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[ニュース]2018.2.28
「K-1 WORLD GP」3.21(水・祝)さいたま 武尊、前人未到の3階級制覇でK-1の中心に立つ!「過去最強の自分じゃなければ今回のトーナメントは優勝できない」
    
 2月27日(火)神奈川・K-1ジム相模大野KRESTにて、3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN 〜K'FESTA.1〜」の[K-1 WORLD GP第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦/3分3R・延長1R]でスタウロス・エグザコスティディスと対戦する武尊が囲み取材を行った。
 当初予定していたスーパー・フェザー級タイトルマッチではなく、第4代王座決定トーナメントに出場することとなった武尊。「年末からずっとタイトルマッチ用の対策を練っていて、相手の構えがサウスポーからオーソドックスになったので、そこは大幅に変える必要がありました」と対策面での軌道修正を余儀なくされたが「3階級制覇に向けて練習を続けていたので仕上がりはいいかなと思います」と順調に仕上がっている。

 武尊にとってスーパー・フェザー級(60kg)での試合は今回が初めてで「今まで増量したことがなくて、増量は増量で難しいと感じています」。今回武尊はウエイトトレーニングで身体を大きくするのではなく、格闘技の動きを中心にしたトレーニングと食べる量を意識することで身体を大きくしている段階で「無理に体重を増やしすぎても動きが悪くなる。スピードが落ちるところまでは体重を増やさないようにしています。なのでスピード・キレ・パワーもどれも上がっている気がします」とスーパー・フェザー級仕様の身体を作っている。

 昨年末に武尊はアメリカに渡り、元K-1・UFCファイターにして数々の強豪を育てているドゥエイン・ラドウィックのもとで合宿を慣行。UFC世界バンタム級王者TJ・ディラショーらと共にトレーニングを積んできた。

 当初、公開練習を行う予定だった武尊だが「アメリカで練習を積んで、パンチの打ち方などを大きく変えているので、試合までは非公開にしたい」という本人・ジムサイドの意向で実践的な動きの公開はなし。囲み取材のみでの対応となったが「MMA(総合格闘技)ファイターが使う技術でK-1ルールでも使えるものを身につけている」と新スタイルに手応えを感じている。

「基本的な練習メニューは変わっていませんが、アメリカで練習して今までの自分になかったものを取り入れて、新しいことを出しながら練習をしています。(具体的に何を取り入れた?)足の使い方ですね。MMAのファイターが使うような動きでK-1ルールで使えるものを使ってみて、自分やK-1ルールに向いているものとそうでないものを試しながら。使える技が身についてきた実感がなあるので、それを試合で出したいし、そういった技術を入れて戦いたいと思います」

 今回は階級が上のトーナメントなので、真っ向から打ち合うだけだったら危ない。今までと同じ感覚でやっていたら体重が軽い方がダメージが溜まります。トーナメントはダメージを最小限にして勝たないといけないし、相手の動きをいなせるように、距離やステップを駆使してダメージを最小限にして、相手の見えないところから攻撃を出せば倒せる確率も上がると思います」

 武尊は一回戦で“ギリシャの鉄の拳”ことスタウロス・エグザコスティディスと対戦する。武尊は「小宮山工介選手は上手く戦ってスタウロスに勝ってていましたけど、僕とはタイプが違うし、僕にあの戦い方はできない」と自己分析した上で「トーナメントは一か八かでいくことが必勝法」と持論を展開した。

「ワンデートーナメントで3Rフルに戦うとダメージが溜まるし、体力的にきつくなる。僕はいつも毎回ワンマッチのつもりで、一か八かで倒しに行って仕留める感覚でやっていました。早い段階からKOを狙うのはリスクもあるけど、僕はそれがトーナメントの必勝法だと思います。なので今回も早いラウンドから一か八かでいこうかなと思います。

 スタウロス選手は打ち合うタイプで、逆に僕とってはその方がいいですね。変に距離を取って戦うよりも、自分から来てくれる相手の方がチャンスがあります。(スアレックのように打ち合える・距離を取って戦える選手もいるが?)今までの僕の試合を見ても分かる通り、僕はファイタータイプじゃない相手をファイタータイプにすることも出来るので、僕と戦ったらみんな自然にファイタータイプになると思います。

(記者会見では『過去最強の自分を見せる』と言っていたが?)過去最強の自分で挑まないと、このトーナメントには勝てないと思います。今までと同じレベルだったら優勝できないので、そのための練習をしています。今までで最も厳しいトーナメントだと思うので、過去最強の自分じゃなければ優勝できないと思っています」

 トーナメントの勝ち上がりについては「世界トーナメントなので3試合とも外国人選手と戦いたいですが、誰と戦うかは考えていません。僕が3つ勝ってチャンピオンになるだけです」と武尊。トーナメントには同門で兄のように慕う卜部弘嵩もエントリーしているが「今(同門対決のことを)考えるとメンタルが持たない。そうなったらそうなった時に考えます」と無心でトーナメントに臨むつもりだ。

「(優勝するうえでの強敵は?)とりあえずは一回戦かなと思います。(スタウロスは)一発があるし-65kgでもやっている選手なのでパワーもある。僕は形が綺麗な選手は得意なんですけど、ああいうちょっとトリッキーな選手の方がやりづらい部分がありますね。(準決勝の相手は?)個人的にやりたいのはティムール・ナドロフですね。海外で活躍している選手を倒せば海外でも認められるし、注目されている外国人だと聞いているので、ナドロフ選手が上がってくると思います。

(決勝の相手は?)世界トーナメントなんで全員外国人と戦いたいなと思います。(記者会見では皇治から挑発されたが?)意識すらしてなかったんで、イラっともしなかったですね。対戦相手だったら感情も違いますけど、僕は(皇治を)相手として見たことがないし、100%やることはないんで、何とも思いませんでした。(同門の弘嵩と対戦の可能性もあるが?)今、直接練習はやらないようにしていますが、いつもと変わらずチームメイト・先輩として一緒に練習しています。(闘争心は生まれる?)ヒロ君に対しては…闘争心がないです。今から考えていたらメンタルがもたないんで、もし決勝でやるとなったらその時に考えます」

 最後に武尊は「2014年11月の新生K-1旗揚げ戦からK-1を引っ張ってきた自負があるので、僕がトーナメントで優勝してK-1の中心が武尊だというところを見せます」と宣言。前人未到の3階級制覇を成し遂げ、K-1のエースであることを証明できるか?
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