば。気持ちだけで倒れるものじゃないんで、普通に手数をどんどん出して相手のいいところを潰して、自分のいいところを出す。そうすれば自ずと結果はついていくると思います」

 中澤はKrush-65kgのベルトを手に入れて、K-1デビューを果たしただけでなく、昨年は自らのジム「Aimhigh」を地元・群馬にオープン。「Krushのチャンピオンになったら買う」と公言していたマセラッティも購入し、格闘技を通して多くのものを手に入れてきた。中澤は「僕はもっともっと成功したいし、そんな僕を見た人たちにどんどん夢を持ってもらいたい」と語る。

「自分は都会ではない場所でKrushでチャンピオンになって、K-1という僕が思う世界一の大会に出るのはオリンピックに出ることと一緒です。今の状況でそれが出来るのは僕にしかできないミッションだと思います。僕は20歳前後でキックボクシングのチャンピオンになったり、そこそこ結果が出ちゃったんで、東京に行くタイミングがなかった。

 自分が地方馬とは言わないですけど、結果として地方でも色んなことが出来たのは僕に課せられたミッションなのかなと思います。こうやって群馬県に色々なことを還元できるのも僕みたいな選手かなと思うし、決してそこを目的でやってきたわけじゃないですけど、そういうことかなと思っています。僕を見た人がどんどん夢を持ってくれたり、ああなりたいと思う人が増えれば、格闘家やスポーツ選手は今以上にいい生活にしているんじゃないですかね。

 Krushチャンピオンが何を言っているんだ?と言われるかもしれないけど、僕はもっともっと成功したい。周りから妬まれるくらいの存在になってやろうと思っています。僕は決してスーパーチャンピオンで強かったわけでもないし、親から格闘技の英才教育を受けたわけでもない。その僕が成功できたんだから、きっとみんな誰でもやろうと思えばできるんですよ。やらないだけで。だからもっともっと頑張っていい生活をして、みんなにうらやましがられる存在になることが、残り短いキャリアを考えた時の一つの目標ですね」

 そして今、中澤がどうしても手に入れたいものがK-1スーパー・ライト級のベルトだ。中澤は「K-1のベルトは僕にとって特別で、金メダルだと思っている。左右田戦をクリアして、Krush-65kgの防衛戦を瞬殺して、K-1のタイトル戦につなぎたい」と青写真を描く。

 毎年、年始に一年の目標を決めるという中澤。2017年は「Krushでチャンピオンになること」「K-1に出ること」「マセラッティを買うこと」を目標に掲げ、そのすべてを実現してきた。もちろん今年はすべての目標をグレードアップさせ「K-1チャンピオンになること」も追加している。2018年、中澤はK-1でベルトを巻くという夢を叶えることが出来るか?
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